らべあろ企画『日本の世界遺産西日本編』俳句2句
1.原爆ドーム
木枯らしやドームの身体吹き抜けり
こがらしやどーむのからだふきぬけり
高校2年生のころ、広島に行きました。初めて見たドームは枠組みだけが
残り、ドームの部分は骸骨のようでした。窓が目と口に見えて。
吹き始めた木枯らしが、その枠だけの建物を吹き抜けていく・・・
亡くなった多くの人の魂ものせて・・・寂しく虚しく哀しい風景に
しばらく身動きができませんでした。
2.厳島神社
海に立つ鳥居染めゐる紅葉かな
うみにたつとりいそめいるもみじかな
厳島神社の真っ赤な鳥居は海の中に立っています。
ラベンダーさんの紹介文によると
水中の中では菌が繁殖できるほどの空気がない為に木は腐らないそうです。
なるほど、そういう効用があったのですね。
厳島神社の裏には「紅葉谷公園」があり、紅葉の頃はそれはまた美しい。
鹿がゆうゆうと歩き、紅葉に鹿、のあの風景そのものです。
鳥居の朱が紅葉の朱に染まっているように美しい様子を、俳句にしました。
季語がどうしても擬人化になってしまい、俳句としては今一つでしょうか・・・
ラベンダーさんとalohaさんの「世界遺産を句に詠む」という
企画に参加させてください。
よろしくお願いいたします。
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