超連休
ゴールデンウィークも終了したところでそんな話。
ニュース番組すら「うまい具合に休みが取れればゴールデンウィークは最大15連休になる」とかそんな理想論を言っちゃってるけど、高校時代に同じような事例があった。
当時、公立では完全週休2日制が導入され始めたが、私立ってのは学校ごとに勝手に方針を決めちゃうのでカレンダー通りに土曜日も休みにはならなかった。自分の場合は第2・第4土曜日は休みだったけど1・3・5は半日授業あり。第5土曜日がある月はかなりダルかった。知ってる限りじゃ第3だけ休みでそれ以外の土曜日は授業あり、っていう高校があったけど、おそらく調べれば土曜日は全て授業ありの私立校もあるんだろうな。っていうか「やっぱりゆとり教育は失敗だった」とか「授業時間が足りないから土曜日の授業を復活させよう」ってな国の教育方針の転換の影響で今の子どもは通常時の週休2日の味わいを知らないんだよね。自分が今の小学生だったら絶対にグレるわ、土曜日も休ませろよ。あぁ話が逸れた、それは別の話。
んで、うちの高校はかなりダイナミックに休日をイジっちゃうタイプだったのでゴールデンウィークはかなりの長期連休になった。まず創立記念日の分の休みを4月30日に移動。創立記念日の休みはもれなくこの時期に移動になるので「創立記念日とは何だったのか」状態に。誰も本当の日にちを覚えてないんじゃない?それから律儀に毎年11月3日に開催する文化祭の振り替え休日を5月1日に移動。なので文化祭の翌日には普通に学校があります。そして5月2日には県民の日(ちなみに埼玉県民の日は11月14日です)の休みを持ってきた・・・んだっけか?あ、そうそう。また話が逸れるけど、調べてみたら『県民の日』なる制度って1都20県にしか存在しないらしい。つまり日本の半分以上の人は何それ?って思うんだね。さらに、“県民の日に学校が休みになる”のは東京・埼玉・千葉・群馬・茨城・山梨の1都5県のみのようですわ。東京(関東)が圧倒的なマイナー扱いされるなんて結構珍しい現象。
そんなこんなで休日の日程をイジってイジって4月29日~5月5日までの1週間の大型連休が完成。まぁ大人(教師)の側からしてみても来て休んで来て休んでを繰り返すのは面倒なんでしょう。でもこれはお小遣いの前借りをしまくったようなものなので、後々かなりダル~い学校生活を送ることになるのだ。特に2学期。
そういえば、『深夜の馬鹿力』で伊集院さんが「日本全体は非正規雇用が増えてんのに」と言っていたのを聞いていて何か妙に納得した。個人商店・自営業の人とかは普通にGWに休日を取ったりするんだろうけど(アド街で紹介されるお店って日曜祝日が定休のところが多いよね)、そうではない小売業・サービス業の会社に勤めてる人なんてむしろゴールデンウィークこそが繁忙期で、休めるわけがない。もちろん非正規のバイト戦士も休めるわけがない。「GWなんで10日間連続で休ませてください」なんて言った日にはクビになるよね確実に。こうなってくると、カレンダー通りに土日祝日が休みになってさらに有給休暇まで取れるような環境にある人のほうがむしろ少数派なんじゃないのか?なんか分からないけど、普通に休みが取れるスーツ組の正社員になることが目標っていう“夢の無い若者”が増えちゃうのも仕方なく思えてくるわ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?