春の短詩・お豆腐もつように
流れてきた
懐かしいメロデイに
ふと大地が目覚める
それが
春
*
風が吹いたら
芯がほどけるように
開いた
ふきのとう
春が横切る
*
柔草の土手に
散りばめられた
空のかけらか
イヌノフグリ
春ね 春よ と咲きそろう
*
ふふ ふふふ と
公園の噴水
思い出し笑い
今年も春休み
始まります
*
白い蝶
ぶつかりもせず
ふうわり目の前を横切る
あれもきっと
だれかの人生
*
子犬抱く妹に
おとうふをもつようにね と
幼い兄
春が
微笑む
おわり
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