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転職と同時に考えておくべきことを徹底解説

医師の皆さまのほとんどは、転職後に年収が大幅に上がります。

特に、医局を辞めて民間病院へとキャリアチェンジをされる方は注意が必要です。

転職後はお金だけでなく、時間にも余裕が生まれます。

とはいえ、医師たる者遊んでなんぼ。

努力をされて今の医師という立場を獲得された訳ですから、遊びも必要です。

本記事では、「あの時こうしておくべきだった…」と後悔しないために、転職時に最低限考えておくべきこと、やっておくべきことについて解説します。


悩みの本質は「お金」であることが多い


順風満帆な皆さまの人生のなかで、起こり得る問題は限られています。

まずはざっくりとライフステージを確認していきましょう。

このライフステージの中で、皆さまの頭を悩ませるポイントは以下の5点です。
①転職と同時に結婚して家を買おうとしたがローンが組めない
②子供の教育資金が意外と高すぎる
③親が身体を壊してしまい、面倒を見なければいけない
④退職金を準備していないことにあせる
⑤実家の相続で頭を悩ませる

いやいや、医師は高収入だから大丈夫でしょ!と考えている皆さま。

それぞれが、一つずつ発生するのであれば対処は容易かもしれませんが、

この5つのお悩みは、複数が同時に起こるケースがほとんどです。笑

「子供が私大の医学部に入学したと同時に、親が身体を壊してしまい面倒を見なければならない」といった具合に。

このお悩みの本質は「突発的に発生したイベントに対する準備不足」です。

自分は周囲より稼いでいるから何とかなるだろうと高をくくっていると痛い目をみますよ。

そうならないために、ライフイベントを押さえ、起こり得るイベントに対して、最低限の備えをしておきましょう。

貯蓄からはじめよ。全てはそこから。

起こり得るリスクに備えて、何から手をつければ良いのでしょうか?

それは「貯蓄」です。

意外に思われるかもしれませんが、事実です。

私も保険会社勤務時代に多くの先生方のご資産の相談に乗ってきましたが、意外にも貯蓄が少ない方が多く驚きました笑

20代の先生だと、月の給与(額面)の3ヶ月分、30代の先生は、月の給与(額面)の6ヶ月分、40代の先生は、月の給与(額面)の12ヶ月分を目標に貯蓄する習慣をつけましょう。

IDecoやNISAにお金を回すのは貯蓄の習慣がついてからで十分です。

「そんなんじゃ生活できない・・・」とか、「ついつい使っちゃうんですよね。」とか、色々な声が聞こえてきそうなので、貯蓄のためのポイントを紹介しておきます。

入ってくる給与は、3(税金):5(自由に使える):2(貯蓄)に配分しましょう。

分かりやすく考えるために、年収1,500万を例に取って見ます。

年収1,500万の方の手取り額は、1,020万程度。

つまり額面の3割が税金や社会保険として国に徴収されます。
(取られ過ぎてげんなりしますよね・・・笑)

そのうち、5割の750万(年間)が生活費など自由に使えるもの、2割の300万(年間)を貯蓄に回します。

年間750万は、月60万程度ですので、この中で生活するように心がけましょう。

また、予め貯蓄用の口座を用意しておくことも大切です。

給与が入金されたら、すぐに貯蓄用口座へお金を移動させることで「ついつい」といった無駄の出費をなくしましょう。

最初はお金を別口座に動かすことに心理的抵抗を感じるかもしれませんが、3ヶ月もすれば慣れます。

根気強く取り組みましょう!

貯蓄の習慣がついたら、それぞれのイベントに対処する

貯蓄の習慣がついたところで、①〜⑤で挙げたイベントへの対処をはじめます。

考え方のポイントは、年間貯蓄の中から適正な額を拠出することです。

さきほどの年収1,500万の方を例に取ってみましょう。

貯蓄に回す割合は2割の年間300万を目標にするべきとお伝えしました。

貯蓄の目安金額に到達している人と、そうでない人によって考え方は変わります。

目安金額に到達している人は、貯蓄に回しているお金(300万)の中から、起こり得るイベントへの対処をします。

一方で、目安金額に到達していない人は、自由に使えるお金(750万)の中から捻出してください。

ファイナンシャルプランニングの基本は「貯蓄」です。

「貯蓄」がなければ、起こりうるイベントに「備える」ことも、お金を「増やす」こともできません。

皆さまの頭のなかに、基本の考え方がインプットされたところで、最初に挙げたイベントへの対処法を記載しておきますので、ご参考までに。

あくまで一般的な考え方で、皆さま全員に当てはまる解決策でないことはご注意くださいね。

①転職と同時に結婚して家を買おうとしたがローンが組めない
 転職先の病院に入職後、少なくとも1年間はローンが組めませんのでご注意ください。また、自分がどこまで支出の柔軟性を許容できるかは考えておきましょう。

②子供の教育資金が意外と高すぎる
 
 教育資金を貯める方法としては、生命保険を活用することが一般的です。また、生命保険を活用するのであれば、同時に家族への保障・病気への備え・退職金への備え・相続対策と生命保険1つで複数の事象が守れるようにしておく方が効率的です。
もちろん、Nisaや不動産を活用した資金準備の方法も存在しますが、個人の状況に応じて取捨選択しましょう。

③親が身体を壊してしまい、面倒を見なければいけない
 貯蓄をきちんとしておくこと、またご両親の生命保険の加入有無を確認しておきましょう。特に認知症になると口座が凍結され、親のお金が使えなくなってしまうケースがあります。また、親の介護はいつまで続くか分からないことに加えて、子供が大学生になり、お金が一番かかるときに発生するケースが多く、心理的にプレッシャーがかかります。

④退職金を準備していないことにあせる
老後資金から必要な金額を逆算し、株や投資信託(NisaやIDecoの活用)、生命保険、不動産で対策をすることが一般的です。
退職金は病院都合かつ勤務年数で決まるので、貰えないと考えておく方が無難です。医師の皆さまの場合、生活水準を落とすことも難しいため相当な金額を準備する必要があります。(だからこそ年間750万で生活する癖をつけておかなければなりません!)
65歳から受け取れる年金は一人15万/月程度と言われているので参考までに。
高齢でも勤務している医師は、老後の準備をせずに過ごしてしまったのかもしれませんね。

⑤実家の相続で頭を悩ませる
なるべく早く、ご家族全員とコミュニケーションを取りましょう。ポイントは、資産の分割・納税資金の対策・節税の検討の3ステップで考えることが大切です。
医師の皆さまのご両親は医師であるケースが多く、親の病院を相続する際に何千万と税金が掛かります。病院の相続は病院の価値で相続税が計算されるため手元に現金がない(相続されない)けれど、税金は納めて下さいというケースになることがほとんどです。 納税資金は早め早めからの準備しておけば頭を悩ませずに済みますよ。



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