自己チャートで自己分析と自己紹介をしてみる
一般的にはやめた方が良いことですが、自分のインド占星術チャートをweb上でそっと分析するなどして、自己紹介もしてみたいと思います。
正直、どんな人のチャートを読むよりも、自分のチャートを読むのが一番面白く、実感が湧き、ずっとさまざまな角度から見ていっても飽きないスルメ的な味わいがあります。
インド占星術をご存知方は、単純に興味を持ってご覧いただき、「そんな人なのね」と面白がっていただける記事かと思います。
インド占星術をご存知ない方は、意味不明すぎて読むに耐えない記事かと思います。
初学者の方には何かの参考になる点がある気もします。
この記事では、インド式の読み方をいろいろ説明しない方針ですのでご了承ください(インド占星術にご興味持たれた方は、私の師の清水先生の動画コースや、「インド占星術大全」などをご覧ください)。
このチャートは、私が開発しているJyotish-ONEで描画した私のチャートです。
インド式をご存知の方は「ああ、Jyotish-ONEを開発してる人のチャートなのね」とご覧いただくと、それもまた一興かと思います。
前提:私の出生時刻は、赤ん坊の頃のアルバムに分数まで記載があり、かなり正確と思われます。せいぜい誤差数分と予想され、D9のラグナも正確と思われます。
余談:学習を深めている方は、だいたいいつ生まれか特定できるかと思います。Jyotish-ONEにも、惑星の配置で誤差前後1日ぐらいで特定できる機能の実装予定です。私個人ではすでに使っており、ちょっと便利です。
最初に:最初はまずラグナから。D1では水星支配の乙女座。ラグナロードの水星は11室在住です。水星はケートゥと同室。コンピューターを使ってプログラミングなどを小学生からやってきたりしましたが、そのあたりの傾向が伺える気もします。ちなみに現在の本業はSEや情シスです。
D9:D9を見るとラグナはやはり水星支配です。どうも水星的傾向は強そうな気配です。水星は7室の射手座在住。
ケーンドラ:ケーンドラに目を向けると、D1では、4室射手座に支配星の木星と11室支配の月がコンジャンクト。対角の10室に2・9支配の金星が在住して相互アスペクト。木星が逆行なのは少し残念ですが定座でムーラトリコーナ、かつ、ガジャ・ケーサリィ・ヨーガを形成しているのはなかなか興味深い配置です。
スピリチュアルな傾向:私は霊視とかするタイプではないですが、信仰心があるタイプの人間です。そのあたりはガジャ・ケーサリィ・ヨーガや、木星のハンサ・ヨーガなどに表れている気はします。私は1995年1月16日に接神体験をしましたが、その時のヴィムショッタリーダシャー(以降「Vimダシャー」と記載)は、月-木星期でした。よく出ている気がします。
金星10室:D1、D9共に金星は10室に在住しています。ディグバラ的には方角の弱さを得ています。今の本業はSE的なことをやっていたり、プログラマーである側面からすると10室金星は違和感があるかもしれませんが、自分はかなり感覚派の傾向があり、納得感があります。Jyotish-ONEは表示(UI)面でお褒めいただくことがありますが、10室金星的な面が出ている部分があるかもしれません。活動的にも、もっと楽しく喜べる様なプロダクトを生み出していくことに注力していく方が良いかもしれません。Jyotish-ONEももっと楽しく嬉しい機能を盛り込んでゆきます。
再びケーンドラ:ケーンドラを見ることは重要ですが、D9においても然り。D9でも私のチャートは吉星が4、7、10に在住で、D1と似た傾向を示しているのは興味深いところです。ケーンドラの確認は大事にしたいところです。1、4支配で7室在住の水星は、そこそこコミュニケーション好きの傾向を示しているようにも見えます。
チャラ・カーラカ:初心者の方から「AKとかGKとか書いてあるのはなんですか?」と尋ねられることがあります。それは「チャラ・カーラカ」と呼ばれるもので、私の師の師匠K.N.ラオ先生が書かれた「ラオ先生が書いたインド占星術の教科書~ジェイミニのチャラ&マンドゥーク・ダシャー」に詳しいため、ご覧ください。
私の木星はGKであり、やや波乱含み。スピ系だけでやっていくと危うい感じが象徴されている気もします。土星がAK。私はかなり忍耐強い傾向があり、「確かに」という感じです。忍耐強すぎて体を壊したりすることもあるので要注意。AmKは金星で10室在住と相まって、「固いことばっかやってちゃダメよ」というお示しな気もします。気をつけましょう。
ヴァルゴッタマ:チャートにおいてヴァルゴッタマを探すのは楽しい作業です。できればD1の惑星度数だけを見て判別できると脱初学者の一歩となります。やり方詳細はまたいつか気が向いた時に記事にします。D1からD9を作る方法はこちらに前に記事を書きました。そのうちnoteにも転記します。
私のチャートではRa,Keがヴァルゴッタマ。5室のRaと11室のKe。学びに貪欲で乱読タイプの自分は5室Raに比較的よく表れている気がします。また、11室Keは自分の中の宗教的というか抹香臭いような禁欲的傾向が表れている側面もある気がします。RaKe軸がヴァルゴッタマで強化されているのは興味深いところです。インド式の面白さをここにも感じるところです。
動的分析:今のJyotish-ONEは、どうしても動的分析をしにくい、ダシャーが見やすく配置されていないという課題があります。次期バージョンではより柔軟な配置をできるようにし、少なくとも、チャートの横にパソコンならばダシャーも配置されていて、上下スクロールなしに見られる、という機能を実装予定です。どうしても私はJyotish-ONEでの表示に慣れているので、静的分析が主となりがちです。道具が行動やアウトプット内容を規定するところがあるので、道具をもっと磨きます。
それを補完する仕組みも、内々にはできているのですが、早く本番にも実装したいです。これは有料版の主力機能の一つとなる予定です。
Vimダシャーのみならず、チャラ・ダシャーなども串刺し検索できる機能が実装される予定です。
太陽と火星:12室でD1ではコンジャンクトしています。太陽は定座でムーラトリコーナ。しかし12室。一説ではヴィーパリータラージャヨーガ。(他説では12室支配のグラハが12室在住ではヴィーパリータラージャヨーガと数えないと言われている)。やや複雑な様相の太陽です。強いような弱いような、輝くような隠れるような。3、8支配の火星が12室で同室し、これは間違いなくヴィーパリータラージャヨーガです。私は幼少期からずっと哲学的な悩みを持っており、Vimダシャーで太陽-金星期の10代後半に精神世界に没頭していくような急激な傾向を見ました。太陽は私にとって精神性や秘教的な探究傾向を示す一面を持つグラハに見受けられます。やや複雑で興味深い様相の12室です。
月期:Vimダシャーでマハーダシャーの月期は、18歳から28歳に亘ります。私は大学入試で一浪をして某大学文学部に入りました。そこから28歳まではなかなかにチャレンジングなことがいろいろ起きました。私の霊的な探究が始まり、深まったのはちょうど月期です。11室支配の月は4室射手座でムーラトリコーナの木星と同室。月が私にもたらす影響は霊性との絡みがやはり強めのようでもあり、また、娘を授かり、障害があったため、主夫業に邁進し、家族介助と、外でもヘルパーの仕事をするなど、4室的な動きが強かったのは興味深いところです。また私にとって家庭は主戦場の様相であり、職場のような修練の場のようなところがありましたので、11室支配の月のイメージもあっている気もします(このあたりの事情は別れたパートナーの出した本に詳しいです。この時期はまさに私の月期であり、それを他者の視点から描写した形で興味深い事例といえそうです。私自身も本を書く予定でしたが、まとまらず頓挫しました)。
一旦の終結:長くなりすぎると、書く私も読む方も疲れるので、このあたりで一度終えたいと思います。お疲れ様でした。
インド占星術って面白いですね。
おしまい
追記:新しいJyotish-ONEに実装していく機能イメージの一つとして、複数ダシャーを串刺し検索できる、というサンプルをご覧に入れます。
私がJyotish-ONEでこれからの一年で実装予定なのが、この串刺し検索機能です。
以下のような感じで、日付を入力すると瞬時にダシャーが表示され、ついでにトランジットの状況も表示されるといったイメージです。
プロトタイプを作っており、個人的にはとても便利だと感じています。また、清水先生のグループ内では共有させていただいていて、あちこちからこの機能が気に入っているというフィードバックをいただいています。
有料版でJyotish-ONEに実装してゆく予定です。