僕にとって別府とは④
2個上にC先輩という拳法部の先輩がいた。
僕の住んでいた上人荘のすぐ近くの昭和感満載の建物の2階に住んでいた。
上人荘が銭湯の途中に有ったのでいつも道路から「カメ~~」と声を掛けてくれて風呂に誘ってくれた。
入部当初から飲みにもよく誘ってくれた。
先輩の行きつけは居酒屋「おけい」。
カウンターの右端でよく1人で飲んでいた。
顔は怖くてよく怒られたが優しい先輩だった。
話は変わるが少林寺拳法部の稽古は走り込みから始まる。
通称「女子コース」と呼ばれる大学の駅伝大会の女子のコースを全力30分ほどで走るのだ。
コースは大学から亀川方面へ下り山道をUターン。
貴船城方面へ長~~い坂道を登り再び大学へ下り戻ってくる。
1日4箱の赤LARKを吸うヘビースモーカーのくせにC先輩は1番早かった。持久走には自信の有る僕も1度も勝てなかった。
この人の肺はどうなっとんや?といつも思っていた。
さてさて、1年生という最下層生活も終わろうとする頃だったかな・・・。
いつものようにC先輩とこの日は「おけさ」で飲んでいた。
よほど体調が良かったのか気付けばこの日2人は白波3升を空けていた。
そしてなぜか理由は覚えてないが先輩と喧嘩となる。
やがてパトカー数台が来て2人はまだ当時餅ケ浜に有った旧別府警察署へ。
取調室で反省文を書かされた。
もちろん酔っていたが覚えているのは刑事さんの外見がどう見ても真逆の職業にしか見えなかったこと。
さすが日本有数の歓楽街の平和を守るにはこのくらいの迫力が無いと無理なんだな~~と変に納得したもんだ。
今でも実家のアルバムには拳法部の追い出しコンパの二次会カラオケBOXで歌う顔面ボコボコの僕と頭に包帯と網網を巻いたC先輩との楽しげな写真が残っている。
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