分子生物学の講義 感想
学校で、分子生物学の超入門講座を受けました。面白かったです。
分子生物学とは、生物を分子レベルから研究する生物学の流派で、現代生物学の基礎を為しています。
今回は、DNAのコピーの方法についての講義を受けました。なかなかに感動しまっせ。
戦後すぐの時代。生物は、自分のDNAをコピーして子孫を残すことは
分かっていましたが、DNAがどんな形をしているのか・どうやってDNAをコピーしているのかは分かりませんでした。
DNAの形(クリックとワトソン)
DNAの構造を明らかにしたのは、ジェームス・ワトソンとフランシス・クリックという2人の生物学者。ワトソンは19歳で大学を卒業した天才、クリックは物理学から生物学に転向してノーベル賞を取った天才。
詳しく書く気力は無いのだけど、復習もかねて簡単に説明します。
DNAは、ヌクレオチドがたくさん繋がってできている。ヌクレオチドは、リン酸・デオキシリボース・塩基からできており、塩基にも4種類存在する。アデニン・チミン・シトシン・グアニンだ。
DNAは2重らせん構造である。2本の線が互いに手を繋ぎながららせんの形をしている。
僕が「線」と呼んだところ、すなわち図3の深緑色の部分は、デオキシリボースとリン酸が繋がっている。そして、僕が「手を繋ぐ」と表現したところ、すなわち図3の水色の部分は、塩基同士が繋がっている。
この塩基の繋がり方に鍵があるのだ。
塩基の種類は、アデニン・チミン・シトシン・グアニンの4種類。ワトソンとクリックは、4つの塩基の比率を見て、こんな規則を発見した。
手を繋げるのは、アデニンとチミン、シトシンとグアニンだけ。
チミンとシトシンが手を繋ぐことはあり得ないってことだ。
では、DNAのコピーの話をしよう。
DNAはリン酸とデオキシリボールが繋がって構成されている線が2本ある。その2本の線は、それぞれが持つ塩基で繋がっている。塩基には4種類あり、繋がれる相手は決まっている。
DNAのコピーの第1段階は、「2本の線が離れる」だ。繋いでいた塩基を離す。そうすると、塩基は剥き出し(相手がいない状態)になる。さて、何か気付くだろうか。ワトソンとクリックは気づいた。
だから、DNAの構造をまとめた伝説的な論文の最後に、こう書き足した。
特定の塩基対が遺伝物質の複製機構を直接示唆していることに、私たちは気づいていないわけでは無い。
これは痺れますね。かっこいい。世界中の生物学者が度肝を抜かした事でしょう。先生曰く、生物学界で一番かっこいい名言らしいです。
明日、書く気力が起きたら続きを書きますね。では。
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