縁を切った友達の話
こんにちは、柚子です。
友達と縁を切った頃の話をしたいと思います。
Aちゃんという友達がいました。
同じマンションに住んでいて、小中は毎日一緒に登校していました。
高校は別々で、お互いに部活で忙しかったですが、連絡はずっと取っていました。
Aちゃんは小学校の先生になりました。
お互いに公務員として働くようになり、たまに愚痴を言い合ったり、遊びに行ったりとしていました。
けれど、だんだんと会ううちに、
Aちゃんの私に対する話し方にイラッとするようになりました。
柚子は分かんないかも知れないけど、先生の仕事が一番大変。
柚子の仕事は大人相手だから楽でいいじゃん。
私は大人相手も子ども相手もするんだよ? わかる?
あー、教員の常識は社会の非常識っていうもんね。柚子にはわかんないよね。
誰かいい人紹介してよ。え? 柚子の職場? やだ、変人が多そう。
だけど、許せる程度の内容だったので、
イラッとするけど別にいいや、という感じで聞き流していました。
小学校からの友達だし、大切にしたいってだけでした。
ある日、Aちゃんが同僚男性を私に紹介してくれることになりました。
そのときAちゃんが言ったのです。
「柚子が私より先に幸せになったらムカつく。まあ、がんばりなよ」
え? なんでムカつくの?
普通、友達に彼氏ができたら嬉しいんじゃないの?
ムカつくなら紹介しなきゃいいじゃん。
てか、なんで上から目線?
それをきっかに、Aちゃんに対する見方が変わってしまいました。
思い返せば、Aちゃんは小学校の頃から、私を馬鹿にしていることが多かったなと、そこで気付いたのです。
私の両親は柚子に絶大的な信頼を抱いてるから、
合コンに行くときは、柚子とご飯食べてくるって言ってるんだ。
この言葉に、「もうこの子とは無理」と思ったのです。
これを言われる以前に、Aちゃんは合コンで痛い目に遭っているのです。
それを反省もせず、私を言い訳に利用してることに憤りを感じたのです。
だって柚子に言ったら怒られるじゃん。
大丈夫。今度は痛い目みないから。まあ痛い目みてもいいけど。
そんなAちゃんと距離を置くようになりました。
共通の友達Bちゃんにそのことを言いました。
柚子って普段なかなか怒らないじゃん。いつも笑って流すじゃん。
だからAに対して怒ったって相当の理由があったんだろうね。
そう、なのよ!
Bちゃんよく分かってるね!?
それからというもの、私はBちゃんを大切にするようになりました。
実はBちゃんも公務員。
「私も柚子も、お互い仕事大変だよねー」と言ってくれるBちゃんに、感謝感激の嵐でした。
もちろん、教員全体がAちゃんのような人だとは思っていないし、
先生の仕事はとても大変だと思う。
なにより人を育てているという重みがある仕事だと思う。
ただ、Bちゃんのように、お互いを尊敬し合えなかったことが溝になったんだと思う。
私がAちゃんの仕事大変だね、と言っても「そうなんだよね。柚子より大変」という感じで。先生の仕事しかしていないAちゃんに、私の仕事の何が分かるわけ?
親しい仲にも礼儀あり、だなあ。
私自身気をつけないと。では。