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自己実現は要らない。専業主婦5年のブランクから、GitHubやfreeeを使いこなす全方位サポーターへ【アドミニストレーション/鈴木正美】
フリーランス協会で働く人を紹介する「突撃!フリーランス協会の中の人」。
今回は、事務局メンバー誰もが「欠かせない存在」として頼りにしているフリーランス協会の”屋台骨”、鈴木正美をご紹介します。
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東京都在住。男子三兄弟の母。妊娠・出産・子育ての繰り返しの中で、働きに出ることの難しさを痛感し在宅ワークを選択。小規模ながらベビー・キッズ用品のハンドメイド通販の運営を開始。子供との時間を大切にしながらもう一歩踏み出した働き方をしたいという思いが強くなっていた時、「誰もが自律的なキャリアを築ける世の中へ」というビジョンに共感し、フリーランス協会に参加。現在はライフスタイルに合わせた働き方の無限の可能性を実感し、仕事の幅を広げ活動中。
数多のプロジェクトや案件が目まぐるしく常時動いているフリーランス協会において、代表と事務局長以外で唯一、すべてのチャットのチャンネルに参加している鈴木。
全員複業で何かと忙しい事務局メンバーが各自の専門性を活かした活動に集中できているのは、あらゆるボールを拾ってアシストしてくれる鈴木のおかげだったりします。鈴木が一体どうやって漏れなきタスク管理を徹底しているのかは、事務局の七不思議。
仲間のアシストだけでなく、経理、法務、労務、広報、開発、保険代理店業務など、多岐に渡る知識を取得し、八面六臂の活躍をしている鈴木に、外部ライターが突撃インタビュー!
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フルタイムで協会を支えつつ、ハンドメイド作家も
──はじめまして。鈴木さん、事務局では“バネちゃん”と呼ばれているとか。
鈴木:そうなんです。旧姓が赤羽なんですが、協会の活動に声をかけてくれた理事の綾子さんがもともと昔からの知人で、バネって呼ばれていた流れでそのまま定着しています。
──では、本日のインタビューでもバネさんで失礼します! 早速ですが、バネさんはパラレルワーカーと伺っています。今はどんな働き方をされているのでしょう?
鈴木:パラレルと言っても、今はフリーランス協会の仕事がメインですね。協会の事務局はフリーランスの当事者集団なのでほとんど業務委託なのですが、私は事務局内では珍しい雇用スタッフです。スーパーフレックスのフルタイム契約で、平日はだいたい9時〜18時で協会の仕事をしています。
もう一つの仕事は、ハンドメイド作家としての活動です。上履き入れやレッスンバッグなど、幼稚園生や小学生向けのキッズ用品を作り、ハンドメイド通販サイトで販売しています。そちらは入園・入学の2〜3月に注文が集中するため、季節労働のような感じですね。
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──フルタイムのお仕事に加えて、ハンドメイド作家も! 三児の母とも伺っており、生活面もお忙しいと思うのですが、繁忙期はどのようにやりくりされているのですか?
鈴木:繁忙期は、平日の昼休みや土日祝日を使ってミシン作業を進めることが多いですね。思うように時間が取れない時は外部の家事サービスを利用したり、姉に有償で料理のサポートをお願いするなど、睡眠時間を削らずに時間を捻出できるよう工夫しています。
5年ほど専業主婦だったため、最初は家事を外注することに抵抗があったのですが、餅は餅屋というか、協会メンバーには「自分でできない時はできる人に頼む」と考える人が多くて、外注へのハードルが自然と低くなりましたね。
また、外注費をかけて時間を捻出していることもあり、作品の価格を適正に見直したんです。それで今年はちょうどやりきれる範囲の注文になり、いいバランスで繁忙シーズンを乗り切れた気がしています。
──外部の力を活用したり、価格を見直したり、健やかに働く仕組みをつくられていて素敵です! ちなみにハンドメイド方面で、今後やってみたいことはありますか?
鈴木:そうですね……今のところ、現状で満足っていう感じです(笑)
──今、まさにちょうどいいバランス感なんですね〜。
未経験から、経理、法務、広報、GitHubまでわかる伴走者へ
──協会ではアドミニストレーション全般を統括されているそうですが、どんなお仕事をしているのでしょう?
鈴木:協会の事務局組織は、実態調査や政策提言、キャリア支援、フリーランス活用推進やワーケーション推進というように、協会のミッションに基づく活動を行う「プロジェクト」と、それらのミッション遂行のために必要な機能を分化した「チーム」に大きく分かれています。私はすべてのプロジェクトやチームのスレッドに参加していて、事務局メンバーがスムーズに活動できるようサポートする役割です。
たとえばサポートチームでは、個人会員の方からの問い合わせ対応の補佐や、問い合わせ内容に応じて協会内の担当チームやプロジェクトに展開していく橋渡しの役割を担っています。
会員の方から「こういうシステムに変えられませんか?」とリクエストがきたら、開発チームにつないでシステム修正をしたり……。保険に関する問合せ対応を行うため、一応、損保代理店試験も受けました。
──業務のために資格取得もされたんですね。噂によればGitHub(ソフトウェア開発のプラットフォーム)も使いこなしているとか?
鈴木:ディレクションというほどではありませんが、サポートチームに限らず事務局内の様々なメンバーから来る開発関連の要望を、システム仕様の形に整理して、開発チームに伝える役割を担っています。
広報チームでは、代表理事のまりさん(平田)に来るメディア取材や政府担当者からの打ち合わせ依頼の調整や、各プロジェクトから上がってくるリリース情報の配信・SNSへの転載などが主な仕事です。
他には、財務チームで請求・支払関連のチェックや仕分け業務をしたり、法務チームで契約書のドラフト作成したり。HRチームでは事務局メンバーとの契約締結や雇用スタッフの社会保険手続きも担当していて……それぐらいですかね。
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──それぐらいと言いながら、守備範囲の広さ……! 保険のサポート業務や開発、広報、財務、法務、HRなど、それぞれ異なる専門知識がある程度必要だと思うのですが、そういったバックグラウンドをお持ちだったのでしょうか?
鈴木:いや、全然ないです(笑)。前職は30歳まで派遣の営業事務でしたが、その後5年ほどは専業主婦で子育てに専念していたので、パソコンの操作も忘れているくらいでした。最初はいろいろ失敗もして、他のメンバーに教えてもらいながら育ててもらった感じです。
──とはいえ、それだけ幅広く対応できるようになるには、ご自身でもいろいろ独学されてきたのでは?
鈴木:もともとネットサーフィンは好きなので、わからないことがあれば「とりあえず検索して、まずやってみる」タイプではあるかもしれないです。
開発チームとの仕事でGitHubに触ることになったときは、開発メンバーが作ってくれたレクチャー動画で学びました。それを見てやってみたら、「あ、意外とできるな」と。事務局内にそれぞれの分野のプロがいることも大きいと思いますよ。
──それでも全然縁のない分野だと、「ちょっとそれは無理」と尻込みしてしまう大人はかなり多いと思うのですが……。
鈴木:もともと協会の事務局メンバーとして声をかけてもらったのも、私のメンタルの強さを買ってくれていたかららしくて(笑)。未知の課題が降ってきても、まずやってみようというか、最初からノーと言わない精神は、あるのかもしれないです。
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オフィス勤務の合間に、カフェや服屋でアルバイト
──そんなタフネスさで話題のバネさん、これまでどんな道のりを歩んでこられたのでしょう?
鈴木:小さい頃からお裁縫が大好きで、中学生ごろになると自分で布を買いに行って、スカートを作ったりしていました。ものづくりは好きでしたね。チラシの間取りを見るのも好きだったので、大学はインテリア専攻に進んだんです。普段からあまり深く考えないタイプなんで、楽しそうだなって気持ちだけで選びました。
でも入ってみたら、模型作りで徹夜したり……とにかくつらくて、自分には向いていないなと。それでインテリアは仕事にせず、卒業後は近所の、折込チラシ関連業務を扱う会社に入りました。
──その会社はどうやって決めたのですか?
鈴木:就活をやりたくなかったので、求人情報誌を見て、実家から通いやすくて5時半定時で、給料がもらえるならいいか、と思って入りました。周りの子たちの就職活動が大変そうだったのを見ていたので、腰掛けOLでいいや、みたいな軽い気持ちでした。
もともと、1日同じことをしていても全然大丈夫なタイプなので、仕事内容への不満は別になかったですね。ただ人間関係をきっかけに、せっかくならもうちょっと給料がいいところに転職したいな、と。でもやっぱり就活はしたくなかったので、転職先も派遣で探しました。
──ポリシーが徹底していますね。転職先の決め手は?
鈴木:時給だったかな。職種もこだわりなくて、たまたま募集があった会社が時給もよくて、服装も自由で、オフィスもきれいだし、ここでいいかなと。特に不満もなかったので、5年間ほどそこで営業事務として働きました。
──働き方としては、9時〜17時で働いて、という感じですか?
鈴木:平日は9時〜17時半で派遣で働いて……、あ、でもその5年間で、別にアルバイトもしてるんですよ。服飾店とか、カフェとか。
──え、フルタイム勤務しつつ、アルバイトも?
鈴木:私、1つのところに長くいることはできるんですけど「それ以外にもなんかやりたい」っていう気持ちが出てきちゃうタイプみたいです。環境を変えたくなるんですよね。そんななか実家の近くに全国展開しているチェーンのアパレルショップができて、オープニングスタッフを募集していたので、あ、なんかちょっと楽しそう、と思って申し込みました。入ったら、ミシンができるので裾上げ担当を任されたり……。楽しかったです。
カフェのほうは、友達がもともと働いていて、人が少ないからやってみない?と誘われました。これもちょっと楽しそう、と思って始めたのですが、カフェラテがつくれる家電を家にも買って、ラテアートにハマった時期もありました。どちらも平日の夜や休日に、週2回くらい入っていましたね。
──当時からすでに、パラレル思考だったんですね!
鈴木:自分では自覚していませんでしたが(笑)。営業事務はパソコン相手の仕事だったので、接客の仕事は気分転換にもなるし、お小遣いも手に入るし、一挙両得!くらいの感覚でした。
保育園に入れるために事業を開始
──その後、その派遣会社を退職されたのはなぜですか?
鈴木:長男の出産を機に退職しました。当時、派遣社員は産休や育休もなかったため、辞めざるを得なかったんです。
──そこから、5年間の専業主婦を経て、再び働こうと思ったきっかけは?
鈴木:長男、次男とずっとワンオペで子育てに専念していたんですが、三男が生まれて、子育てだけで一日が終わるのがさすがに大変になってきまして……(笑)。「三男は保育園に入れたい!」という思いが強くなったんです。
でも、保育園に入れるには、職を探さないといけない。探すといっても、幼稚園に通っている上の子は早く帰って来ちゃう。それなら、自宅でできることからやってみようかなと思い、自分ができるハンドメイドの仕事を個人事業主として始めてみることにしました。いくつか通販サイトに登録して、役所に開業届も出して。それで三男も保育園に入れました。
──職を探そう、から「自分で個人事業主になろう」の発想に結びついたのがすごいですね。周りに同じような方がいたのでしょうか?
鈴木:家でお店をやっていたり、家業を継いでいたりする自営業の人は周りにいましたけど、自分みたいなフリーランスのハンドメイド作家はいなかったですね。
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でも、仕事をしなくちゃと考えたとき、5年もブランクがあるし、この年で雇ってもらうのは難しそうだし、3人育児しながら外に働きに出るのも大変……と、外で働くことを最初から除外していたんです。「家で働くにはどうしたらいいか?」を、インターネットでひたすら検索しながら、考えていった感じですね。
その後、ハンドメイド作家に加えて、特定の店舗でしか手に入らないご当地お菓子などの食品を中心に、せどり(商品を安く仕入れて高く売る)をやっていたこともあります。
──せどりもやっていたんですね! それにしても、「自分で調べてやってみる」を、すぐに実践できるのがすごいです。普通、調べても、なかなか行動に移せないと思います。
鈴木:そうなんですね。とにかくどうしたら自宅にいながらお金を稼げるか必死だったのかもしれません(笑)。
──先ほども、お小遣い稼ぎになるからアルバイトをしたと言っていましたが、バネさんにとって「働く目的」の上位に金銭的報酬がありそうですね?
鈴木:あ、はい。そうなんですよ(笑)。こんな仕事をしたいという考えはあまりないんです。いい会社に行って、評価されて、昇格したいという欲もなく……。シンプルに「生活を営むためにお金が必要だから働く」という考えで、続けてきました。
でも、実はその考えが、協会で働くなかで変化してきたんです。「ありがとう」と言われて、みんなの役に立てているのはすごく嬉しくて。これが「やりがい」というものなんだろうなと実感しています。
私がスキルを身につけたらみんなが助かるかなと思えたら、新しい仕事でもやってみたいと思いますね。
──そういう心持ちが、バネさんの安定的なパフォーマンスや、未知のことも「まずやってみる」につながっているんですね。
鈴木:サポートすることで、みんなの役にも立てて、お給料をもらって自分の好きなものも買える。それだけで十分幸せなことだと思います。
──とおっしゃりつつ、派遣時代のダブルワークに加え、現在もフルタイムワークの傍らハンドメイド作家など、安定した報酬という意味合いを超えてどんどん働かれているのは、ちょっと不思議でもあります(笑)。
鈴木:自分でも矛盾してるなと思うんです(笑)。でも、一つを極めるよりは、いろいろとちょこちょこ手を出して、飽きないようにやっていく、みたいなことが私には合ってるのかもしれません。
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仕事で自己実現、しなくていい
──協会との出会いは、学生時代にバイト仲間だった事務局長の綾子さんから声をかけられたとのことでしたが、合っていますか?
鈴木:ええ。三男を保育園に入れ、細々とハンドメイド作家やせどりをしていたときです。協会でアシスタント的なメンバーを探していたようなのです。「前向きでメンタルが強そうな人」が良かったらしく、私に白羽の矢が当たりました(笑)。メンタル強めが重要だったのは、協会の活動はものすごいスピード感で動いていて、それぞれの持ち場で自走することが求められることや、みんなプロ意識が高くて率直なフィードバックを厭わないタイプの人が多いことがあったそうです。
最初は「郵便物のチェックとか、会員さんのサポート業務をやってくれない?」と言われました。5年もブランクがあるし迷ったのですが、週に2〜3回、3時間くらいでOKとのことで、働き始めました。気づいたらどんどん役割が増えていき、いつのまにかフルタイム勤務になっていましたけど(笑)。
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──「メンタル強め」というキーワードが出てきましたが、バネさんご自身でも自覚されていますか?
鈴木:小さいころから、あまりものを考えて発言しないタイプではありますね。人の気持ちを想像し尽くして発言するっていうことが得意じゃない分、自分も誰かに何か言われても、変に深読みしないから、動じないのかもしれないです。三人姉妹の末っ子なので、動じなくなったのかもしれませんね。
──たとえば何か指摘を受けたとき、どんなふうに受け止めるのでしょう?
鈴木:「あ、申し訳なかったな」と思って、「次は改善しよう」で終わる感じです。あとは、寝たら忘れちゃうタイプです(笑)。
──「バネさんからワンオペ育児の不平不満を聞いたことがない!」という驚きの声も届いているんですが、そういうストレスも感じにくかった?
鈴木:結婚前から、夫が夜遅い仕事なのはわかっていましたし、私も出産を機に退職したので、子育ては自分がやるものだと思っていました。外に働きに出てる人と、家のことをする人。夫婦内で明確な役割分担があった分、割り切ることができたのかもしれません。
あとは、もともとが「仕事で自己実現」タイプではないのもありますね。専業主婦のときは、自分が好きに使えるお金はなくても、「暮らせてるからいっか!」と思っていました。
──なるほど……。事務局メンバーの方々が、「バネちゃんは“足る”を知っている」とおっしゃっていたのが、だんだん腑に落ちて参りました!
今まで出会えなかった世界に出会えるおもしろさ
──協会で働き始めて、印象的だったことはありますか?
鈴木:広報チームに入ってから、各省庁の方とメールをすることが増えたことでしょうか。協会で働いていなければ全然関わらなかった世界ですからね。主婦業やハンドメイド作家では、出会えない世界です。先日、フリーランス新法が成立するときに厚労省で記者会見を行ったのですが、それも貴重な体験でした。
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また2021年に新型コロナワクチン接種が開始されたときは、職域接種ができないフリーランスのために、協会で職域接種を主催して。その手続きにはいろいろと苦労しましたが、その分、無事に終わったときには達成感がありました。
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──大きな社会の動きに、ダイレクトに関わる感覚がありそうですね! ほかにも、協会で働き続けたいと思う理由はありますか?
鈴木:代表のまりさんはじめ、事務局のメンバーが、フリーランスの働く環境を良くしようと日々いろいろな活動をしている姿がとっても刺激的で……。こうして理念を実現するために走り続けている団体に関われていることが、純粋に楽しいですし、やりがいを感じます。あとは、皆さん、素晴らしくいい人たちで、嫌な人が1人もいない(笑)。それが、ここに骨を埋めてもいいなと思える、一番の大きな理由かもしれません!
【 私の道しるべ 】 「競争心はいらない」
人から言われて気づいたことですが、私は「他人より上にいきたい」という気持ちがあまりないのだと思います。確かに言われてみると、自分には、いわゆる“承認欲求”のようなものがありません。
承認欲求や競争心って、ないほうがいいこともあると思うんです。特にフリーランスは、誰かと競い合うより、むしろ周りの人と手を取り合って「共創」していくことのほうが大切なはず。私も協会のメンバーに、たくさんいろんなことを教わって、教わったスキルを糧に、少しでもサポートで還元しようとがんばっているところです。
子どもたちにも、「誰かと比べなくていいよ。もし今なにか辛かったら、他にもいろんな選択肢があるから。つらくなったら、逃げていいんだよ」とよく言っています。誰かより優れていなくていい。生きていれば、それだけでいい。
世の中は、“なにか一つに集中して名を立てる”ことが重要視されているかもしれませんが、一つに固執せず、ちょこちょこといろんなことに手を出して、ハマったり、ハマらなくなったり……。私はそんなパラレルな生き方が心地いいし、それが楽しいです。
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協会の事務局合宿前日というお忙しいタイミングにもかかわらず、ゆったりとお話を聞かせてくださったバネさん。取材全体から、淡々と、動じない、安定感ばっちりのバネさんの魅力を感じていました。
生活面でも「3年スパンで引っ越し」や「しょっちゅう模様替え」など、常に環境をアップデートしてきたそう。承認欲求がないとおっしゃるのも、他に「自分を満たす選択肢」をたくさん知っているからかもなぁ、と思いました。軽やかに“次の選択肢”を見つける姿勢、見習いたいです……!
ライター:渡邉雅子
PR会社勤務、フィジー留学を経て豪州ワーホリ中にライターに。帰国後ITベンチャー等々を経て、2014年に独立。2016年より福岡在住。現在は糸島界隈を拠点にフリーライターとして活動。2023年は絵本、日本茶、写真、旅、ZINEなどを少しずつ深めたい。最近は日本茶の勉強中。海辺とおいしい野菜が好き。
Web: https://masakowatanabe.themedia.jp/