一番怖いホラー映画を目まぐるしく探し続ける人たち。
今年の1月にホラー映画『みなに幸あれ』の下津優太監督と清水崇監督の舞台挨拶付き上映会に参加して、解説を聞きながら「なるほどなぁ、まだ理解できていない点があるけど新しいタイプのホラーだな」と感心していました。
※僕のブログで『みなに幸あれ』公開しました
そしてついに先日『みなに幸あれ』がAmazonの有料レンタルで配信がスタートし、レビューを見てみると、想像よりも2回り以上低い評価がついていて、衝撃を受けました。
まぁ低評価だったのは少し残念ですが、怖い映画を探し求める人は何が自分にとって怖いのかきっちりと定義することをおすすめします。
ある程度のラインナップは網羅した立場からいうと、もう典型的な幽霊が出てきて脅かすだけの映画では通用しなくなっている気がします。そう、怖いの概念は、昭和から平成、令和に続き今も多様化しています。
多様化したホラー映画を見た上で自分の怖いに辿り着けないと、ホラー映画全体が「怖くない」ものになり、非常にもったいないからです。
グロいが怖いと言う海外的なセンスを持つ人もいるし、高いところや閉所、海底など特定の空間そのものが怖いと言う人もいます。
漂流教室
ムカデ人間
猿の惑星(初代)のラスト?
クレヨンしんちゃんの大人帝国
チャイルドプレイ
ちなみに僕が怖いのは人形で、人っぽいけど人ではない冷たい目をしているのがなんとも苦手です。祖母の家にあった日本人形の髪がバッサバサ伸びてるのがとても怖かった(妻に聞いたらこれは異常だとの事)。
何か怖いものはないかとNetflixやアマプラを漁り、片っ端から見て怖いとか怖くないとか色々意見がありますが、自分にとって何が一番怖いのかを知っていないと一番怖い映画には出会えません。
旅行では美味しいものを食べたい人なのか、文化に触れたいのか、自然を満喫したいのか、ショッピングしたいのか人それぞれ楽しみ方はあると思います。
台湾のような安くて美味しいご飯を屋台でたくさん食べたい人がイギリスに行ったら1番楽しい国がイギリスになるのでしょうか?
形容詞を自分なりに定義することは、自己分析の練習にもなります。楽しいことがないかなぁって言う人は大体自分が何をしている時が楽しいのか理解していないように感じます。
TikTokで見つけたホラー映画ベスト3は、自分の怖いではありません。もっと自分の感覚に貪欲になった方がいい。
それが一番怖い映画に出会える近道だと僕は信じています。