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田中よしこ著『モヤモヤしない考え方』はブッダの思考法に触れることで毎日がごきげんになれる本
成島です。@freeowner171
今日は、マインドトレーナーの田中よしこさんの
『モヤモヤしない考え方』(ワニブックス)を読みました。
「なぜ、あなたはその悩みを抱え続けるのか?」
僕は元出版社のプロデューサーなので、
マインド系の著者・講師の方と
たくさん一緒に仕事をしてきました。
そこでよく耳にしたのが、
「マインド系の本って、結局ポジティブシンキングの押し付けですよね?」「自己啓発本を読んでも、すぐに元の自分に戻ってしまいます」
「感情のコントロールができなくて、情報発信が続きません」
という声。
でも、この本は決定的に違います。
むしろ、安易なポジティブ思考からの脱却を提案しているのです。
脱却というより、同じ次元で思考していないので、
ポジティブ VS ネガティブを超越して
上の次元に昇華して冷静に平穏を堪能している。
そんな感じでしょうか。
2,500年の叡智が現代人を救う
以前、僕はこんな記事を書きました。
▼釈迦が悟れたのはお金持ちだったから
こんなことを考えるくらいですから、
仏教を学ぶのは好きですし、実際に
その哲学体験を人生に役立てています。
また、仏教のなかでも
釈迦原理主義的なところが
あるかもしれません。
これは僕に仏教を教えてくれた
“ある天才科学者”の影響ですね。
そんな僕にとって、
『モヤモヤしない考え方』は非常に受け入れやすく、
脳がスッと軽くなる本でした。
というのも、この本は、仏教における
1:非我
2:無明
という2つの概念を軸に
モヤモヤ思考をスッキリさせる考え方を
豊富なケーススタディと一緒に教えてくれるからです。
「非我」で手に入れる解放感
この本の核心は、この「非我」という概念にあります。
本の中では
「すべては自分のものではないと知ること」
と定義されています。
この非我があることで、
私たちは執着から解放されるわけです。
ある意味、“My”という
「所有格」が誕生したことで、
私たちは呪われてしまったと言えます。
本来はもっと自由で
解放された存在だったはずなのに。
このあたりの話は、
『神の数学』MAHANANDA(ジェームス・スキナー)著
(フローラル出版)の6章
「エゴがあなたを人質にしている」に詳しく書かれています。
呪いの詳細が気になる方は読んでみてください。
話を戻すと、非我という
マインドセットをインストールすることで
手に入れたい世界観はこんな感じです。
「私」という固定的な実体は
存在しないという前提。
そして、
「こうあるべき自分」
「なれない理想の自分」
「ダメな今の自分」
これらは全て、私たちが
つくり上げた幻想だと気づくことです。
同じ仏教なので当然かもしれませんが、
この世界観は大乗仏教の高僧である
龍樹(ナーガールジュナ)が説いた
「縁起」にもつながります。
自分も含めて、
この世は幻だと気づくことから、
モヤモヤした悩みの霧は
晴れていくということです。
私たちが人間関係で悩むその根源とは?
僕が著者のよしこさんから
特に強いメッセージを受けたのは119ページ。
ここは必見です。
119ページでよしこさんは、
アドラーの「悩みは人間関係が9割」
という主張に対して、
「自分を知らないこと」がほぼすべての
悩みの根源だと主張しています。
このように大ベストセラーになった本のメッセージを
なぞるのではなく、踏まえて超えていき、
独自の主張がある本は魅力的ですね。
そういう一文に出会えると、
「この本、読んで良かったな」
とシンプルに思えます。
自分を知りながら悩みの根源を断ちつつも、
自分のものなんてないという
囚われから自由になる。
そんな状態を目指すのが
仏教という哲学体系であり、
それは悩みの多い現代人の
生きる指針になると改めて感じました。
「無明」から目覚めるための本質アプローチ
もう一つの重要概念が「無明」です。
この本では、
「苦の原因について知らないこと」
だと定義されています。
ということは、苦の原因について知ることが
辛さを消す方法だということになります。
そのためにどんなアプローチがあるか?
「そもそもどうして◯◯なんだっけ?」
このそもそも論を自問自答する方法が解説されています。
「そもそも…」
というフレーズを覚えておくだけでも、
苦の原因に気づき、
そこから抜け出すきっかけになります。
使い勝手が良いフレーズなので、
こういうものは口癖のように
自分の無意識に刷り込んでしまうと
ストレスなく活用できるはずです。
誰にとっても目指したい生き方
人によってどんな生き方をしたいかは様々。
でも、この本の150ページには、
誰にとっても目指したい姿が
シンプルな一言で表現されているので注目してほしいです。
それがコチラ。
「他人が何を言おうが私の機嫌は自分で取る」
スッキリ幸せな生き方を
具体的にイメージさせる表現ですよね。
少なくとも、これが自分の
目指す姿としてしっくりきたし、
周囲の人をそういう人で固められたら
とても生きやすいストレスフリーな
人生になるだろうなと想像しました。
ここまで読んできたあなたなら
わかると思いますが、
『モヤモヤしない考え方』は
その可愛らしい表紙の期待をある意味裏切るような、
ブッダの思考法を学べる一冊です。
僕が釈迦原理主義者なので、
仏教用語と結びつけての感想コメントが多い
書評note記事だったかもしれません。
が、この本自体は心が弱っている人でも
スッと読みやすい優しい文体で書かれています。
まずは気楽に読んでみて、
ちょっとでも悩みが軽くなることを
体験してみてください。
そして、ハマったら
一緒にブッダの思考法について
語り合いましょう!
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