移住までの大まかな流れ−日本での準備+金額シミュレーション
海外留学、移住はどういった手続きが必要なのか、調べている人も多かと思います。
州や大学ごとに少しずつ条件が異なったり、提出期限や書類有効期限などにも注意しなければならないこともあり、ややこしいことだらけです。
ざっくりとした手続きの流れは以下のようになります。
なお書類はすべて英語でもらいましょう。
1.日本の高校・大学卒業証明書、成績証明書の取得
すでに卒業していてもHPや電話で問い合わせできます。大学なら学生課や自動発行機等で発行できます。
卒業がまだ先だけれど、早めに準備をしておきたい場合は卒業見込み証明書と現在までの成績証明書を発行しておきましょう。後ほど卒業証明書が発行できる段階で送付しても問題ありません。
2.海外大学院への進学準備、入学申請
ドイツではUni Assistという全国の大学を網羅した入学申請ポータルがあるので、そこに書類をアップロードしていきます。
州や大学によって条件が厳しいところや緩いところがあるので大学比較サイト等で比べてみてください。例えばドイツ語で「大学 比較 ドイツ」と検索すると良さそうなUni-Vergleich.deというサイトがヒットします。
現地語がまだよく分からなくてもGoogle Chromeブラウザを使えばサイト内を英語に自動翻訳してくれるので便利です(サイト内右クリック→日本語翻訳)。
日本語翻訳のクオリティは良くはなってきているものの、英語と比べると劣ってしまうので、全体像をざっくり知りたいときに使うと良いでしょう。
その中から興味のある大学をいくつかピックアップして、入学条件や研究内容などの詳細を大学HPで調べていく、という地道な作業になります。
3.大学付属語学学校入学申請、大学院入学申請
大学から入学申請の許可が降りたら手紙等で連絡が来ます。嬉しい気持ちを抑えて手紙の全文を読みましょう。そうです、まだ現地語の語学証明書がありません。(ある人ももちろんいます、尊敬します。)
大学付属の語学学校がある場合はそこへの入学を勧められるかもしれません。そこでは高確率でDSHという試験を受けることになります。私も受けましたし、この試験は本当におすすめします。
しかし、必ずしも強制ではありません。自分にあった語学学校を探して見るのもよいですし、ドイツ語に限って言えば、日本でオーストリア政府公認ドイツ語試験(A1〜C2レベル)を受けてみたり、Goethe InstituteでGeothe-ZertifikatやTestDaFを受けてみるのもありです。
日本で十分な語学力を証明できれば、かなりのコストと時間を抑えることができます。
語学学校のコストシミュレーション
例えば私の通った附属学校を初級(A1)から始めると…
A1クラス:6週間:4万円
A2クラス:6週間:4万円
B1クラス:6週間:4万円
B2クラス:6週間:4万円
C1〜C2クラス:11週間:7万円
学費計:約9ヶ月間:23万円
+
日々の生活費
家賃月3万円として、9か月間で計27万円
食費、保険、通信費等、月5万、9か月間で計45万円
合計約95万円の節約になります。
前回紹介した記事にあるように、(200万円-閉鎖口座120万円の)80万円でこれを賄います。
15万円分足りんやん!となりますが、学生ビザでバイトもできるのである程度語学力がついてきたらバイトをしましょう。中級のB1が受かれば、たいていのレストラン等で雇ってもらえます。
日本でできるだけ勉強しておくとかなり節約できるのがはっきりと分かると思います。また州によって家賃が高かったり、以下のサイトの通り、コース代も違ってきます。
こちらのサイトでは州ごとの語学コース費用を一覧できます。金額は1コースの値段です。(一部1000ユーロ以上する所はミスで全コース分の金額だと思います…)
語学学校代は年々値上がりしています。私がいた時期でも学期ごとにじわじわと値上がりしていました。
長くなるので現地での準備は次の記事で。