ドイツで就活。面接では何を聞かれる?
答えるのが難しい質問、ドイツでもされます。とはいっても圧迫面接はまずありません。ドイツではコンプライアンス違反した企業へのペナルティはかなり重いのでそこは安心できます。
イエスノーの質問
ざっくりとした私個人の印象は、スタートアップや小さい会社だとテンポ速めの質疑応答が多かったです。ストレス耐性の質問もあまりされませんでした。
例:
「うちは〇〇をしてるからXXができるのが条件だけど、大丈夫ですか?」
− 「はい、私は□□を学んだので問題ありません。」
企業に合う人材かどうかをサクッと品定めされている感じでした。
また、持っているスキルに関して多少具体的な質問をされる程度です。
「ドイツ語上級と書いてありますが、どの程度話せますか?」
- 「商談でのコミュニケーションや契約書を読むのに問題ないくらいのレベルで、普段の業務に支障はありません。」
「エクセルはどの程度できますか?」
- 「一通りの関数は学びました。VBAを記録して少し手直しするくらいはできます。」
例としてはこんな感じで、履歴書をちょっと掘り下げる質問でした。
WHYの質問
大企業では反対に、双方が時間をかけて自分のことを話すことが多かったです。パンフレットを渡されて会社説明だけで20~30分ほどかかることも普通にありました。
例:
「あなたの強みと弱みは何ですか?3つずつその例も交えてなぜそう思うのか教えてください。」
−「はい、私の強みは〜弱みは~です。なぜなら〜」5分位話し続ける
「あなたの職業経験は弊社でどのように活かせると思いますか?その理由も教えてください。」
-「私は前職で○○をしていたので、御社の業務内容である△△に活かすことができます。具体的には~」
ストレス耐性の質問例
ストレス耐性の質問例としては実際に以下のようなものがありました。
私の回答も簡潔に載せておきます。
「あなたの同僚が間違ったことを言っていたらどう諭しますか?それはなぜですか?」
→なぜそう思うのか同僚に聞き、論理的に答えてもらう or そのように諭す。論理的に答えられないなら自然と間違いに気づくから。
「業務中、ミスに気づいたらどう対処しますか?なぜそれが正しいと思いますか?」
→すぐに上司に報告して指示を仰ぐ、後々大きくなるよりましだから。
「担当顧客から無理難題を押し付けられたらどう対応しますか?」
→理由を説明して丁寧に断ってダメなら最終的に上司に相談。
焦らず冷静に答えれば平凡なそれっぽいことは答えられます。
こんな地味~な回答でも採用されたので安心してください。
緊張しすぎて頭が回らないときははっきりと「ちょっと待ってくださいね、緊張してしまって」とフレンドリーに一言いって長めの深呼吸すれば時間稼ぎにもなりますし、相手にネガティブな印象も与えません。
私も(ヘラヘラしながら)そう言って乗り切りました。笑顔万能です。
準備はこんな感じで大丈夫+服装
面接本番当日までハラハラしますが、下手にストレス耐性の質問ばかりに備えるよりも、対人や鏡を前にして練習するのがおすすめです。
履歴書の内容や自己PRを3分ほどでまとめて、だいたいの言いたいことがスラスラ言えるように練習しましょう。できれば実際に声を出し、それを3回ほどやれば十分です。
よく聞かれそうな強みや弱み、志望動機の答えもざっくりと用意しておきましょう。
暗記はしなくても大丈夫です。面接官も人間なので「明日地球がなくなるとしたら何をしますか?」といった(しょーもない)意地悪な質問はわざわざしません。自分のことを知ってもらうための軽い会話だと思ってあまり緊張せずに気楽に楽しみましょう。
服装も銀行などのお堅め職や管理職ポジションでなければ、Tシャツにジャケットと綿パンツ+革靴または地味なスニーカーで十分です。不安なら襟付きのインナーを着ましょう。
いわゆるオフィスカジュアルです。これも実際振れ幅広いですが。
私のドイツ人の同僚はTシャツ+黒スキニー+スポーツシューズ(蛍光ピンク)で面接したそうです。曰く十分オフィスカジュアルだそうです。
私はブラウス+黒スキニー+革靴でした。
会社にもよりますが、ばっちりスーツにネクタイで挑んでも面接官がTシャツにデニムだった、なんてこともよくあります。
人間って優しい生き物なので気楽に面接に挑んでくださいね。