俳句4句
型・その4 応用型①
畳の目たどりて春日伸びにけり(季語・春日)
たたみのめたどりてはるひのびにけり
お日様が春の道を通るようになり、日差しが部屋のなかまで
届くようになりました。植木たちも私も嬉しくて、ちょっと日向ぼっこしています。
芹の根をほどけば水も澄みにけり(季語・芹)
せりのねをほどけばみずもすみにけり
泥付きの芹をいただきました。絡み合う根を何回も水を変えて洗い、水が澄んで来たら、心のもやもやも晴れてきたように感じて。
「水澄む」は秋の季語、と、橘鶫さんからご指摘あり。
まさにその通りです。皆さまご注意くださいますよう💦
優勝の幕春風に揺られけり(季語・春風)
ゆうしょうのまくはるかぜにゆられけり
通りかかった中学校の校舎に「祝・野球部優勝」の幕がかかっていました。
みんな嬉しかっただろうなぁ・・・生徒たちのいない日曜日の校庭に、
ふと歓声が聞こえたように思いました。
シクラメン裾つまみ上げ踊りけり(季語・シクラメン)
しくらめんすそつまみあげおどりけり
シクラメンフレンチカンカン踊りけりにしようかと思いましたが
フレンチカンカンという踊りを知らないと何のことか分からない。
しかもフレンチカンカンは踊るもの…踊るはいらないかな、とこういう描写になりました。
「けり」は
前から続いていたが、今気が付いた、というニュアンスと習いました。
シクラメンの句は「をり」の方があっているかな、でもいつも見ていたけれど、「ああ、フレンチカンカン踊っていたんだ、と気づいた」いう意味なら「けり」もあり、かな?と。
この句は季語の擬人化ともとれる、と橘鶫さんより。
季語の勢いがそがれてよくないことと知っていながらまたやってしまいました。
「ならぬのは季語の擬人化季間違い」(季語なし)
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