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ブログが読まれない本当の理由|“全員に届けたい”が失敗するワケ
ブログを書いているのに、なかなか読者が増えなくて悩んでいませんか?
「せっかく時間をかけて記事を書いているのに、全然読まれない...」
「アクセス数が伸び悩んでいる」
「記事を書くのに疲れてきた」
実は、ブログが読まれない最大の理由。それはターゲット設定が曖昧なまま記事を書いているからなんです。
今回は、なぜターゲット設定が重要なのか、そしてどうやってターゲットを明確にしていけば良いのか、お話していきます。
ターゲットが曖昧だと、どんな問題が起きるのか
例えば、あなたが街中でビラ配りをする場合を想像してみてください。
「誰でもいいから、とにかく配れ!」と言われて配るのと、「このビラは20代の女性向けの美容系です」と言われて配るのでは、まったく違う配り方になりますよね。
前者は、通りすがりの人に片っ端から配るだけ。受け取った人も「なんだこれ?」とすぐ捨ててしまうでしょう。
一方で後者は、ターゲットである20代女性を見分けて、その人達に重点的に配ることができます。受け取った人も「あ、これ私向けかも」と興味を持ってくれるはず。
ブログも全く同じです。
「みんなに読んでもらえる記事を書こう!」というのは、すべての人に配るビラと同じ。誰にも刺さらない記事になってしまいます。
具体的な読者像を持つことの重要性
ブログの記事を書く時は、できるだけ具体的な読者像を持つことが大切です。
例えば「35歳で10年付き合った恋人と別れ、失意の中しかしながら負けじとマッチングアプリに挑むも敗北。結婚相談所に行く気力もなく、そんな最中に親が入院。孫を見せるか田舎に帰るか、どうすればいいのか生き方に悩んでいる人」
極端な例ですが、こういった具体的な読者像があると、その人に向けて語りかけるような文章が書けます。
なぜ、みんなターゲットを絞れないのか
ターゲットを絞ることの重要性は分かっていても、なかなか実践できない人が多いのは何故でしょうか。
その理由は「多くの人に読んでもらいたい」という欲が邪魔をするからです。
確かに、ターゲットを絞ると読者は限定されます。でも、その方が濃い関係性を築けるんです。
例えば、あなたが転職に悩んでいるとします。
「転職のコツ!誰でも簡単に成功する方法」という記事と、「35歳SEからWebディレクターへの転職体験記。面接での押さえるべきポイントと、給料交渉の極意」という記事。
どちらが読みたくなりますか?
おそらく後者ですよね。なぜなら、あなたの状況に近いからです。
逆説:ターゲットを絞った方が読者は増える
ここで面白い逆説が生まれます。
ターゲットを絞れば絞るほど、むしろ読者は増えていくんです。
なぜなら、そのターゲットにドンピシャな人は「この人は私のことを分かってくれている!」と強く共感してくれるから。
そして、その人が「いいね!」を押したり、SNSでシェアしてくれたりする。すると、同じような悩みを持つ人達にも記事が広がっていくんです。
結果として、「みんなに読んでもらおう!」と思って書くより、むしろ読者は増えていく。
これが、ブログ運営における大きなパラドックスです。
まずは理想の読者を1人想像してみよう
ターゲット設定に悩んでいる方は、まず理想の読者を1人だけ想像してみてください。
その1人に向けて、とことん語りかけるような記事を書いてみましょう。
きっと、あなたの想像以上に記事の質は上がり、同じ悩みを持つ読者との出会いが生まれるはずです。
そうやって少しずつ、あなたのブログだけの「コアなファン」を増やしていけば良いんです。
ブログ運営で大切なのは、数ではなく質。それを忘れずに、これからも発信を続けていきましょう。