ペンタブ「XP-Pen Deco Pro XLW 」 詳細レビュー
どうも、よー清水です。
今回は「XP-Pen Deco Pro XLW」というペンタブを買ってみたのでレビューさせていただきます。
えー、本当はTwitter(X)だけでのレビューの予定だったのですが…
Twitter(X)で「試し書き程度でもペンの跡がつくのがちょっと…」と偉そうにレビューしておきながら、保護フィルムを剥がしてなかったという体たらくです。お恥ずかしいです。XP-Penの人ごめんなさい。
言い訳をすると、保護フィルムに気づいていない人が意外といるようです!保護フィルム剥がしてね!ってシールでも貼ってくれると嬉しいです!
と思っていたら、最新のロットではちゃんと保護フィルム剥がしてね!というシールが貼られているようです!
・・・・
あまりにも申し訳ないので、noteでレビュー記事を書くことにしました。XP-Pen、気になってる人が多いようで、少しでも参考にしていただければ幸いです。
使用環境
PC: 2017年版 iMac Pro ,メモリ64GB
タブレット : 普段はWacom Intuos Pro LとApple iPad Pro
使用ソフト: Photoshop CC2023 , CLIP STUDIO PAINT PRO , Procreate
XP-Pen Deco Pro XLWの外箱・梱包など
外箱はサラッとしていて高級感があります。手触りがよくて最近の良いガジェットという感じ。
箱の内側の梱包は、Wacomより少しお安めな感じですが、丁寧に梱包されています。
説明書、特にクイックスタートガイドは普通の説明書と言った感じで、最近流行りのシンプルな感じではなく、ちょっと読みにくいので、そこが改善されるともっと嬉しいですね。
総じて「しっかり作られてる感」あります。
XP-Pen Deco Pro XLWの外観・付属品
付属品は
・本体
・ペンとペンケース
・ショートカットリモコン
・専用手袋
・ケーブル類
本体
保護フィルムを剥がすと、サラッとした面が現れます。無駄な段差がなく、なめらかで綺麗。読み取り可能範囲の四隅に白いマークがあって、ペンが触れている状態だとちょっと光ります。かっこいいね!
USB-TypeCケーブル、Bluetooth、どちらでもPCと接続できます。試してませんがスマホにも接続できるらしいですね。僕は長時間使うのでTypeCに差しっぱなしになります。
Wacomとの1番の違いは、本体にショートカットキーなどが一切ないことです。キーは別についてくるリモコンキーに集約されています。
個人的には潔くて好感触です。
描くときにペンタブ本体についてるキーを押そうとすると、どうしても左手とかの位置が固定されるので、完全に分けて好きな位置に置いたり、片手に持てるのはすごくいいですね。
Wacomと比べても、質感やデザインはばっちりです。ただ、ロゴがど真ん中で真っ白なのはちょっとダサいかもです。もう少しグレーとかの色にしてもらうとプロ用ツール感あってかっこいいと思います。
ペンとペンケース
ペンケースは金属の外装で、ワコムより明らかに高級感があります。
開く時も押し込んでカチッとクリック感とともに開いて、替え芯などの並びがちょっと武器庫っぽくてテンション上がります。ペン自体の質感、側面スイッチの押し感もバッチリWacomに遜色なし。
ペンケース内の替え芯はデフォルトプラスチックが4本、フェルトが4本。僕はフェルト芯が好みなのですぐ交換しました。
一点、ペン立てが付属していないのが悲しかったです。
仕事で使うとなると、いちいちペンケースにしまっておくのが面倒臭いので、ぜひカッコいいペン立てがほしいところ。
ショートカットリモコン
非常にシンプルですが、キーを押した感じはしっかりしています。
特にリングキーを回すと、カチカチカチ…というクリック感があるのが素敵です。このタイプのキーはズームインやブラシサイズ調整に便利ですね。
TypeCケーブルで充電でき、Bluetoothで無線接続できます。ペンケースに入っていたUSBデバイスをPCに挿せば、Bluetoothに対応していないPCでも無線接続できるようです。
小型軽量なため、机に置かなくても片手に持てるというのが1番の特徴かもしれません。普通のお絵描きの補助キーボードデバイスなどを長時間使うと、手首が机とこすれたりして痛んだりするのですが、片手に持って膝の上に腕を下せたりするとすごく楽ですね。
XP-Pen Deco Pro XLWの筆圧・使い心地
結論から言ってしまうと、僕の感覚ではWacom Intuos Proとの性能差がわからないすごい完成度でした。
いやほんとうに、びっくりするぐらい差がないのです。
僕はガジェットが好きなので色々買ってますが、iPhoneとAndroidのような最新機種でもメーカーによって癖というか、微妙にタッチ感の差が発生する経験があったので、XP-Pen特有の癖なんかはあるだろうなと覚悟していたのですが、マジで全くない。
お正月の格付けチェックのように、手元を目隠しして描いてみて、どちらがWacom製?XP-Pen製?と選ばされたら、僕の感覚では博打になってしまうくらい差がわかりません。
Twitter(X)ではすでに前モデルを所有している方から線の終わりの「はらい」に違和感があったと意見をいただきましたが、僕の感覚では違和感ありませんでした。このモデルは「Gen2」という次世代のものなので、改善されたのかもしれません。
そのまま仕事で使えました
Amazonから届いて開封して、写真を撮って、Wacom製のペンタブと入れ替えて、即仕事で使えました。
慣らし運転は必要だよなぁと思っていたのですが、ちょっと試し書きしたところ、怖いくらい違和感がないのでそのまま仕事に投入。描いてると新しいデバイスを使っていることを忘れてしまう感じです。
一体なんでこれほどWacom製と変わらないのかわかりません。中身だけWacom製で、外側だけ入れ替えたと言っても信じるレベルなんですよ。
XP-Penドライバ
長年のWacomユーザーだと、最低でも10回くらいはWacomドライバと格闘した経験があると思います。
あんまり言いたくないのですが、ぶっちゃけWacomドライバは酷い出来です。何回再インストールさせられたかわかりません。
昔からよく、PCをスリープから復帰すると起動しなくなってたり、唐突に設定ファイルが吹き飛んだり、左手用デバイスと競合して動作が変になったり、謎の遅延が発生したり、本当にひどいです。
僕はMacOS Xの環境ですが、Optionキーやスペースキー、commandキーなどの修飾キーが何かのはずみで押しっぱなしになる不具合に悩まされていて、色々試したんですが治らないんですよ、体感では2日に1回くらい、特にサブディスプレイを操作後によく発症します。再起動すれば治るのですが…ストレスはやっぱりあります。調べたら2020年から言ってますね。
なので、Wacom製のドライバから解放されるだけで幸せに満たされるのです。
XP-Penのドライバはシンプルで、今の所、不具合は発生してません。特に不穏な動きなどもないので、安心したいところです。
ちなみに、XP-Pen公式からは「Wacomドライバと競合するかもしれないからWacomドライバは消しといてね」と言われているのですが、僕はWacomドライバを消すのもめんどくさい(残存する設定ファイルなどを消すのにファイル階層を潜ったりしなきゃいけない)ので、そのまま共存させていますが、今のところ大丈夫そうです。
結論
プロ用のお絵描きツールとしてWacom製に全く引けを取らない品質、性能でした。
でもねこれ、Wacom Intuos Pro Lのほぼ半額のお値段なんですよ。
流石にこれだけ金額が違うと、うーんとなりますね。
僕は品質を維持するために高価なのは納得できますし、ある程度のブランド代というのもわかります。
また、安物買いの銭失いは嫌いなので、高くても性能がよければ買いますが、実際に買ってみてここまで品質と性能に差がないのと、もうXP-Penでよくない?という感じです。
何よりWacomドライバから解放されるのがたまりません!!
これまでWacom製品を愛用してきましたが、正直次からもXP-Pen製でいいかなと思ってます。だって差がないのに半額なんだもの・・・
唯一不安なのが、耐久性です。仕事ではほぼ毎日長時間使い続けるので、壊れるか不具合が発生しないかが心配です。
ただ、5年くらい愛用している方もいらっしゃるようで、大丈夫だと期待します。こればっかりは使ってみないとわからないですからね。
以上、ペンタブ「XP-Pen Deco Pro XLW 」 詳細レビューでした!お読みいただきありがとうございます。
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