商業高校出身でも海外大学院へ
いわゆる「普通」とズレた経歴を若い頃から持っていてもなんとかなります、というお話。
私は「面倒くさい」が人生の中心軸になっています。
高校受験も電車通学も面倒くさいので、私はセンター試験なし且つ自転車で行ける距離にある高校を選びました。
私の家族は全員高卒なので大学がどういった場所であるとか、大学で学ぶメリットも思い浮かばず、卒業後すぐに働くつもりで推薦入試で商業高校に進学しました。
中学では成績は上位1〜2割には入ってましたが、通っていた学校のレベルが高いわけでもなかったので、良い大学を目指すなんて考えたこともありませんでした。
数学と体育の平凡さを暗記科目でカバーしていた感じです。典型的なちょっと器用な凡人ですね。中学までの成績なんて全く当てになりません。
このレベルで偏差値の高い普通科高校に入っていたらドン底を味わっていたと思います。
もちろん先生に勧められて、県内の有名な高校を目指したこともありました。
しかしOB訪問の際、先輩の「週末は基本勉強で潰れます」という発言を耳にし即諦めました。
実際に商業高校に入ってみると、商業科目は面白かったですが普通科目はめちゃくちゃレベルが低くドン引きました。中学のおさらい、たまに毛が生えた内容です。
英語の授業でdreamやnoiseといった単語を習っているときは本当に死にそうでした。なので授業中は英検対策の内職をしていました。今思えば学校が退屈過ぎて交換留学に逃げたんだと思います。
交換留学後は、先生達と親との間でなぜか勝手に大学に進学することになっていました。
先生に「あなたの就職先、探してないよ。進学するんでしょ?」と言われ絶望したのを覚えています。何この「オメェの席ねぇから」的な展開。(少女漫画「ライフ」参照)
商業高校には経済学部への指定校推薦があるので、簿記検定を取得し内申点が良ければセンターなしで大学に入ることができます。
私は簿記が得意ではなかったので英検2級を取って特別資格枠で大学に入りました。
正直、商業高校を出たことに後悔はないものの劣等感はあります。特に国英数理社の普通科目は、普通科出身の人と比べてきっちりと履修していないので、普通だったら学べていたことを私は知りません。
だからと言って今困っているかと問われれば、特に困っていません。しかし「知らずに人生の幅を狭めている」と思います。
「センター試験の勉強は人生の役には立たない」と言われますが、それくらいのことも知らずにいるのも、かなりもったいないと思います。日本の大学もセンターなしで入れてしまったので、本当に興味のある勉強しかしてこなかった人生ですね。
しかし底辺商業高校を出ても、大学さえ卒業していれば海外の大学院も狙えてしまいます。
一発逆転、学歴ロンダリングです。
日本の大学卒業資格は、東大だろうがFランだろうがドイツでは一律、大学卒業資格保有者として認められます。
なんならドイツで理系・文系関係なく医学部にだって入学できます。実際にそういった学生もたくさんいます。(成績が悪いと何年も空き枠を待つハメになりますが)
こんな計画性があるんだかないんだか分からん人間も海外でしっかり稼いで図太く生きているので、心配せず反面教師としてでも見習って好きなことして生きましょう。
というお話でした。