太陽と地球とアミノ酸の誕生
前回の続きで、宇宙の歴史と生物の歴史ってつながってるんだよーってことでさっそくなんか書いていこうかな。
といっても、僕らを構成している原子は星の中の核融合とか特別重い星に寿命が来たときに起こるスーパーノヴァの時に作られたみたいな話を前にしたから、その続きから。
重い星の寿命とともに起こる大爆発 “スーパーノヴァ”によって様々な原子がガスや塵として散らばった後、そのダイナミックな誕生劇は始まる。。。
散らばったガスや塵はその場所その場所で少なかったりたくさんあったりとちょっとした量のムラがあって、その内のちょっと量が多かったところの周辺ではそのガスとか塵は重力によって中心に引っ張られていった。
とはいえ、その中心以外にもガスや塵は散らばっているから、あんまり離れていたり、もともとのスピードが速くて引力につかまる前に通り過ぎていくようなやつなんかはそこには集まらずに、また別のところで集まったり今も宇宙のどこかで漂っていたりする。
まあでも、中心にそれなりに近くて速さもそれほどでもなかったやつらは、もともと持っていた速さの分だけぐるぐると回りながらも中心に向かって落ちていった。
そうして集まるものよりもずっと少ない量ではあるんだけど、もともと持っていたスピードによる引力を振り切る力、これは要は遠心力と言われるものなんだけど、この中心から離れる力が中心に向かう引力と釣り合うようなもの、重さ・距離・速さの条件が絶妙だったものだけは中心に落ちていくこともなく、かといってどっかに飛んで行くこともなく中心から同じ距離でぐるぐる回るようになった。
まあそんなわけで、その中心にはたくさんのガスとか塵が集まってできた大きな塊ができて、その周りでぐるぐる回っていたところでも、回っていたもの同士が重力で集まって小さな塊ができた。
この大きな塊の方はその量と重さによって中心部分が高温高圧になるから、核融合が起こって、それで発生するエネルギーによって光り輝やく恒星になった。
そうやってできたたくさんの星のうち、僕らが天の川銀河と呼ぶ銀河系のとある1個の星を指して太陽って言う。
そしてその周りをまわっている小さな塊のうち、近い方から3番目のものを僕らは地球と呼んでいる。
このできたばかりの地球では集まったガスや塵の重力エネルギーが衝突で熱に変化していて最初は火の玉みたいな状態だった。
だから最初は水が液体の状態を保てなくて海もなにもなかったんだけど、だんだんと冷えていって激しい雷雨とともに海が生まれた。
この海が反応の溶媒、化学の実験なんかで使うフラスコの中身になって、僕らの材料が合成された。
僕らの材料はその当時地球にあったメタンとかアンモニアとか二酸化炭素とか、あと水とかと比べて複雑な構造をしているから、冷えたばかりの地球にはおそらくほとんど存在しなかった。
複雑なものを作り出すのにはエネルギーが必要となる。
とはいえ、適切にエネルギーを加えることで僕らの材料ができあがることはわかっている。
なんでもミラーさんという人が、原子大気を再現したガスの中で放電を起こすとアミノ酸ができることを確認したそうだ。
実はどうやらこれと全く同じメカニズムではなさそうなのだけれど、荒れ狂う嵐の中の雷によって、あるいは海底の熱水噴出孔から吹き上げる熱と触媒作用を持つ金属によって、降り注ぐ隕石によって、僕らの材料であるアミノ酸やらヌクレオチドなんかいった有機物が地球に供給されたらしい。
というわけで、宇宙の歴史と進化の歴史の一番最初 “アミノ酸・ヌクレオチド・脂質の形成”がつながったわけだ。
バババっと書いていったからちょっと味気なくなっちゃったかな。
なんかあんまり生物の話をしてる感じがしないし明日もう一回別の角度からここら辺の話をしようかな。
人類の歴史についてはその後だ。
まあそんな感じ。