赤い色のイメージ

今の時代はそうでもなくなってきたと思うけど、自分が子どもの頃は赤といえば女子が使う色というイメージが強かった。小学校のランドセルや書道バッグは男子が黒で女子が赤。学校教材のカスタネットが赤と青なのは男女兼用だから、なんてのは割と有名な雑学。男子トイレは青or黒で女子トイレは赤。水の蛇口は青でお湯の蛇口は赤。これは関係ない。そんな感じでもう完全に『男子=黒・青・緑』『女子=赤・ピンク』というイメージがガッチガチに定着していたので男子が赤いグッズを使うのは敬遠されてきたと思う。


けど、戦隊ヒーローのリーダーといえば赤だし、言わずと知れた有名人・スーパーマリオだって服と帽子は赤。機動戦士ガンダムのシャア・アズナブルのパーソナルカラーも赤。機動戦士ガンダム00のトランザムもドラゴンボールの界王拳もNARUTOの九尾チャクラも身に纏う色は赤(登場した年代がグチャグチャ)。『赤=超強い・超速い』という、小学生男子なら憧れるであろうパワーアップカラー。なのに、赤い服を着ると「お前女かよー!」とからかわれる。広島カープも浦和レッズもユニフォームは赤なのにね。そのあたりが子ども独特のわけの分からん思考というか、ホントあの年頃はみんなバカなんだよ、自分も含めて。逆に女子が黒を使っていてもそのあたりの馬鹿なからかいはあった。別に青は問題じゃなかったのに。


そんな感じで小学生の時は偏見にまみれていたけど、歳を取るにつれてそんなことも思わなくなってきた。昔だったら物を買いに行った時に「申し訳ございません。ただ今、他の色の在庫を切らしていまして赤しかございません」と言われたら「じゃあいいです」と断っていたけど、別に今はそんな風には思わないし、むしろそこで断って商品自体が全て売り切れてしまったら元も子もないので。うーん、でもさすがにピンク色はちょっと抵抗があるかな。



横道に逸れるけど、連想ゲームでは『リンゴ=赤』『ブドウ=紫』と答えるのに、ジュースの色はリンゴ味が中身の果肉の色(白)でブドウ味は皮の紫色。今まで当たり前すぎて疑問に思うことがなかったけど、改めてこうやって突っついてみるとなんか不思議。

ちなみに、赤い服を着ていると人としての印象がちょっと明るめに評価されるらしいですよ。暖色系は血色が良い感じに見えるから?

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