積み立て投資 「目標額」との向き合い方
つみお)
株式で、毎月1万円づつ積み立て投資して、年率7%で運用できたとすると、10年間でどのくらいの額になるんだろうね。
たて子)
元本は1年間で12万円、10年間で120万円。
年率7%で運用できたとすると、10年間の合計で173万円ね。
つみお)
なるほど。元本の約1.4倍になるんだ。
でもこれは真っ直ぐに7%ずつ上がっていく場合・・・だよね。
実際の株価は上がったり下がったりするよ。
10年後の株価が同じ水準で着地したとしても、積み立て投資の場合は、上がり下がりによって、合計額が変わってきそうだ。
たて子)
そうね。ではちょっと試算。
パターンとしては、シンプルに次の3つの場合で。
①一直線に年率7%で上昇する場合
②前半は大きく上昇、後半は調整
③前半は下落、後半は大きく盛り返す
ただし、どのパターンも、10年後の株価は同じ水準。
1.一直線に年率7%で上昇の場合
たて子)
まず、毎年同じペースで7%上昇。
あまり現実的ではないけど、グラフでいうとオレンジの線。
10年後は173万円。
これはさっきの金額ね。
つみお)
まずこれがベースだね。
2.前半大きく上昇・後半調整の場合
たて子)
では、株価が大きく上がったあとに調整して、結局同じ水準に着地したとき。グラフでいうと青い線。これだと、10年後は・・・140万円。
つみお)あれれ、さっきの額より下ブレだ。
たて子)元本が大きくなってから伸びないのが効いてるのね。
3.前半下落・後半大きく盛り返しの場合
たて子)
今度は反対。前半は下落するけど後半は大きく盛り返す。
この場合の10年後は、259万円。
つみお)おお!今度は大きくふえてる!
たて子)さっきと反対に、後半の上昇が大きく効いてる。
4.まとめると
たて子)3つのパターンの合計額を並べたのがこちら。
たて子)
10年後の株価の水準が同じでも、その間の株価の動きによって、積み立て投資の結果はばらつくのよね。
実現の可能性は考慮してない極端なシミュレーションだけど、はじめに立てた目標の額からブレが出ることは覚えておくといいわね。
つみお)
そうだね。つみたてNISAやiDeCoで目標額を見積もった後、忘れないようにしよう。
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