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発行した請求書のデータ一覧をスプレッドシートで確認したい!

freee請求書を使っていて地味に不便を感じる瞬間というのが、自分が発行した請求書の明細やらを一覧でダウンロードできないこと。

特にfreee請求書とfreee会計が分離されてからは、取引登録前の請求書の確認が一覧でできないのは不便ですよね。

ということで今回は、「発行した請求書をスプレッドシートで一覧確認する」方法をご紹介します。


取引先名・合計請求額など概略のみを取得する

まず、情報量としてやや少なめな請求書概要のみを一覧で取得してみます。概略一覧の取得では以下の項目が取得できます。

  • 請求書ID

  • 事業所ID

  • 請求書番号

  • 件名

  • 帳票テンプレートID

  • 請求日

  • 期日

  • 入金方法

  • 社内メモ

  • 送付ステータス

  • 入金ステータス

  • 取消済み

  • 取引ステータス

  • 取引ID

  • 合計金額

  • 源泉徴収税

  • 税込金額

  • 小計

  • 消費税額

  • 請求先ID

  • 取引先名

  • 取引先宛名

表示されているのは取得項目の一部

請求書IDや取引IDから直接freeeへのリンクが作成できる

請求書IDや取引IDが便利なのは、これらのシステムIDがわかれば、直接請求書や取引を表示させるリンクが取得できることです。

freeeの請求書を表示させるリンク
https://secure.freee.co.jp/invoice/reports/invoices/{請求書ID}?

freeeの取引を表示させるリンク
https://secure.freee.co.jp/deals#deal_id={取引ID}

スプレッドシートの一覧で確認しつつ、気になったたらfreeeの画面に飛ぶみたいな運用ができます。

送付・入金・取引ステータス

送付・入金・取引の各ステータスが確認できるのも便利ですね。請求書は送付したけれど、取引をまだ作成できていない請求書などを絞り込むことができます。

またトリガー機能などと組み合わせれば、未入金額の集計や取引登録漏れのチェックなども可能です。

請求書の明細を取得する

明細項目を一覧で取得することもできます。ただし、レコード数が多くなってしまうので、取得対象の請求書が多い場合などは、時間がかかったり、タイムアウトでエラーになってしまう可能性はあります。

取得できる項目は以下の通り。

  • 請求書ID

  • 事業所ID

  • 請求書番号

  • 枝番

  • 件名

  • 帳票テンプレートID

  • 帳票テンプレート名

  • 請求日

  • 期日

  • 入金方法

  • 備考

  • 社内メモ

  • 送付ステータス

  • 入金ステータス

  • 取消済み

  • 取引ステータス

  • 取引ID

  • 消費税の内税・外税区分

  • 消費税端数の計算方法

  • 源泉徴収の計算方法

  • 合計金額

  • 作成日時

  • 源泉徴収税

  • 税込金額

  • 小計(税別)

  • 消費税額

  • 10%対象 税込

  • 10%対象 税抜

  • 10%対象 消費税

  • 8%対象 税込

  • 8%対象 税抜

  • 8%対象 消費税

  • 軽減税率8%対象 税込

  • 軽減税率8%対象 税抜

  • 軽減税率8%対象 消費税

  • 0%対象 税込

  • 0%対象 税抜

  • 0%対象 消費税

  • 取引先ID

  • 取引先名

  • 敬称

  • 郵便番号

  • 都道府県コード

  • 取引先 市区町村・番地

  • 取引先 建物名・部屋番号など

  • 取引先部署

  • 取引先担当者名

  • 取引先宛名

  • 取引先口座

  • 自社担当者名

  • 請求書タイトル

  • インボイス制度適格請求書発行事業者登録番号

  • 自社名

  • 自社情報

  • 振込先

  • メッセージ

  • 明細行ID

  • 明細の種類

  • 摘要(品名)

  • 取引日

  • 明細の単位名

  • 明細の数量

  • 明細の単価

  • 明細の税率

  • 内税・外税区分

  • 免税区分

  • 税抜額

  • 消費税額

摘要や明細単価などが取得できます。

請求書に含まれるほぼ全ての情報が取得できますね。ここまで項目が細かく取得できれば、ピボットテーブルなどでの分析も可能です。

請求書データの一覧が数行のコードで取得できる!

こうした請求書データの取得ですが、freeeAPIライブラリを利用すれば、わずか数行で取得できます。

ということで、スクリプトの実装に移ります。

事前準備

このスクリプトには、freee APIを利用します。以下のマガジンで解説している事前準備が必要です。

注意と免責事項

スクリプトはテスト環境で動作テスト済ですが、ユーザー個々の環境で動作しない場合があります。

またGoogle Apps Script(以降GAS)はじめ、各種APIやサービスの仕様変更によって動作しなくなる場合があります。

一部のスクリプトでOpenAIのChat API(Chat GPTに相当)を利用しています。そのため、出力結果が必ずしも期待している内容にならない場合があります。

以上を踏まえ、本記事はコードの共有のみを目的としており、動作保証やサポートは必ずしもお約束しません。

賞味期限(管理人によるバグ修正や仕様変更に伴うアップデート対応期限)は本記事公開後3ヶ月とします。ただし、利用しているAPI等の大幅アップデート(破壊的変更)があった場合はこの限りではありません。

また、このスクリプトの使用から生じるいかなる結果に対しても責任を負いかねますので、ご自身のテスト環境で十分にテストを重ねた上で、使用者の自己責任にてのみご使用ください。

スプレッドシートに請求書の概略を取得する関数

まず前提として、今回のGASはスプレッドシートのコンテナバインドスクリプトとして作成してください。

実際のスクリプトは以下の通りです。

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2,715字

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