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独学中国語3ヶ月目(前半)
今月の目標
中国語学習を始めて2ヶ月は
基礎固めと実用性を重視してきた
読み方やイントネーションに慣れ
フレーズを少しずつ増やしている過程だが
実際にそれを使っている情景を思い浮かべることが
あまりできないように感じている
今までの外国語で会話をする経験の中で
フレーズの棒読みほど虚しいことはなかった
どれだけ自分の気持ちを言葉に乗せられるかを
個人的には重視してきたように感じる
私は韓国語の勉強をする際に韓流ドラマを沢山見て
同じフレーズでもシチュエーションによって
言い方がどのように変わるのか
感情をどのように表現するのか
といった表現を自然と学んだように思う
そういう点で学校教育の教科書中心の英語学習は
語彙力や文法力は鍛えられたかもしれないが
発話した際に自分の言葉として発せられていない
と感じることが韓国語と比べて多かった
中国語を勉強し始めて
英語学習の二の舞になるのは避けたいと
常に感じている
本来であれば
そろそろ文法や便利なフレーズを
沢山覚えていきたいところだが
その前に中国の子どもたちが中国語を学ぶように
中国語の音や雰囲気に慣れ親しむ
一見無駄に感じる過程を取り入れてみようかと思う
中国語のドラマも見てみたけれど
流石にまだ知らない言葉が多すぎるので
未就学児が見るようなアニメから見始めようと考えた
中国のアニメやドラマは
字幕があることほとんどだという
オススメされていたものの中から
一番ポピュラーだという「喜羊羊与灰太狼」
(「Xǐ yáng yáng yǔ huī tài láng」)
というアニメを毎日1話ずつ見てみようと思う
1つのお話は15分弱で簡潔する内容になっている
これと合わせて
今までやってきたような簡単な文章の
暗記暗唱を週単位で取り組む予定だ
1日目
今週は小学校一年生の
国語の教科書の題材「大小多少」の
暗唱暗記を試みることにした
それと合わせて
記念すべき初めて視聴したアニメ
眠りに着く時に
「羊が一匹、羊が二匹…」と数える描写があった
(「一只羊,两只羊…/Yī zhǐ yáng, liǎng zhī yáng」)
日本ならではの風習だと思っていたから
不思議な感じがした
こうした生活の中の慣習が
自然と知れるのも面白い
新しく学んだフレーズは「我的腰啊…/Wǒ de yāo a」
私の腰がぁ…って感じだろうか
子どもが見るアニメだから
どんなシチュエーションなのか
言葉が分からなくても何となく分かるし
表意文字である漢字のお陰で
なんと言っているかも想像しやすい
ところで中国の子どもたちは幼い頃から
アニメなどを通して画数の多い難しそうな漢字
に触れて慣れ親しんでいることに衝撃を受けた
2日目
「大小多少/Dàxiǎo duōshǎo」を視聴後
「喜羊羊与灰太狼」の2話を視聴
今日のタイトルは「先知的梦/Xiānzhī de mèng」
夢で見たことが現実世界でも実際に起こる
といった内容から意味は「予知夢」や「正夢」
だろうと推測できる
もう1つのフレーズ
悪夢を見て飛び起きた時には
「只是个梦/Zhǐshì gè mèng」
これはただの夢だと自分に言い聞かせている場面で
3日目
今日は3話目
「我叫喜羊羊/Wǒ jiào xǐyángyáng」
自己紹介で「我是~」以外にも
表現方法があるんだと知った
「你怎么了/Nǐ zěnmeliǎo」
シチュエーション的に「大丈夫?」と心配する声かけ
直訳では「どうしたの?」のほうが自然みたい
4日目
池の水位が急激に下がりはじめ
巨大ポンプが水を吸い上げた時に言ってたフレーズ
「大家快看了/Dàjiā kuài kànle」
みんなあれ見てよ!
地下水(Dìxiàshuǐ)を堀当てた灰太狼(Huītàiláng)が
「我成功了/Wǒ chénggōngle」
うまくいったぞー!
5日目
消火器の使い方を習って
消防士ごっこを始めた三匹の羊たち
「着火了、不好了/Zháohuǒle, bù hǎole」
火が着いたぞ、良くないぞって慌てて消したのは
ケーキの蝋燭の火だったり
ところで
消防士は中国語で「消防员/Xiāofáng yuán」
6日目
「怎么这么难吃/Zěnme zhème nán chī」
食べるの大好きな懒羊羊/Lǎn yáng yáng
が寝ぼけながらテニスボールを食べたときのセリフ
「怎么这么…」=どうしてこんなに…/なぜそんなに…
「难吃」=不味い
7日目
1週間「课文」の題材「大小多少」の暗記確認
とてもリズミカルな文だから
雰囲気はつかめている
文章全体の意味と
覚えきれていない箇所の確認をした
それから今日のアニメ視聴
2匹の狼が仲違いを始めた時の会話
「你说什么?/Nǐ shuō shénme?」
なんか言った!?
「没…说什么/Méi shuō shénme.」
な、なにも言ってないよ…
8日目
痴呆始めたと思われた村長のため
若返りの泉を探しに行くお話
痴呆=老年痴呆症/Lǎonián chīdāi zhèng
若返りの泉=不老泉/Bùlǎo Quán
狼に捕獲され鍋で調理されそう
になっている場面での羊の一言
「我不要死/Wǒ bùyào sǐ」
死にたくないよぉ~
9日目
毎日見ていると決まって
アンパンマンがバイキンマンを追い払う
みたいな同じ展開がおこる
ようは羊を捉えようとした狼が
返り討ちになって飛んでいくというシーンで
言っている決まり文句があることに気が付いた
それが
「我一定会回来了/Wǒyīdìnghuì Huíláile」
必ず戻ってくるからな
バイキンマンの捨て台詞
バイバイキーンにあたるものを発見できた
10日目
「大小多少」も10日目
漢字表記も完璧になり
音の雰囲気もほぼ習得
声調は細かく考え過ぎないことにした
明日からは新しい暗記物に移行する
校外学習で野外活動をする話
点呼(点名/diǎnmíng)を取るとき
名前を呼ばれたら「到/Dào」と返事
何か緊急事態がおこったとき
「救命啊/Jiùmìnga」と大きな声で叫ぶ
11日目(早口言葉)
ずっとやってきた课文の暗記暗唱に
そろそろ新鮮さを感じなくなってきた
地道な言語学習に
新鮮さなど求めちゃいけないかもしれないが
長く続けるには楽しさも大事だ
一度「课文」はお休みして
中国語の早口言葉に挑戦してみようと思う
以前から知ってはいたものの
当時は細かい発音の違いや
声調の区別が分かっていなかったため
「しーしー」言っているだけに感じた
謎の文章「四是四、十是十」
目標は一週間前後でスムーズに
言えるようになること
「我不要啊,我不要嘛/Wǒ bùyào a, wǒ bùyào ma」
大好きなお菓子を没収されたときに
懒羊羊が泣きわめきながら
駄々をこねているシーンで
我不要のあとにくる「啊」と「嘛」
のニュアンスの違いが気になった
「啊」のニュアンス
釈明、注意喚起のほか、要望、催促、命令、警告などの語気も表す。疑問文や反語文の文末に用いると、語気を和らげる役割を果たす。
―『新上海灘』を例として―
「嘛」のニュアンス
何らかの語気を表す。事態がこうなるべきであることや理由が明白であることを表すほか、期待や忠告の語気も表す。
―『新上海灘』を例として―
あえて日本語で表現でするなら
「いらないよ!いらないってば!」
っていう感じだろうか
12日目
早口言葉の練習からの
太陽が3つになって暑すぎた日の話
「又亮又热/Yòu liàng yòu rè」
明るくて暑い
ごもっともである
「又~又~」は~でもあり~や
~でもあって~でもある
といった表現で使われる
13日目
笑いが止まらなくなる草を食べた
村長のために解毒してくれる草を探しに行く
その途中でとうもろこし畑を見つけて
走り出す友達を追いかけて
「等我一下/Děng wǒ yīxià」
ちょっと待って
結局とうもろこしを皆でたらふく食べて
「好饱啊/Hǎo bǎo a」
満腹だ
14日目
狼の子どもが捨てたおもちゃを
修理して他の子どもたちにプレゼントする
優しい美羊羊のお話
捨てられた沢山のおもちゃをみて
「好多玩具呀/Hǎoduō wánjù ya」
おもちゃがたくさん
そんな美羊羊を連れ去る狼から
彼女を守ろうと団結するおもちゃたちは
狼との乱闘で修復困難な状況に
中国語でも共感できる心暖まる
ストーリーにちょっとウルウルしちゃった1日の始まり
15日目
発明品をそれぞれ作って発表する話
今回のお話で良く出てきた表現「厉害/lìhài」
害という字がでてくるから
日本人的にはネガティブな印象を受けたが
ここでは「素晴らしい、すごい」といった意味
元々は「きつい、恐ろしい」
といった意味を持ち合わせており
ポジティブな表現はスラングのようなくだけた表現
最近の若者が良く使う「ヤバい」
という表現に近いようだ
「好厉害呀/Hǎo lìhài ya」
めちゃすごいじゃん
前半のふりかえり
新しい学習方法を取り入れてみて
早半月が過ぎた
新しい単語や文法に触れられたことは
とても大きな成果である一方で
それを自分のものに出来たかは別問題だ
売れてる参考書を買っても、棚の肥やしで終わる人とマスターして資格試験の結果に繋げる人大きな違いは、「音源聴きながら学んだ例文を何回も筆写音読するか」。前者は理解すればOKだけど、後者は理解してからが本番。理解した例文を筆写音読して頭に叩き込むと、レバレッジがかかり学習が加速する
— ゆる第二言語習得理論ツイッター (@17890714fr) October 16, 2024
要は本だけ買って目を1度通しただけで
満足したような状態止まり
実はひっそりとほぼ毎日続けている「HelloTalk」も
新しい表現に触れながら中国人と対話をしているが
翻訳機なしではコミュニケーションもできない
後半はこうした新しく触れた表現を
自分の言葉として使えるようにするため
反復して読む⇔音読をしてものにしていきたい
書き取りはあまり好きではないから
心の余力があればやるかもしれない