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ノスタルジア~サザエの旅~ 第1回放送第1話「75点の天才!」

脚本:辻真先
演出:村山徹

初回から、成績悪いキャラ爆発なカツオが登場する。
いつか昭和世代の知り合いが、サザエさんは共感性があるから面白いと話していた。昭和のわんぱく小僧はだいたいの家にいるものなのか?

【概要】
いつも成績の悪いカツオが珍しくテストで75点を取り、ウキウキで下校。
そんな日に、ハマコおばさんがカツオの出来の悪さを嘲笑ったため、サザエとフネは腹が立ち、カツオのテストを見せつけようとするが、いくら探し回っても大事なテスト用紙が見つからず、家族全員イライラしていく。最終的に大事件へ発展。(カオスというものが好きな人にはかなりオススメ)

面白いポイントを押さえながら順を追って話を見ていこう!

ポイント1 動物の扱い

野良犬を踏みつけるシーン

ポイント2 精神が変であることが面白いという感覚

逆上した犬に襲われボロボロになっても
嬉しそうにしているカツオを見て、
サザエもびっくり。

このときのカツオに対しサザエは「気が違ったのかしら」「頭がおかしくなった」「気が触れたんだろ」などと立て続けに精神の異常を指摘する発言。いわゆるキチガイの言い方にはいろいろあるのだなあ。

ポイント3 ひらがなの「いそのかつお」


小5にもなって自分の漢字も書けずによく75点も取ったな?と不思議に思ったが、
表札を見てみるとこれまたひらがなで「いその」↓
いつから漢字表記になったのか気になるところ。
子供でも見やすいようにひらがなにした可能性が高い。

ポイント4 おやつはせんべい

カツオの75点をみんなで褒めるシーン。
現代のサザエさんではケーキやクッキーなど
本当に美味しそうなおやつが出てくる。
(一方ちびまる子ちゃんは現代アニメでもせんべいだし、風呂にはシャワーなし。)
磯野家は私たちが無意識のうちに、
私たちの生活と足並みを合わせて進化してきた。

ポイント5 サザエのキスシーン

サザエはキス魔である。
気分が良くなるとよく「カツオちゃん♡」と言って頭にキスをする。
いつか、アニメサザエさんの特別編で長谷川町子のエッセイが紹介された。
そこには、町子の母は町子が大人になっても
よく町子にキスをしていたという話があった。特別な感情はなく、癖みたいな感じで。
町子の母親の性質がサザエに映し出されている。
ひとつ疑問なのが、カツオ以外の家族にはキスをしないこと。


75点を取ったご褒美としてお小遣いの増額を頼むと、サザエに「調子に乗るんじゃない」と怒られてしまうカツオ。
「調子がいいのは自分の方じゃないか。人を気違いにしたりおだてたり。」
カツオの文句は、まったくもってその通りである。

カツオがひとりでテスト用紙を眺めながら惚れ惚れしているところに
ワカメがやってきて、いたずらで、今までのカツオの悪い点数ばかりのテストをばらまく。ずっと参考書の間に隠していた答案用紙だ。これが物語の大きな伏線となる!

ここは現代アニメでもよく見る、サザエとマスオの部屋。
家の作りは全く変わっていない。

ポイント6 有名なカウボーイネタ

ワカメが、カツオの15点の答案を友達に見せると言い、答案を持って家を飛び出してしまった。今よりもやんちゃである。

そこで、カツオがワカメを引き止めるため、
サザエさんでよく出てくる投げ縄ワザの出番!

ステップ1:玄関から家の外に向かって狙いを定める
(これは、何かのコードか?)
ステップ2:よし!獲物がかかったぞ!思いっきり引っ張ろう
ステップ3:ハロー見知らぬ人

同じ投げ縄ネタでも、最近のアニメでは首を絞めることはないし、こんなコードではなかった気がする。ギャグも時代とともに柔らかくなってきたのだろう。


さあ、この後、このハマコおばさんがカツオを馬鹿にすることで大事件が発生することとなる。


今日はこの辺にして、明日、続きを更新します!

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