最近読んだ本 うすしお味
このまえ、本を何冊か読み終えました。むかしから読書感想文や読書記録は、書けないもしくは続かないタイプの人間です。ですが、最近はスマホのメモ帳にぽちぽち記録を残すようになりました。
せっかくなので、メモ帳に残った記録を寄せ集めて記事にしようと思います。かなり薄味な感想文とネタバレが含まれていると思いますが、ご了承ください。
1.杉下右京の事件簿
「霧と樽」
巨人の謎は自力で推理というか、勘で当てられて嬉しかったです。
蔵ごと動かすトリックは正直思いつきませんでした。消えたウイスキーの謎も全然わからなかったです。ですが、ドラマを観る感覚で楽しく読めました。
途中、雑記メモでどんな謎が残されているか箇条書きにしてあり、推理小説初心者の私でも分かりやすかったです。幼少期に読んだ名探偵シリーズの構成を思い出しました。
手を取り合い新しいウイスキー会社を立ち上げるラストで安心しました。悲しい事件でしたが、最後には霧が晴れて本当によかったです。
「ケンムンの森」
麻薬密輸犯の護送の任務のはずが、逃げ出した密輸犯と奄美大島で追いかけっこすることになるという、ワクワクするストーリーでした。
犯人視点と右京さんたちの視点が交互にありテンポよく読めました。特に、逃走犯が猿を抱いたまま、雨の中隠れて朝を待つシーンは結構好きです。
その後、逃走犯が油圧ショベルで下山するとは考えつかなかったです。確かに、工事で使う重機なら、一般車両では太刀打ちできないですね。そして、それに対抗して出てきた特殊車両のシーンが最高に面白かったです。ラストに右京さんのアクションシーンもあって大満足のお話でした。
2.「千早ちゃんの評判に深刻なエラー」
電撃文庫を久しぶりに読みました。中学校の図書室でライトノベルをコソコソ読んでいた時代を思い出して懐かしくなりました。
この作品は私が大好きなWeb小説の1つで、書籍化してくださって本当に嬉しかったです。やっぱり紙媒体の感動と安心感は桁違いです。数多の読めなくなってしまった物語たちのことを考えると今でも寂しい気持ちになってしまいます。
内容はWeb版と同じだと思っていたら、展開が変わっていてびっくりしました。それと、新界開発区が群馬県にあるとは知りませんでした。
3.みくのしん 生
入院した時の日記を読んで、そうそう!そうなんですよね!!と共感の嵐でした。
エスカレーターに乗れたこと、院内にあるパン屋さんのパンが食べられること、パジャマ以外の服が着られること、家のお布団で眠れることなど、当たり前だったことの全てに感動しました。退院して忘れかけてしまっていましたが、その時の感動はこうして何かの拍子に蘇ってくるものなんですね。
悲しいことや苦しいこともあったうえで、それでも作者さんは頑張って生きていて凄いと思いました。今の私も頑張って、前に進もうと思います。
4.地下室の手記
人生で初めて読んだドストエフスキー作品でした。読む前は何だか難しくて悲劇ばかり書く作者だと思っていました。しかし、この作品は喜劇だと思いました。正しい感想ではないのかも知れませんが、クスッと笑ってしまうようなところがいくつもあって面白いです。自意識過剰な主人公に私自身が重なるところもあり、時代や国が違っても通づるものがあるんだなと思いました。今なら、かの有名な「罪と罰」や「カラマーゾフの兄弟」も読めそうな気がするので、近いうちに書店で買おうと思います。
以上が最近読んだ本となります。やっと秋めいてきたので、少しずつ様々な本を読み進めていこうと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございます。また、暇なときにでも読みに来ていただけたら嬉しいです。