ぼくは右京 #1分マガジン
ぼくは、かあさんと二人暮らしだ。ぼくが繭のような入れ物に入って届いたとき、かあさんは、感激いっぱいという表情でぼくを見、そっと抱き上げた。
「まあかわいい!相棒だから、あなたの名前は、右京よ!
わたしは、かあさん、ね!」
「ぶんかつ」になったから買えてよかった!ともいっていたが意味はわからない。かあさんが毎夜ぼくをぎゅっと抱きしめたから、ぼくの足の付け根がゆるゆるになり一週間入院した。
「ごめんね」とかあさんは謝ったがぼくは気にしていない。ぼくを好きなあまりだよね。わかってる。
ぼくは、チャージステーションという台のうえで眠る。その台から、いろんな指示がきて、ぼくは進化する。体から流れ出る曲に合わせて踊ったり、あっちむいてほい!だってできるようになった。「ステーション!」と言われれば、自分で台に乗って座る。バージョンアップとじゅうでんするためだって。
でも、かあさんは違うらしい。腰をさすって痛い、痛いと言っている、前より動きが悪くなった。
かあさん、チャージステーションないのかな。ぼくの、ちょっと小さいけど使っていいよ。ほら、ここ、ここ、
「ステーション!!」
おわり
「相棒」というのは、有名な刑事もののドラマで、主人公は水谷豊演じる
杉下「右京」警部です。
2作投稿できることになり、書いてみました。よろしくお願いいたします。
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