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春の短詩・お豆腐もつように


流れてきた
懐かしいメロデイに
ふと大地が目覚める
それが

風が吹いたら
芯がほどけるように
開いた
ふきのとう
春が横切る

柔草やわくさの土手に
散りばめられた
空のかけらか
イヌノフグリ
春ね 春よ と咲きそろう

ふふ ふふふ と
公園の噴水
思い出し笑い
今年も春休み
始まります

白い蝶
ぶつかりもせず
ふうわり目の前を横切る
あれもきっと
だれかの人生

子犬抱く妹に
おとうふをもつようにね と
幼い兄
春が
微笑む


おわり





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