若い背・短詩
緑茶をさます
ガラスの中は
草原の
陽だまりの
輝き
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届かない
自分の気持ち
そんな日は
視線を上げて
空の旅
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いつかわたしが
土に還って
そこから花が咲き
人々が
花を愛でる
夢を見た
⁂
さぁーと追い越してゆく
女性の後ろ姿
一切を振り向かない
という
若い背
⁂
ドクンと脈がひとつ
飛び跳ねる程度でいい
トキメキをください
心の綻びなど
痕もなく
縫ってみせるから
⁂
紅の文字に
隠れ棲むという
白
人にも
見えない部分があるように
おわり
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