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NJRPG非公式プレイエイド/【ニンジャ組織への所属】

この磁気嵐に覆われたマッポーの日本に生まれたニンジャたちは、否応なしにソウカイ・シンジゲート、ザイバツ・シャドーギルドといったニンジャ組織と関わらざるを得なくなるだろう。ヤクザは御免?縦割り派閥争いは勘弁?では、視野を広げてみようじゃないか。ニンジャを必要としている組織は、大量に存在しているのだ。

この記事では、ソウカイヤ以外の様々なニンジャ組織に所属するPCのための拡張ルールを解説する。

このルールは基本ルールブックの様々な処理に大きく影響し、プレイ感を別のものする可能性があるので、採用する際はNMとよく打ち合わせる事。

組織関係の特殊ルール

・【名声:○○】…基本ルールにおいては、【名声:ソウカイヤ】のみが有効であった。このルールを導入した場合、名声は組織ごとに計算し、それによってボーナスを得る、(異なる種類の名声を同時に持つことも当然可能)

・名声ボーナス…各組織によるが、名声によって発言力や影響力が上昇し、ミッションに有利な効果を得ることができる。

同盟…組織どうしで同盟が結ばれることは、多々あることだ。同盟関係の組織の【名声】ボーナスを、自組織の【名声】の半分の値だけ適用できる。(つまり、【名声】10に達することで、同盟組織の【名声】5ボーナスを得られる。)

・宿敵…その組織が、宿敵として睨む組織である。宿敵組織のニンジャ戦力を打ち倒す事は、かなりの戦功となるだろう。宿敵組織に所属するニンジャを倒した場合、その組織の【名声】が+1される。この関係は一方通行であり、必ずしも双方向で宿敵になっているわけではない。

・給料…企業ニンジャや、湾岸警備隊所属のニンジャは、特殊なミッションが無くとも日常の業務を行い、それに応じたサラリーを得る事ができる。一方で、ミッション報酬の半分は徴収されてしまう。一長一短だ。

シナリオ終了後、余暇処理を開始する直前に給料は振り込まれる。ただし、正式な報酬の発生するミッションでなければ、受け取る事はできない。(ダンジョンアタックや、独自のハック&スラッシュなど。逆に言うと、そういう時は報酬の半分を徴収されることもない。

ソウカイ・シンジゲート(参考)

「ア……ア……」事態を悟ったスミスが、ガタガタと震え出す。さっき網膜に焼きついた光景が時間差で記憶に刻みつけられる。蹴り。アーソンの蹴りが。アンドレの首を刎ねたのだ。「ソウカイヤを」アーソンが低く言った。「ナメてはいけない。ワカリマシタカ」「アイエエエ!」  【マシン・オブ・ヴェンジェンス】より

ソウカイ・シンジゲートは、基本ルールブック環境においてPCニンジャ達が基本的に所属する組織だ。フットワークの軽いヤクザ・ニンジャ組織であり、邪悪な行いも許され、結果を残せばどんどんと昇進することが可能だろう。また、自身のアジトを持ち、自由に改造ができるというのも特徴だ。

ソウカイヤの基本情報  
本拠地…ネオサイタマ、トコロザワ・ピラー 
首領…ラオモト・カン(ニンジャ)
同盟…オムラ・インダストリ、ヨロシサン製薬、湾岸警備隊
宿敵…ザイバツ・シャドーギルド、FKG、ドラゴン・ドージョー、サヴァイヴァー・ドージョー                     
ソウカイヤ所属ニンジャの特徴
①各キャラクターはアジトを持つことができ、それを自由に改造できる。
②余暇においてモータルハントが可能。
③ミッション報酬は全てニンジャがもらう(ただし、収入支援はない)
④「ふわふわローン」によってカネを借りる事ができる(シナリオ終了時に2割増しで徴収され、返済できなければキャラロスト)
カルマ・ロンダリングはラオモト・カンが行う。

名声ボーナス・ソウカイヤは公式ルールの3-3:成長ルール:シックスゲイツへの昇格とその特典を参照する事。また、ソウカイヤの同盟関係は幅広いために【名声:10】でオムラ、ヨロシサン、湾岸警備隊の【名声:5】ボーナスを得る事ができるが、適用できるかどうかはしっかりとNMと打ち合わせる事。

オムラ・インダストリ

ナムサン!シーケンス完遂!モーターカナリを中心に、二体のロボットはそれぞれ右半身、左半身と化し、接合した。そこには歯車盾とドリルアームを装備する悪魔的殺戮ロボットが現出した!「「「オームラ!オムラ!オームラー!」」」エンジニア達は泣き叫び、その場でバンザイを繰り返す。狂気! 【モータードリヴン・ブルース】より

オムラ・インダストリは、雷神紋を社章とする日本有数の暗黒メガコーポ。機械関係に非常に優れたオムラ社は、「モーター理念」を核にニンジャに対抗する戦闘兵器としてのモーターヤブや、モータードクロを開発しつつ、自社のニンジャ戦力を確保している。ニンジャにしか耐えられないサイバネティクス改造や、ニンジャのみに扱える兵器などの開発を行い、自社の権益を確保するためだ。所属すれば、最新のサイバネティクスを安価・安全に装備できるだろう。ただ、時に狂信的な愛社精神が必要となることはあるが。

オムラ・インダストリの基本情報  
本拠地…キョート、オムラ本社ビル 
首領…モーティマー・オムラ(モータル)
同盟…ソウカイヤ
宿敵…ヨロシサン製薬
オムラ・インダストリ所属ニンジャの特徴
①アジトを持つことはできず、社から提供された住居とトレーニング施設を利用する。これにより、「偉大なるショドー」や「見事なカケジク」によるトレーニング振り直し効果を得ることは出来なくなる。
②余暇においてモータルハントが可能。
ミッション報酬の1/2は、カイシャによって徴収される。ただし、余暇の開始前に給料として(【名声:オムラ】×3+5)の【万札】を得る。
サイバネの価格が2割引きになり、【万札】(【名声:オムラ】×5)までを借り入れてサイバネを埋め込める。(借りた分は給料から1割増しで天引きされる)
カルマ・ロンダリングはモーティマー・オムラが行う。プレイヤー達が望むか、NMが指定するなら、アルベルト・オムラが行っても良い。
名声ボーナス:オムラ
【名声30】以上:完全なるインダストリの化身。雷神紋を背負う存在。秘密兵器の情報へとアクセスする事が可能だ。専用の「▶▶▶▶レリック・サイバネフレーム」をNMと相談した上で製作・装備できる。(原作…ネブカドネザル)
【名声20】以上:オムラ・インダストリの重要なニンジャ、あるいは幹部候補。モーター理念に関して、完全に陶酔しているとみなされる。独自にモーター兵器を運用する権限も与えられるだろう。一般的なシナリオ開始時にモーターヤブ2体が毎回支給される。(シナリオ終了後に回収される。)
【名声10】以上:オムラ・インダストリの主力ニンジャ社員。愛社精神に溢れ、モーター理念を理解しているとみなされる。専属のサイバネティクス・バックアップチームが付き、安定した運用が行えるだろう。サイバネティクスによる【精神力】への負荷を-1する。また、自分のアジトを持てるようになる。(原作…クラウドバスターなど)
【名声5】以上:有力なニンジャ社員。まだ完全に愛社精神に溢れているとは言えないが、オムラの理念を理解しつつあるとみなされる。良質なバックアップチームにより、サイバネ埋め込みを行った際、事故が発生しなくなる。(原作…インフェルノ、ヴォルテージなど)

          

ヨロシサン製薬

「ヨロシサン製薬は神の代弁者だ、ニンジャスレイヤー=サン」スネークピットはおぞましく笑う。「貴様のような単一ウイルスが多少暴れたところで、複数世代を経て必ず克服する。その準備が整っている!」「これは……ヌウーッ!」「貴様の過去データの戦闘シミュレーションは二万回経験済みだ!」 【ゴッドハンド・スモトリ】より

江戸37年創業、オムラ・インダストリと並んで日本を代表する暗黒メガコーポ。表向きは薬や健康ドリンクなどを販売しているが、その裏ではクローンヤクザやバイオスモトリ、果ては胚養殖バイオニンジャといった生物兵器を作り出し、売り出す狂気と死の商人である。自社製作のバイオニンジャ戦力だけでなく、通常のニンジャ戦力も当然のように擁しており、当然のようにバイオサイバネティクス改造を施されている。実際、ここに所属すればバイオサイバネを安価かつ安全に埋め込むことができるだろう…しかし、それはヨロシサンに命の源であるバイオインゴットを握られることでもある。

ヨロシサン製薬の基本情報  
本拠地…カスミガセキ・ジグラット、ヨロシサン本社ビル 
首領…取締役会(???)、CEOヤイミ・コナギバ/キュア(ニンジャ)
同盟…ソウカイヤ
宿敵…オムラ・インダストリ、サヴァイヴァー・ドージョー
ヨロシサン製薬所属ニンジャの特徴
①アジトを持つことはできず、社から提供された住居とトレーニング施設を利用する。これにより、「偉大なるショドー」や「見事なカケジク」によるトレーニング振り直し効果を得ることは出来なくなる。
②余暇においてモータルハントが可能。
ミッション報酬の1/2は、カイシャによって徴収される。ただし、余暇の開始前に給料として(【名声:ヨロシサン】×2+5)の【万札】を得る。
バイオサイバネの価格が2割引きになり、【万札】(【名声:ヨロシサン】×5)までを借り入れてバイオサイバネを埋め込める。(借りた分は給料から1割増しで天引きされる。) 
⑤バイオインゴットの安定供給により、バイオサイバネの埋め込みによる「バイオインゴット欠乏症」の狂気を無効化できる。 
⑤カルマ・ロンダリングはヤイミ・コナギバ(キュア)が行う。
名声ボーナス:ヨロシサン
【名声30】以上:ヨロシサン製薬の中枢に入り込むニンジャ。いずれは、「取締役会」に触れ、その真実を明らかにされることだろう。そして、そのバイオ技術の真髄を受け取る事ができるだろう。「★★★不滅」を得る。(原作…キュア、トランスペアレントクィリン)
【名声20】以上:ヨロシサン製薬の重要なニンジャ、あるいは幹部候補。自身でバイオニンジャやバイオサイバネの開発に関われるかもしれない。クローンヤクザ部隊の指揮権も与えられるだろう。一般的なシナリオ開始時にクローンヤクザ6体が毎回支給される。(シナリオ終了後に回収される。)(原作…サブジュゲイター)
【名声10】以上:ヨロシサン製薬の主力ニンジャ社員。関われる機密の量も増え、バイオニンジャ施設の警備や、管理を任されることも多くなる。一般的なシナリオ開始時にクローンヤクザ3体が毎回支給される(クローンヤクザやベンツはシナリオ終了後に回収される)。また、自分のアジトを持てるようになる。
【名声5】以上:有力なニンジャ社員。ヨロシDNAに適合し、様々なバイオ技術を扱える才能があるとみなされる。良質なバックアップにより、バイオサイバネ埋め込みを行った際、事故が発生しなくなる。

湾岸警備隊

「ハイクを詠め」「か、艦は敵の手に落ちた……!シューッ……わ……湾岸警備隊に……栄光あれ!」シャープシューターが死神を巻き込むべく自爆装置を起動させる直前、カラテキック一閃!「イヤーッ!」「グワーッ!」血の円弧が描かれ、シャープシューターの首が飛ぶ!「サヨナラ!」爆発四散! 【ショック・トゥ・システム】より

ネオサイタマ湾岸警備隊。それはカイジュウ対策、港湾防御を口実とした実質的なネオサイタマ国防軍の一部であり、国防軍特別顧問ケイノウ・サナダことハーヴェスターの精鋭私兵組織でもあり、ラオモト家と深い関係のある彼は現在ソウカイヤの同盟者として湾岸警備隊を運用している。湾岸警備隊に所属するニンジャは、ニンジャであると同時に軍人としての教育を施され、集団戦闘に優れるようになるだろう。また、ヤクザ組織のソウカイヤでは生きづらい女ニンジャも、湾岸警備隊には多数所属しているという話である。

湾岸警備隊の基本情報  
本拠地…ネオサイタマ港湾部 
首領…ケイノウ・サナダ/ハーヴェスター(ニンジャ)
同盟…ソウカイヤ
湾岸警備隊所属ニンジャの特徴
①アジトを持つことはできず、軍から提供された住居とトレーニング施設を利用する。これらのトレーニング施設でトレーニングを行う場合、ダイスを振り直すことができ、また【万札】3/5/7を追加で消費することによってダイスの出目を+1できる。
②余暇においてモータルハントが可能。
ミッション報酬の1/2は、警備隊によって徴収される。ただし、余暇の開始前に給料として(【名声:湾岸警備隊】×2+5)の【万札】を得る。
銃器及び「湾岸警備隊」と名前のつくレリックを2割引きで、購入する事ができる。「ふわふわローン」を使用する事ができる。     
⑤余暇2日と【万札】30を消費することにより「特殊ブートキャンプ」を行う事ができる。1d6を振り、「4」以上を出す事によって、【カラテ】【ニューロン】【ワザマエ】どれかの「成長の壁(1)」を突破する事ができる。(ブートキャンプでのみダイス目の蓄積は行われる。違う能力値を鍛える場合は蓄積値は利用できない)
⑤カルマ・ロンダリングはケイノウ・サナダ(ハーヴェスター)が行う。
名声ボーナス:湾岸警備隊
【名声30】以上:湾岸警備隊の重鎮、ハーヴェスターの片腕。将官クラス。その思想を理解し、従う優秀な副官であり、また指揮官としても非常に優秀だとみなされている。自分以下の【名声:湾岸警備隊】を持つキャラと同じ戦場にいる場合、それらのキャラ全員の【体力】【精神力】を+3する。
【名声20】以上:湾岸警備隊の指揮官ニンジャ。佐官クラス。ニンジャだけでなく、湾岸警備隊そのものの指揮官として、重要な任務を任されることだろう。自分以下の【名声:湾岸警備隊】を持つキャラと同じ戦場にいる場合、それらのキャラ全員の【体力】【精神力】を+1する。(原作…インターセプター、ダイアウルフ、ストーンコールド、ファイアブランドら)
【名声10】以上:湾岸警備隊の主力ニンジャ。尉官クラス。ニンジャとしての戦闘能力と共に、軍人としての統率能力も備えている。集団戦闘においてその力を発揮することだろう。【名声:湾岸警備隊】を持つキャラと同じ戦場にいる場合、自分の【精神力】を+1する。また、自分のアジトを持てるようになる。
【名声5】以上:一端の湾岸警備隊ニンジャ。新人と呼ばれる事はもうない。湾岸警備隊の誰もが立派な戦友として認め、その技を競い合い、教え合うことができるだろう。スキルトレーニングで振り直しが可能になる。

イッキ・ウチコワシ

「ドーモ、プロミネンス=サン。私は進歩的革命組織イッキ・ウチコワシの戦闘的エージェント、フリックショットです」フリックショットが線路上でオジギした。「この敗北主義的な輸送新幹線は抑圧組織の退廃的資金源であり、同時に、忌むべきブルジョワ的退廃行為の活動機関である!」「我々は電撃的情報作戦の成果として、この退廃的輸送機関が悪しきソウカイヤ組織によって意のままに操られていることを確認している。政治腐敗的賄賂、そして退廃的麻薬物質!プロミネンス=サン、お前は公共的防衛人員の擬態をしたシックス・ゲイツ構成員に過ぎない!粛清対象である!」 【アット・ザ・トリーズナーズ・ヴィル】より

イッキ・ウチコワシはネオサイタマ各所で反企業闘争を繰り広げる非合法組織であり、ここまでで挙げた組織とは違いネオサイタマの現秩序に真っ向から刃向かう組織である。革命的思想によってデモからテロまで行う彼らの元には、メガコーポ支配の犠牲となり、ニンジャとなった者達が集っている。それは勇敢なる革命闘士なのか、それとも残虐非道の略奪者なのか?

イッキ・ウチコワシの基本情報  
本拠地…ネオサイタマ某所 
首領…バスター・テツオ(モータル?)
同盟…なし
宿敵…オムラ・インダストリ、ヨロシサン製薬
イッキ・ウチコワシ所属ニンジャの特徴
①アジトを所持し、改造することができる。しかし、内装設備全体の価値が【万札】30を越えてはならない。それはブルジョワ的である。
②余暇においてモータルハントが可能。その対象はブルジョワ層に向くため、成功した場合の【万札】獲得量が+3され、「オーガニック・スシ」か「トロ粉末」を1個得る事ができる。ただし、必ず【DKK】を1d3獲得する。
ミッション報酬の1/2は、ウチコワシによって徴収される。しかも給料はない。革命闘士がカネに執着してはならないのだ。
④「ふわふわローン」によってカネを借りる事は可能。(ミッション終了後2割増しで返済) 
⑤カルマ・ロンダリングはバスター・テツオが行う。
名声ボーナス:イッキ・ウチコワシ
【名声30】以上:イッキ・ウチコワシの中枢に坐るニンジャ。完璧に革命思想と一致した精神の持ち主とみなされており、ニンジャという力をもってバスター・テツオ以上の影響力を振るう事も不可能ではないだろう。余暇を2消費することで「革命闘争」を行える。
「革命闘争」…自身の【カラテ】【ニューロン】【ワザマエ】(【ジツ】×2)を合計した数値分の【万札】を得、即座に買い物を行う事ができる。(強奪である。)【DKK】が即座に1d6上昇する。(5以上が出た場合、ニンジャスレイヤー、あるいはダークニンジャと戦闘してもよい。)
【名声20】以上:上級革命闘士ニンジャ。単純なニンジャとしての戦いだけでなく、各方面の後援者との交渉やなども務める事になる。故に役得は多い。ミッション報酬の減額がなくなり、逆に毎シナリオ毎に【名声:イッキ・ウチコワシ】分の【万札】を得る。
【名声10】以上:主力の革命ニンジャ闘士。徹底的な総括によって、革命的思想に殉じているとみなされている。権限は大きくなり、自身で活動の指揮をとることもあるだろう。モータルハントを行う際、革命闘士を動員することで基準となる【ワザマエ】+【ジツ】の値に+【名声:イッキ・ウチコワシ】できる。
【名声5】以上:有力な革命闘士。イッキ・ウチコワシ思想に共鳴し、革命の為にニンジャとしての力を振るう事を期待される。「◉不屈の精神」を習得する。







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