GⅠ東京大賞典
序文:狂奔
令和6年11月30日。船橋競馬所属の騎手・森泰斗が鞭を置いた。
通算28333戦4448勝。地方における重賞勝利数は71(内ダートグレード競争6勝)NAR(地方競馬)全国リーディングに輝くこと5回。南関東を代表する騎手の電撃引退を皆、心から惜しんだが、同時に惜しみのない拍手と賛辞を送った。
地方競馬を代表するトップ騎手は、今まで無縁だった「自堕落な生活を送りたい」と一片の食いもない晴れやかな笑顔でダートを去っていった。
地方競馬に携わる者、そして地方競馬のファンにとって常に掲げられている目標がある。すなわち「打倒・中央競馬」である。目標というより「野望」といった方が適切かもしれない。それほどまでに同じダート馬でありながら、地方と中央の実力差ははっきりとしている。
中央の側から見れば地方競馬のダートは立派な「受け皿」である。というのも年間100戦以上のグレード重賞が執り行われる中央競馬にあって、ダートの重賞は16戦と文字通り数えるほどしかない。GⅠに限って言えば春のフェブラリーSと秋(12月)のチャンピオンズCの2走だけである。翻って、中央の平場レースでは新馬のデビュー戦からOP入りまでダートのレースが芝と同等に番付されており、勝ち上がっていった実力ダート馬はその才能を発揮させる場所を限定せざるを得なくなってしまう。
そこで生まれたのが中央と地方の懸け橋となる、いわゆる「交流重賞」である。芝のGⅠ競争のように国際的なグレードに沿って行われるわけではない(それゆえJPNⅠというような表記をされる)が、日本国内で言えば国際グレードと同等の扱いをされ、賞金額もほぼ同様に用意されている。
地方競馬の側から見た場合は、より高いレベルの馬たちとレベルの高いステージで戦うことの出来る願ってもいない貴重な機会である。
多くの交流重賞は中央所属の馬と騎手が、その力を見せつけるだけの草刈り場として作用してしまうことが多いが、それでも長い交流重賞の歴史の中で中央馬に土をつけ、地方競馬の矜持を見せつけてきた優駿たちは何頭もいた。
「船橋の英雄」フリオーソ
地方・船橋競馬所属でありながら
交流重賞で9勝を挙げる活躍をみせた。
獲得賞金8億は歴代地方馬1位である。
たとえ無謀と言われようとも、何度敗れようとも、決して挑戦を止めることの出来ない人たちがいる。
なぜ人は挑み続けるのだろうか…。
その先に何が待っているのだろうか…。
フリオーソは2004年北海道は新冠町のハシモトファームにて生まれた。
父はブライアンズタイム、80年代に米競馬でGⅠ2勝を挙げた名馬である。引退後、種牡馬として日本競馬へ活躍の場を移したブライアンズタイムは早田牧場(現在は倒産)が中心となりシンジゲートを組み、その後数々の産駒を世に送り出した。91年の初年度産駒から三冠馬となるナリタブライアン、翌年にはそのブライアンと壮絶な叩き合いを演じたマヤノトップガン。94年二冠馬サニーブライアン。名牝ウオッカの父にして自身もダービー馬となったタニノギムレットなど、その名を挙げれば枚挙にいとまがない。
誕生したばかりのフリオーソを所有したのはダーレー・ジャパン・レーシングという、ダーレー・ジャパン社の100%子会社オーナーだった。ダーレー・ジャパンといえばUAEの首長シェイク・モハメド(当時)が代表を務めた「ダーレーグループ」の日本における現地法人の一つである。
外資系オーナーは今では珍しくないが、この時代は外国に籍を置く馬主は公に認められていなかった。ダーレー社は日本法人としてダーレー・ジャパンを設立し、北海道の旧門別町(現日高)に生産拠点を置き、周囲の小中規模牧場を次々に買収しながら、その規模を拡大していった。
そんな海外資本であるダーレー社の門を叩こうとする、一人の日本人がいた。
南関東公営・船橋競馬所属の調教師、川島正行である。
地元千葉県出身の川島は60年代から80年代後半にかけて船橋で活躍した騎手だった。現役時代は地方重賞通算13勝を挙げ地元船橋では名を馳せていたが、全国区ではさほど知られておらず、南関所属の中堅騎手という位置付けの男だった。
川島が頭角を現したのは騎手を引退してからで、90年に同船橋の調教師へ転身すると瞬く間に勝ち星を挙げていった。厩舎立ち上げ当時は馬房がたったの5つしかない貧乏所帯だったが、92年にキタサンテイオーで平和賞を奪取。重賞初制覇を飾ると、93年モガミキッカでダイオライト記念、翌年にはサクラハイスピードを管理して、南関東でもハイレベルと言われている東京盃で連覇を達成した。
当時プロ野球界でヤクルトスワローズを指揮していた野村克也は、その手腕を評され「野村再生工場」と呼ばれていたが、川島もまた地方競馬関係者から「川島再生工場」とあだ名されていた。プロ野球の名将さながらに、中央や有力地方厩舎から烙印を押された、いわゆる「都落ち」した馬たちを次々に引き取り、再び活躍させることが由来となっていた。
前述したダーレーの日本法人に、いち早く太いつながりを持った調教師が川島正行だった。この時の川島は「ダートの祭典」東京大賞典連覇と川崎記念を制覇した、アジュディミツオーの調教師として既に全国での知名度を誇っていた。
そんな川島がダーレーの牧場を訪れた際、思わず一目ぼれしてしまった馬がフリオーソだった。始めてみた印象は父・ブライアンズタイムの印象よりも、母父・ミスタープロスペクターのイメージが強かった。顔がやけに長い、というより鼻下が異様に長い。胴体が短く鼻下が長く伸びている馬は、必ず一完歩が大きく走る馬になる。直感的にフリオーソの才能を嗅ぎ分けたた川島は、その場で即決。頼み込んで自らの管理馬として預かることになった。
06年7月、曇天の蒸し暑い船橋競馬場でフリオーソはデビュー。2番人気だった。この日は金曜で開催最終日、昼下がりに行われたこのレースを観戦したファンは、果たしてどれだけいたのだろうか。この全くと言っていいほど注目のされていない地方競馬の新馬戦から、後の南関東を、そして中央のダート重賞までも席巻する名馬が誕生するなど、誰も知る由がなかったはずだ。
フリオーソは後続を2馬身差離し、デビュー戦を勝利で飾る。
そしてフリオーソの物語が始まったこの日、このレースで、後に彼に深い関わりを持つことになる男が、最後方からその勝利を眺めていた。
8頭立ての新馬戦で最下位に沈んだ馬、その馬に騎乗していた者こそ、後のフリオーソの鞍上にして中央騎手のトップに立つ男、戸崎圭太その人だったのである。
微かだが確かに、物語は胎動を始めていた。
デビュー当初から、フリオーソは地方馬の枠には収まりきらないような、そんな大器としての予感を周囲に感じさせていた。一戦ごとにめきめきと力をつけていくフリオーソに、管理調教師の川島も舌を巻いた。これはアジュディミツオー以来の、いやそれ以上の素質馬かもしれないと。
3戦2勝で臨んだ交流GⅠ、川崎の全日本2歳優駿では5番人気に支持された。上位人気は皆JRA馬で占められていたが、フリオーソはテン乗りの内田博幸鞍上で人気馬を一蹴。福永祐一騎乗のトロピカルライトらを抑え、重賞初制覇をこともなげに成し遂げた。
その後NARグランプリの最優秀2歳馬を受賞したフリオーソは、翌年から中央競馬にその活躍の場を求めていった。
川島の意向により3歳始動戦をJRAのGⅢ・共同通信杯に選ぶと、恥ずかしげもなく中央クラシック戦線へ「道場破り」を開始したのである。
このレースでフリオーソは7着に敗退すると、次走も同じくJRA重賞であるスプリングカップへ出走。先行好位につけあわやという場面を作ったが、直線では伸びを欠き結果11着と惨敗を喫した。
流石に中央ではハードルが高すぎたかといったん諦め、地方のクラシック重賞へ方針転換。羽田盃3着、東京ダービー2着と早速地方重賞で好走を見せると、迎えた交流GⅠジャパンダートダービーで中央馬たちを抑え勝利した。
次走は大井で行われたJBCクラシックに出走し、勝ち馬ヴァーミリアンに完敗も2着に好走。好調を印象付けると返す刀で再びJRAダートGⅠ・チャンピオンズカップへ参戦を表明する。川島はフリオーソを中央のレースで勝たせることにこだわり続けていた。
立ちはだかる壁はいまだ高く10着に敗れたが、ここで休養を取らせず年末の大一番・東京大賞典競争へ出走。2番人気から2着に入線し、地方馬の意地を見せつけた。
ちなみにこの時にJBC、チャンピオンズC、東京大賞典で3連勝を飾ったのが中央の強豪・ヴァーミリアンである。その後もフリオーソの前に立ちはだかり続ける馬だが、フリオーソが駆け抜けた時代は地方にも中央にも名馬が多かった。ヴァーミリアンの他にもスマートファルコン、カネヒキリ、サクセスブロッケン、ボンネビルレコード…。
あまたの強豪がひしめく群雄割拠の時代を、皮肉にもフリオーソは駆け抜けることになったのである。
翌年地方GⅠ川崎記念から始動すると、この大舞台でも2着に好走。勝ちきれないまでも、その実力がフロックではないことを古馬になってから早々に見せつけた。次走、船橋のダイオライト記念で久々の重賞勝ちを挙げたが、この時から鞍上は大井競馬のリーディング騎手である戸崎圭太が務めていた。
戸崎圭太は98年大井競馬で初騎乗、フリオーソと出会ったのはちょうどデビューから10年を迎えた頃だった。地方でも中央でも、有力騎手はその出自が競馬関係者であることが多いこの業界で、父を公務員に持つ戸崎は競馬とは無縁の世界から飛び込んできた男だった。
地方競馬教養センター(地方の競馬学校)の騎手過程を主席で卒業してきたが、本人曰く当時は地方と中央の区別もついていないほど、競馬には疎かったという。
同期には船橋所属、後に全国リーディングを5度獲得する、森泰斗がいた。
勝負け以上に競走馬へ騎乗することが好きだった戸崎はこの当時、休みもろくに取らず、とにかくレースに出場し続ける日々を送っていた。中央のレースにも積極的に参戦し、下級条件ではすでに勝利も挙げていた。
07年JRAのGⅢ重賞マーチステークスへ参戦、レースは14着に惨敗したが、この時騎乗した馬は船橋競馬・川島厩舎のシーチャリオットだった。この馬もまた川島がダーレー・ジャパンから預かっていた馬だったが、この時の縁で戸崎にフリオーソの騎乗が回ってきたのである。中央馬と互角に戦えるフリオーソに騎乗することは、高みを目指す戸崎にとって千載一遇の機会であると同時に、川島もまた勝負根性に溢れた若き勝負師へ、自らの鞍を預けることに楽しみを覚えていた。
若きパートナーを得たことにより、ダイオライト記念、そして交流GⅠ夏の大一番・帝王賞を連勝と、フリオーソは勢いに乗った。
不良馬場に脚をとられた日本テレビ盃こそ2着に終わったが、戸崎も川島も自信を持って園田で行われるJBCクラシックへ駒を進めた。
フリオーソがいかに強かったか、その戦績を顧みれば一目瞭然だが、生まれた時代が異なっていればさらなる飛躍も望めただろう、というのが多くの地方競馬ファンの見解ではないだろうか。
JBCでも主役を張れるほどの実力は持ち合わせていたはずだが、ここでも中央の強豪たちがたちが彼の前に立ちはだかった。当代最強のダート馬ヴァーミリアン、そしてサクセスブロッケン、メイショウトウコンに及ばずフリオーソは4着に惜敗を食った。
昨年と同じローテで中央の砂場、チャンピオンズカップに再び挑んだがここでは雷帝・カネヒキリがその圧倒的な強さを見せつけ、フリオーソはまたしても敗れてしまう。「砂のディープインパクト」と呼ばれたヴァーミリアンでさえも霞んでしまうようなカネヒキリの比類なき走り。年の瀬の大賞典、明けてからの川崎記念とカネヒキリが連勝街道を猛進していくなか、フリオーソは一度も勝つことが出来なかった。
本当に中央のライバルたちさえいなければ、と思わずにはいられない。一頭だけならまだしも、先述した名馬たちが一堂に会したダート絶頂期ともいえる時代である。地方馬として彼らに食い下がり続けたことは称賛に値するが、彼らがいないなかで無双する、そんなフリオーソが見たかったと今でも思わずにはいられない。
09年3月にダイオライト記念を連覇し、昨年の帝王賞以来の勝利を飾ったが、結果としてこれがこの年最後の勝利となった。ダート重賞戦線には更なる俊英たちが次々と現れ、フリオーソを脅かしていった。
5月かしわ記念、8月門別ブリーダーズゴールドCでは、それぞれエスポワールシチー、スマートファルコンが台頭し優勝を攫っていった。
フリオーソにとって3度目の挑戦となった暮れの東京大賞典では、サクセスブロッケンがヴァーミリアンを打倒し戴冠を果たす。「今年こそは」の想いで挑んだフリオーソは本来の力を発揮できずに、7着に沈んでしまった。
明けて2010年、恒例の川崎記念に出走すると3年連続となる2着。次走3連覇をかけて臨んだダイオライト記念で5着に敗れると、フリオーソの周囲から限界説が囁かれ始めた。5人気で出走した5月のかしわ記念ではパドックでフリオーソに声をかけるファンの姿があった。
「今までありがとう」「引退レース頑張って」
むろん川島も戸崎も、ここで引退させるつもりなど毛頭なかった。
なによりフリオーソ自身が走る気でいるのだ、自分たちが諦めてどうする。
かしわ記念では良い意味で期待を裏切る激走を見せたフリオーソ。地元船橋では後れをとれない、そんな思いから先を走る先輩馬アジュディミツオーの背中を捉えたが、後ろからエスポワールシチーに差され2着に終わった。
この好走をもってもフリオーソ限界説は過熱していった。そしてこの風説に最も憤りを感じていたのが主戦を務める戸崎圭太だった。
「こいつの地元で勝てないのなら、今度は俺の地元で」
と大井競馬の交流GⅠ帝王賞に参戦したフリオーソだったが、人馬共に得意とする大井2000mの舞台で再び輝きを放つことになった。
ヴァーミリアン、カネヒキリ、スマートファルコン、サクセスブロッケンと、GⅠホースが軒を連ねた超ハイレベルともいえる一戦で、フリオーソは自らのピークともいえる最高の走りを披露した。
スタートを決め道中3番手の好位を確保すると、4コーナーでは馬なりで待ったまま直線へ侵入。残り200mでみるみる加速していくと、ダートの雄たちをあっという間に置き去りにした。
カネヒキリ、ボンネビルレコードらが最後脚を伸ばしてきたが届かず。2馬身差以上離しての圧勝で、5年連続重賞制覇の記録を達成した。
もう勝てない、限界を迎えたのでは、そんな声を払拭するかのような力強し走りだった。
その後はもはや「毎年恒例」となった王道ローテ、日本テレビ盃からのJBCクラシックを1着・2着と連続して連対を果たすと、そのまま年の瀬の東京大賞典へ。数えること4回目の出走だった。
不運なことに、といえばいいだろうか。ここは絶頂期を迎えたスマートファルコンの逃げ足が炸裂した一戦だった。フリオーソは2番手追走もその差を縮められず、またしても大目標へと手が届かなかった。
翌11年、ライバル不在という好機を得たフリオーソは2月の川崎記念に勝利、4度目の挑戦にして初の戴冠。これで重賞勝利数の記録を6年連続へ伸ばした。
川島と戸崎、そしてフリオーソの飽くなき挑戦はまだ続いた。
翌月、フリオーソは中央GⅠフェブラリーSへと駒を進めた。3歳馬の時以来の東京競馬場だったが、フリオーソはJRA重賞の勝利を未だ諦めてはいなかった。
フリオーソの最大の長所はその回復力の速さにあったように思う。連戦に次ぐ連戦、脚部には慢性的な故障を抱え、満身創痍での出走が続いていたが、レース後の驚異的な回復力で、すぐさま次走へのコンディションを整えることが出来ていた。川島をはじめとした陣営側の努力ももちろんあっただろうが、何より馬自身の素質と強靭な精神が、それを可能としていた。
出遅れ気味のスタートで、見ている誰もが落胆の溜め息をついたが、それでも直線残り200mで目を見張るような末脚を伸ばしてきた。先頭を行くトランセンドには届かなかったが、府中の観衆を沸かせたあの末脚はいまだにファンの間では語り草になる。船橋地方競馬所属、フリオーソは7歳にして中央GⅠレース2着に入線した。勝てはしなかったものの、これは快挙ともいえる内容の走りだったと言えるだろう。
続く5月、船橋かしわ記念で勝利。老いて益々盛んになるような、衰えを見せることのないフリオーソだったが、長年走り続け蓄積した疲労が、ここで祟ってしまう。
夏の大舞台・帝王賞を疲労により回避。復帰を予定していた秋の日本テレビ盃も疾病のため出走除外の憂き目にあった。
6年連続の重賞勝利。それに加え、厩舎の先輩にあたるアジュディミツオーの記録を上回る、地方所属馬によるGⅠ級競走6勝目を挙げたフリオーソ。もうここまで走れば十分だろう。川島も戸崎も、そしてファンもその労をねぎらい、フリオーソの引退を視野に入れ始めた。
2012年12月29日。毎年恒例、師走のダート総決算・東京大賞典は例年に負けない盛り上がりをみせていた。この年破竹の6連勝を飾った4歳ローマンレジェンドと、6歳にして円熟期を迎えたベテラン・ワンダーアキュート、両雄による一騎打ちのムードに大井競馬場は包まれていた。
そんななかに地方ファンが見慣れた青と白の格子柄のメンコ、8歳を迎えたフリオーソと鞍上・戸崎圭太の姿があった。
この年故障から復帰、現役を続行したフリオーソはかしわ記念で2着という全盛期さながらの戦績を挙げてこの場に臨んでいた。
とはいえ前走かしわ記念は5月、故障がちで7か月ぶりとなるこのレース、フリオーソは12頭中5番人気と、以前のように大きく期待されてはなくなっていた。
「それでも叶えたい夢がある」
川島が、戸崎が、そしてフリオーソ自身が今一度、己の可能性を賭けこの場に舞い戻って来たのだ。
最後のレースとなった東京大賞典では逃げの一手をお見舞いしたが、終盤で捕まり6着敗戦。ここに長きに渡るフリオーソの競走馬生活が幕を閉じた。
通算39戦11勝。GⅠ勝ち6回。地方馬としての戦績では抜群であることは言うまでもないが、フリオーソの本当の凄みは2着の回数だろう。GⅠ級競走における2着の回数は数えること「11」まで登った。
どれだけ届かなくとも、負けを繰り返しても、夢を諦めることなく挑戦を続けた「船橋の英雄」は、負けたレースにおいてもその勝ち馬の勝利を際立たたせた。ダート馬全盛の時代に、一介の地方馬がこの歴史を彩ったことは、あれから10年以上たっても色褪せることのない、奇跡と言えるだろう。
調教師・川島正行はその後も船橋所属のまま多くの活躍馬を地方ダートに送り出した。ナイキマドリード、クラーベセクレタ、アスカリーブルら交流重賞で勝ち鞍を挙げる馬もいたが、NAR年度代表馬に4度輝いたあの英雄を超える馬が現れることはなかった。
フリオーソは引退後種牡馬入りし、2016年に産駒がデビュー。初年度から活躍馬を輩出し、この年の地方競馬におけるファーストシーズンチャンピオンサイアーとなっている。
19年にはヒカリオーソが東京ダービーを逃げ切り、父がクビ差2着で叶えられなかったダービー制覇を成し遂げた。
翌20年はフリビオンが高知県知事賞を勝利。また、中央でもOP入りを果たす馬を何頭も生み出した。これは地方競馬所属の種牡馬としては異例ともいえる快挙である。
そして先日2024年12月、ダーレー・ジャパンはフリオーソの種牡馬引退を表明。CRステーブルにて余生を送らせることとした。
フリオーソが引退を決めた2013年、戸崎圭太は中央競馬の騎手免許試験を合格。3度目の挑戦で念願叶い、3月1日付けをもって中央競馬へと移籍を果たした。同年東京競馬場のユニコーンステークスを3番人気のベストウォーリアで勝利し、移籍後初の重賞勝利を決めた。
そして2014年12月28日、JRA最大の盛り上がりをみせる総決算GP、12月の有馬記念へジェンティルドンナ騎乗で出場する。
昨年も同レースに出場したが、カレンミロティックに騎乗し6着に敗れていた。
思い返すのは2年前の歳の瀬、夕暮れに染まる大井競馬場でのレースのことだ。
あの時からもう2年の月日が経つのか、本当に早いものだな。
フリオーソに出会い、その直向きな走りに自分自身が向き合うことで、挑戦することの大切さを改めて知ることが出来たと思う。
勝ちと負けを繰り返し、それでも諦めず続けてきたことで、今この場にいる。
大井や船橋で泥まみれになっていた俺が、日本競馬の頂を競うレースに参加しているとは、本当にわからないものだ。
どんなレースになるだろうか。ゲートに入り鼓動が早くなっていくのがわかった。
どんな結果になろうとも構いやしない、本当に大事なこと、それは挑戦を続けていくことなのだから。
俺は、決して諦めることをしない。
昔からそういう性分なのだ。俺も、そしてアイツもな。
ゲートが開くと、まるで地鳴りのような歓声と万雷の拍手が、男の身を包んでいった…。
諦めの悪い、全ての者達へ
その挑戦がいつか輝きを放つことを願って。
今日も、そして明日も競馬は続いていく…。
「第70回東京大賞典競争、まもなく出走です」
師走のダート競争総決算『東京大賞典』
皆さまお疲れ様です。今年も残すところあとわずか、GⅠ競争はあと2つのみとなりました。んで、当森タイツ式では大井競馬で行われる東京大賞典をピックアップすることにしました。
それにちなんで冒頭コラムは交流重賞で活躍した船橋競馬の英雄・フリオーソの物語をお届けいたしました。いかがでしたでしょうか?
地方競馬好きからすると、地方の雄が中央の馬たちをなぎ倒す雄姿を見るのはやはり熱いものが込み上げてきますよね。
主戦を務めた戸崎騎手はXでいつもネタにしてしまって申し訳ないので(笑)
主人公補正を加えて描写させていただきました笑笑(;^ω^)
まあ地方から中央に移籍して今の活躍ですから、普通に考えて凄い騎手ですよね。アンカツ、内田さん、岩田パパと、地方出身者は名手が多い気がします。
はい、ということでここからは地方で行われる国際GⅠレース・東京大賞典の予想を本格的にお届けしてまいります。最後まで何卒お付き合いくださいませ。
地方競馬の舞台・TCK外周り2000mとは?
地方競馬のコースTCK大井競馬場が舞台も、れっきとした国際GⅠレースです。外回り2000mで雌雄を決す。
4コーナー終点付近からのスタート。ホームストレッチの直線が500mと長く、ポジションを取りに行きやすい外枠優勢です。過去10年データでは1・2枠が【0-2-1-26】という結果が出ており、内枠不利は見るからに顕著ですね。人気馬でも最内に入った場合は割り引いていいと思います。
終始フラットなコースのためパワーよりもスピードを重視されます。
最終直線は約500mあり、国内のダートコースでは最長クラスです。ダートと言えば逃げ先行ですが、大井では他場よりも差し・追込みが決まりやすいので末脚を武器にしている馬は素直に評価を上げておきたいですね。
昨年のレースを振り返る
昨年はウシュバテソーロが、世界最強ホースを決める国際舞台BCクラシック5着からの臨戦で連覇を達成しました。川田将雅騎手を背に、後方から一気に差し切りました。大井外回りが非常に差し脚が利きやすいコースなので、今年も出走するウシュバの末脚は要警戒ですね。一方2着に入線したのは、スタートから大胆な逃げ切りを図ったウィルソンテソーロ。若き原優介騎手の大胆なレース選択が功を奏しました。
今年はそのウィルソンに川田騎手が騎乗ということで、そこはかとない勝負気配を感じます。同じオーナーでも少し陰りが見え始めたウシュバはどこまでやれるでしょうか。
そして3歳の俊英フォーエバーヤングも出走、ラムジェットとあわせて今年の3歳馬は非常にレベルが高い世代だと思われますので、正しい戦力評価が馬券的中に結びつくでしょうね。
データで後押し「東京大賞典」を勝つために
ここからはお馴染みの過去10年データによる解析を行ってまいります。
時間もないですから早速行きましょう、では。
📝まずは枠順別データから
1・2枠【0-2-1-26】、7・8枠【2-6-2-30】と内よりも外枠がやや優勢。堅めの決着が多いレースですが、上位陣がこける時は決まって内枠に入っていますから今回2枠2番を引いたウィルソンテソーロには要注意です。力関係は上位ですが、心配な要素もあるのでこの後解説します。
最も安定した成績を残しているのが中枠なので3~6枠に入った人気馬を軸にするのが無難と言えます。1人気フォーエバーヤングには期待したいです。
📝1人気の成績はどうなってる?
過去十で【4-3-2-1】と連対率70%と、それなりの信頼度です。ただしこれはXの方へもポストしましたが1~3人気でおさまったことは過去10年では数えるほどしかありません。多くの場合馬券内に中穴ないし大穴馬が飛び込んできます。さすが地方競馬の舞台といったところでしょうか、連対馬に伏兵入れるか。もしくは紐荒れが十分あると考え、馬券を手広く抑えるのが効果的な攻め方かもしれません。
📝前走クラス別成績
前走チャンピオンズカップを走った馬が6勝とその傾向は顕著です。チャンピオンズカップを跨いでJBCから直行した馬が2勝を挙げています。
JBC、チャンピオンズカップと連戦して挑んで来て、且つ大賞典で勝利した馬は過去5頭います。4連覇を達成したオメガパフュームも18年・19年はこの「ダート秋古馬3冠」を歩んできていました。
芝の秋古馬三冠と異なり比較的現実的なルートと言えますが、今回はウィルソンテソーロが同じローテで参加します。本格化を迎え、川田将雅騎手が選んだこともあり今回は上位に人気すると思いますが、秋以降の短いスパンで3戦目を迎えるため、少々使い詰めによる疲労が懸念されます。
📝「ここを目標に仕上げてきた」
長くなります。
ダートの総決算GⅠレース・東京大賞典ですが、ダート競争の体系が細分化されたことにより、近年は出走する馬それぞれが全く違うローテや臨戦過程で臨んできます。これは以前の大賞典と大きく異なる点として挙げられます。
今回最も注目したいのが、言うまでもなくですが、JDC勝ちのフォーエバーヤングの参戦という点でしょう。前例のないケンタッキーダービー2着を経験してからの交流クラシック戴冠ということで、同世代で№1の位置にいることはまず間違いないですが、今回(日本では)初めて古馬の一線級と戦うことで、どこまでその力を発揮できるかいささか不透明な部分もあります。この世代別の戦力比較がまずは鍵になると思います。
また前走のチャンピオンズCやJBCクラシックを目標にしていた馬たちはここで出来落ちしている可能性があり、一方で翌年のダート海外遠征を視野に入れている陣営は、ここでピークに持ってくることを避ける節があります。その裏付けとして20年のカジノフォンテンら「本気ではない中央馬」のスキを突いた地方馬たちが意外な好走を見せるというケースも散見されるわけです。また同じ理由で下位人気のJRA馬が激走しています。
長くなりましたが「じゃあ何が言いたいの?」ということなんですが、最もこのレースで推すべきは「東京大賞典を勝つために仕上げられた馬」を選んだ方が良い、という点につきます。
18年から4連覇という金字塔を打ち立てたオメガパフュームが最たる例で、他のダート重賞にはほどほどの仕上げで、必ずこの大一番にピークが来るよう調教されていました。
今回最もメイチの仕上げで来るだろうと察せられるのが、3連覇をかけたウシュバテソーロだと思います。今年も海外に参戦しましたが勝ち鞍はなく、国内でも(いつものことですが)気の抜けた走りを見せた感がありました。7歳を迎えそろそろ引退も近づいてきた中、このBIGタイトルはなんとしても手中に収めたいはず。
翻って同じ馬主でもJBCを勝ち、チャンピオンズCでも2着と力戦したウィルソンテソーロは、今後のことも考えそこまで無理をさせないのではないでしょうか、連戦による疲労もあると思います。しかも転厩初戦ですね。
また3歳王者のフォーエバーヤングも有力候補の筆頭だとは思いますが、将来性を考えると本番は年明け春の海外遠征がピークではないかと思われます。ただ素質が抜けている馬なので、あっさりと勝つ可能性も十分あると思いますが…。逆にJDCで3着に敗れたラムジェットの方にこそ意欲だったり、本気度が垣間見える気もします。妙味を獲りたいならこちらの3歳馬に張るのも一興かと思います。
ここまで長ったらしく語り、本命はどの馬か言ってしまったようなものですが、以下に推奨馬を3頭だけ挙げて今回は了としたいと思います。
ここまでお読みいただき誠にありがとうございます。
森タイツ式推奨馬の解説
時間の都合上あっさりとした解説になります。
すんませんホントに(;^_^A
🐴見せてやれ本気を出したその実力
昨年、一昨年と当レースを制覇。3連覇をかけて臨む世界を股に駆けるウシュバテソーロを本命に推します。
ウシュバテソーロは芝で20戦以上を走り、OP入りさえままならなかった馬ですが、ダートに路線変更したことによりメキメキと頭角を現し、その才能を開花させました。
国内でGⅠ級を3勝、世界最高峰のドバイWCでも勝利したその実績は出走馬中抜けていることは言うまでもないでしょう。
今回1人気に推挙した理由はその本気度、前項で詳しく書いたため省きますが(手抜き)、ここに賭ける陣営の心意気は相応に大きいはずです。
今年で7歳を迎え、一度は引退も視野に入っていたウシュバです。前年、一昨年ほどの出来にあるかという点においてはいささか不安もあります。加齢による衰えはどうしても隠せないですが、相手関係を見てもいまだこの中ではトップであると私個人としては思っています。
ウシュバが大井競馬2000mで叩き出した上り3Fのタイムは一昨年37.0秒。昨年でも37.3秒と他の馬と比べて明らかにレベルが違います。大井競馬場はJRAと比較しても直線がフラットで長い、追込み馬に有利なコースです。操作性が悪く、ズブいウシュバにとっては末脚という唯一無二の武器を遺憾なく発揮できる舞台でもあります。
鞍上は森タイツが愛する川田騎手から菅原明良騎手に乗り替わりますが、今年初GⅠを奪取した若きエースジョッキーです。
期待込めて、もう一度言います。「本命はウシュバテソーロ」です。
🐴若きコンビで世界を席巻せよ
3歳馬にして世界で結果を残す俊英、フォーエバーヤングが大賞典の舞台にやってきました。
昨年の川崎JPNⅠグレードの全日本2歳優駿を圧倒的な走力でものにすると、年明けから海外を転戦。サウジとUAEで重賞を連勝、満を持して3歳ダート馬では世界で最高の舞台・米チャーチルダウンズ競馬場で開催されているGⅠケンタッキーに出走し、3着の大健闘で日本競馬界に大きな光明をもたらしました。
日本の3歳馬戦JDCをあっさり勝利すると、次走は再び米競馬の舞台へ。地元の古馬一線級が顔を揃えたBCクラシックで3着とここでも好走を見せてくれました。
デビューからハイレベルな戦いに身を置きながら、未だ馬券外に飛んだことがなく、その安定感は3歳馬でありながら驚異的なものを持っています。
フォーエバーヤングはリアルスティール産駒です。同産駒では同じく3歳ダート馬として重賞で活躍するチカッパがいます。リアルスティールは産駒がデビューして3年目を迎えますが、年々その実績と評価は上がっており、今年は産駒勝利数が77勝と、全体の種牡馬リーディングでも16位につける好成績を収めています。フォーエバーヤングは(ナイターですが)一度このコースを走って勝手おり、血統的な側面での心配は見当たらないです。
私はウシュバテソーロを本命にして、この馬の評価を対抗の「〇」に留めました。これは個人的な格言なのですが「ダートは格」だと思っているので、経験不足であるフォーエバーヤングの評価を一段下げるに至った訳です。芝レース以上にダートは経験値が物を言いますので、この馬もBCクラシックを走っていますが国内で古馬と戦うのは初めての経験。
間違いなくGⅠレースを席巻する存在になりますが、それは来年以降にとっておいて、ここは経験を積むための場所として、分かったね?(;^ω^)笑
とまあ、前述もしましたが素質は間違いなく抜けた一頭なので、誰が相手であれ、ここであっさり勝利することも考えらます。
若き馬と若き騎手の物語、日本中の競馬ファンが熱く見守っていくことでしょう。
🐴レモンポップとの激闘束の間、砂の頂点へ
前々走JBCでGⅠ級初制覇し、前走チャンピオンズカップではラストランがかかったレモンポップと激闘を演じたウィルソンテソーロが勢いそのままに大賞典へ出走です。
今回も川田騎手が継続騎乗ということで人気を集めていますが、若干の不利枠である内枠を引いたことと、前項で述べた理由から(手抜き)ここでは一段評価を下げました。秋から数えて3戦目ということに加え、前走レモンポップとの激闘では、相当な負荷がかかっただろうと推察しています。
ウィルソンテソーロはキタサンブラック産駒、近年はイクイノックス、ソールオリエンスに代表されるよう芝重賞で活躍する馬が多いですが、ダート路線も豊作で、ダート重賞に顔を出すガイアフォースなどがいますね。
繰り返しになりますが、ウィルソンテソーロは秋から使い詰めてここまで来ているので、状態面では大いに不安が残ります。前走で「好走してしまった」という点もマイナス材料と考えていいでしょう。2戦の疲労を完全に回復させるには期間が短すぎます。
とはいえ、昨年末の同舞台ではウシュバテソーロに騎乗していた川田騎手が今回はウィルソンテソーロを選択しました。中央ダートでの戦績は現役の中でも屈指の存在で、芝中長距離ではルメール騎手に一日の長がありますが、先行意識の高い川田騎手の積極騎乗はダートでこそ輝きます。大井競馬場でも実績は十分すぎるほどありますからその点は期待できます。彼が乗るというだけで重賞レース、特にダートでは否が応でも評価を上げざるを得ません。
レモンポップが引退したダート界において、新たなる王者として君臨するべ、ウィルソンテソーロが歳の瀬の大一番に出陣します。
~おわりに~ その他の馬の短評を添えて
繰り返しになりますが、ここまでお読みいただきまして誠にありがとうございます。なかなか体調が上がらず、年末の進行もあり、思うように筆が進まずこのようなタイミングでの掲載となりました。遅くなってスイマセン、お詫び申し上げます。
今回の東京大賞典を持ちまして当森タイツ式noteは一旦お休みとさせていただこうと思います。
いやー、長かったね(;^ω^)
今年に入って31本目、秋以降は14本ほぼ毎週ノンストッパブルで書き続けてきました。その間にいろいろなことがありました。西山社長に東京競馬場へ招待されたり、森泰斗が引退したり。
プライベートのおいては他に、そう…
特になんもなかったです(;^ω^)笑
どうやら主に馬のお話、コラムの部分が売りになってきているようなんですが、本当に色々な方に好意的なメッセージとお褒めの言葉を頂戴して、それが嬉しくてここまで続けてこれたと思います。これは大恩ある西山社長だけでなく、日ごろからX等で声をかけてくれる皆様のことでございますので、今一度厚く御礼申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました。
で、そのXの方がネタポスト中心にまあまあバズってますので、これからも継続して週末には指数表を掲載する流れでやっていこうと思います。
競馬noteはまた折を見て、落ち着いたら再開する予定です。
その他の企画やアイデアも形にしたいと思っていますので、フォロワーの皆さん、今後とも森タイツをよろしくお願い申し上げます。
それでは2・3頭今回の出走馬の短評を添えて終わりにさせていただきます。またいずれお会いしましょう、バイ茶👋
📝デルマソトガケ
デルマーで行われたBCクラシック13着からの臨戦。前走大敗ということで大きく評価を落としそうですが、昨年サンタニアパークでのBCクラシック2着の実績は無視できないと思います。
鞍上はルメール騎手です。寒さにやられたのか、ここのとこ重賞ではパっとせずな成績。とはいえやはり騎手としての実績は侮りがたく、芝専門のルメール騎手のように思われていますが、1900m以上のダート長距離戦に限ると川田騎手よりも優秀な成績を残しています。過去5年の統計ですが、連対率42%超えでJRA現役トップです。
今回は「△」の評価として3連系の3頭目には必ず組み込もうと思っています。
📝グランブリッジ
川田騎手が主戦を務めていて、個人的には「推し」の一頭だったんですが、今回は強く推せないかなと。今年大井のレディースプレリュードで勝っていますが7頭立ての少頭数でした。おそらくピークは前走、佐賀で行われたJBCだったと思っています。鞍上は松山騎手なので大きく割り引く必要はないと思いますが、ここも紐までとします。
📝クラウンプライド
横山武史騎手の継続騎乗でコリアC⇒チャンピオンズC経由での参戦。韓国のGⅢコリアカップを連覇していますが、正直あまりレベルの高くないレースなのでそこまで評価は上げれないです。前走では印を打ちましたが、あまりいいところを見せれず終わってしまいました。
それでもこの鞍上なので、一発を多少期待してもといったところでしょうか。
こちらも3連系3頭目までの評価とします。