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なんにもしない仕事

「レンタルなんにもしない人」というサービスがあるという。
「何かをしてくれる人に、寄り添われることがしんどい」という
発達障害のある女性は、一万円払って「なんにもしない人」に外出同行して
もらう。レンタルさんを依頼し始めてから一人で物事をこなす自信がついたそうだ。「逆もまた真なり」を地で行くような話だ。
その仕事をしている森本さんは、学生時代から共同作業が苦手で会社でも駒になり切れず「いてもいなくても分からない存在」と上司に言われた。ところが今はツイッターのフォロワーも40万人を超える人気者。自分は生き苦しさを感じている人のアジール(隠れ家)なのかも、と語る。

「おっさんレンタル」という仕事もある。45歳から55歳中心に70人のおっさんが稼働しているそうだ。今や、彼氏、彼女、家族、おっさん、太めの人、なんでもレンタルできる時代。その場限りの後くされのなさが気軽なのだろうか。あんなこと言って悪く思われやしないか、などとひきずることの多い私にも合点がいく。
「おっさん」をレンタルした女性は「変な先入観がない人に相談した方がちゃんとした答がかえってきそうな気がして」と話す。

それならわたしもジョージクルーニーそっくりの夫をレンタルして、一緒に出かけてみたい。英語で会話したり。(事前練習の必要あり😅)
でも情が移って別れがつらくなり、ますます気が重くなる心配はある。

               おわり
                     (朝日新聞1月7日の記事より)


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