恋は猫 #シロクマ文芸部
恋は猫のよう
足音もなくす~と忍び寄り
心という器いっぱいに満ちる
スポンと身を落とし
この器が居場所だと満足げな猫のように
あなたが渡る交差点は一瞬輝き
視線の先の唇がわたしの名を呼ぶ
私の荷物を持ってあなたが歩くのはいつも車道側
雨の日に2時間も待っていてくれた
そんな優しさ手放したくない
だからあなたの手の中で私の手は
プリンのように震えて
優しい人は誰にでも優しいから
危険だと知っているけれど
笑うあなたに幸せになり
笑わないあなたにとりこになった
今日あなたを見た
知らない人と肩寄せ合って交差点を渡っていく
昨日からめあった指先がじんじん痛い
あなたの心
水底に揺れるようで
見えなくなった
ひとりになった私の心
ひりひり痛む
爪で引っかかれたように
やっぱり恋は猫のよう
おわり
恋と猫はにているけれど、結び付けて書くのはとっても難しかったです。
ショートショート書こうとして、詩のようなもの、になりました。
うわ、ちょっと恥ずかしい😅
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