詩人の会話
昨日は詩の会、なんと半年ぶりでした。コロナ禍で、ずっと紙上で行っていたので。半年ぶりに会う仲間は、「わぁ久しぶり!」と笑顔ながら、うっすらと老けて・・・
司会の私が、「久しぶりだから、近況報告をお願いします」
と順に聞いていくと、
「自宅待機だったから、DIYにはまり、棚を作りまくった」
「近くのコンサートに行った」
「にゅう麺を毎朝ゆでた」(男性)
みなさんそれなりに過ごしていたようで、まあ一安心。Yさんは、仕事で必要だからとイヤフォーンで英会話を聞きすぎて、突発性難聴になってしまったそうで、ちょっと寂しそう・・・それでもジョギングは欠かさなかった、筋肉触ってみる?と言われたが、それはちょっと遠慮しておいた。
「枯れる」という題で皆が作った作品のうち、一席のSさんの作品
若葉の季節も遠のいて
枯れ始めた葉が
はらはら落ちる
逆再生できないかなぁ
木々も私も
みんなの共感の嵐!
20歳まではいいけど、若返りたいなぁ・・・の意見に深く頷いたのでした。私は20歳でもいいけど、卒論が大変だったから、22歳がいいかな?
皆、頭のなかは瞬間タイムスリップ・・・でした。
二席Kさんの作品
心ときめくもの
鉢に枯れたまま一年
生きていく知恵をその根に集め
見事に花をつけた竜胆
去年と同じ秋の日
Kさんの作品には、なにか凛とした気品が感じられます。
昨年の母の日に、息子さんから竜胆の鉢植えが届き、それが今年も咲いたと嬉しそう・・・
竜胆の花ことばは「勝利」「正義感」「悲しみに寄り添う」
というのもあります。と、たちどころに、タブレットで調べたYさんの言葉に一同「ふ~~~ん」
粋な息子さんです。
三席Iさんの作品
幼子が飛ばした
無数のシャボン玉
枯れた紫陽花を飾って
もう一度
花を咲かせる
公園でみかけた風景とのこと。今のシャボン玉は、ハーモニカのような筒から小さい球があふれるように流れ出てくるそうで。進化しているんですね~
私の作品
枯れた葉の混じる
ほうれん草
半額ならばもうけもの
胡麻和えにすれば
満点の味
ちょっと貧しさが出てしまった。
帰りのバスのなか
「久しぶりに会ったら、Wさん、白髪出てきたね。男性陣じゃ、白髪順位変ったわね」~と女性3人。
自分たちは棚に上げてにぎにぎしく帰って来たのでした。
男性のみなさん、ごめんなさい。
おわり