NHK Eテレから学ぶ現代社会
私は子供番組が大好きで、毎朝Eテレのみんなのうたで目覚めたあと、おじゃる丸やクックルン、はなかっぱを見ながら支度をしている。(たまに支度を忘れて見入ってしまい、会社に遅刻しかけることもあるくらい好き。)
まず子供が好きで、子供と同じ目線で楽めるのは非常に嬉しい。また、出演している子供たちが本当に可愛く、常に癒されている。
ただ、楽しみはそれだけではないのだ。
子供番組は、流動する社会を生きる上で、時に大切なヒントを教えてくれる。
子供番組は、単に子供が親や兄弟と楽しく鑑賞するためだけのものではなく、子供たちが今後社会人として世の中を幸せに生きるための、大事な考え方を優しく伝えるものである。
自分の経験した環境のみを通常世界と捉え、固定概念に縛られて暮らしている大人には、是非オススメしたい!子供以上に見てほしい!
では、最近放送された興味深い話を紹介する。
1 「一番かっこいい」ってなに?
鏡は、一番には大きいや速いなどの様々な世界の一番があることを主張している。そして、人の思うかっこいいなどの感情は、自分で決めつけず、個々人の感性に任せている。
「クラスで一番輝いているあの子は、一番明るくて、足が早くて、顔が整っていて、頭が良い。私もあんなふうにならないといけない。」と苦しまなくて大丈夫。君は一番綺麗で素直な心を持っているよ。そう自分で思っているだけでいい。徒競走で2番目に速かった子は、1番フォームが綺麗だったし、最下位の子は1番努力していた。何か一つを頑張ればいいのさ!!
逆に「あいつは勉強が全くできないな」と人を馬鹿にしている君。あいつが一番元気な挨拶をすること、知ってる?人を馬鹿にしたり、嫌いそうになったときには、その人の「一番いいところ」を探してみよう。
2 何人家族?
この設定でまず面白いのが、主人公の家庭がシングルファーザーであること。子供アニメの主人公というと、「一番普通」な「パパ、ママ、子供(兄弟)」が一般的だが、さきほどの「一番」の話にもあったように、普通かどうかの基準は人それぞれなのである。このアニメの中では、主人公に母親がいないことについて、何も問題視されていない。いろんな形があり、変な形なんてひとつもないと教えてくれる。
悲しいことに、子供は環境を選べない。力が弱く、環境に支配されてしまうことだってある。そんな時に、「自分の環境は普通じゃないから、誰も理解してくれないだろう」と思い込み、誰にも相談できずに耐え続ける子供もいる。でも、君はきっと大丈夫。
「ママがいなくて寂しい」「パパが怖い」と感じたら、みんなが彼を救ってあげるよ。君の毎日がもっと楽しくなるように、みんなで考えようね。
こんな社会にならないといけない。
家庭事情が様々にあることは、決してタブーなことではない。「シングルマザーの子」でもなく、「貧乏な家の子」でもなく、一生懸命今を生きようとしているたったひとりの「子供」として、私たちは命をかけて守る必要がある。
まとめ
私たち大人はなんとなく、一番明るい人が一番好かれるとか、片親の家庭は触れちゃいけないだとか、無意識のうちに固定して考えてしまっている気がする。
それは良く考えたらおかしい感覚だということを子供番組を通して学ぶことができる。
この時代に自分が楽しく生きるために、その時代の子供たちが幸せに成長するために、その都度考え方を見直すことが大事だ。
大人よ。考え方を変えると苦しみから解き放たれるぞ!嫌いな人も受け入れられるぞ!
子供よ。辛い時は私たち大人が助けるから、この調子で頑張れ!