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「恋の傷薬」
恋人と別れて傷つくのは当たり前。
失恋は心の怪我みたいなもん。人によってなんで怪我したのかも、その形も違う。怪我の重さはどれだけ元恋人を愛していたかどうかによって変わってくると思う。
当然、その怪我が重症であればあるほど治すのも難しければ、治るのにも時間がかかる。
よくこの傷を治そうと恋愛系インフルエンサーみたいな人達が発信する「失恋から立ち直る方法」とか、「復縁できる方法」とかSNSでそんな感じの投稿ばっかり見漁って、でもそれって結局気休めにしかならない。
人によっては、異性と遊ぶことでその傷を治そうとする人もいる。ただそれって、失恋の寂しさを、辛さを忘れようとしているだけにすぎない気もする。
だってそれって傷の上から絆創膏を貼ったようなもので、一時的には傷は隠せるけど、傷を治す力はほぼほぼない。むしろそう言う異性は、すぐ剥がれていってしまう。もし、その絆創膏が汚れていたら傷はもっと深くなる。
恋愛系の発信でひとつだけ、共感できるとするのならそれは自分磨きをしろということだと思う。
自分磨きの仕方は人それぞれだと思うが、傷ついた理由に向き合って、それを治す方法を自分の力で考え自力で治す。これが自分磨きの過程だとするのなら、それは傷を治すリハビリみたいなものになるんじゃないかな。
もちろん、自分磨きの過酷さは傷の深さによって変わってくると思う。でも、自分の傷に向き合い、治すための努力をする。そしていつの日か傷がいえた時やっと、失恋から立ち直ることができるのではないかなと思う。
そう考えると、失恋は自分を成長させるための学びの機会なのだとも思うと、あながち悪いものではないのかなと、そんなこと言うと、失恋したあなたにしばかれそうだ。
いずれにしろ、そうして傷を治すことで1人の人間として大きく成長するのではないかなと思う。失恋したことで感じた痛みって、あなた自身の魅力を引き上げる薬みたいなものなのかな?
過去の自分より何ランクも上のステージにたったあなたはきっと最高の出会いを迎えるのだろうなと。
ただ、時々古傷が疼くんです。ふと思い出すんですよね。昔付き合ったあの人のこと。傷って1度つくと形を変えて残り続けるんですよね。
あぁ未練ってめんどくせ。