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スプレッドシートから振替伝票を登録しよう!
freeeでは振替伝票はできるだけ使わないというのがセオリーです。でも、どうしても、振替伝票を使いたい…という時があります。
今回はそんな禁断の振替伝票をスプレッドシートから簡単に登録する方法のご紹介です。
毎月の定額経費の部門配賦
あまり普段、振替伝票を作成しないので、私自身もユースケースがあまり思いつかないのですが、そんな私もよく使っているのが、部門配賦のための振替伝票です。
例えば…
今まで経理部で一括して支払いをして、部門も経理部に付けていたインターネット接続のためのプロバイダー料金があったりします。
![](https://assets.st-note.com/img/1721142568037-nZAFbVwa7n.png?width=1200)
これを
経理部 10,000円
システム開発部 20,000円
フードサービス部 20,000円
に配賦したいとします。
この場合は、明細を分割したり、+更新したりと、色々やり方がありますね。
しかし毎月決まった金額の分割なら、ワンボタンで終わらせたいのが人の常です。
で、まあこういう振替伝票を作成するわけですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1721142693419-OY5RPwzU7v.png?width=1200)
これくらいシンプルな内容であれば、振替伝票テンプレートを使って手動で登録しても良いのですが、今回はスプレッドシートから登録したいと思います。
メモタグの準備
Google Apps Script(以降GAS)を使ってfreeeに取引や振替伝票を登録する場合は、後で登録経路が確認できるようにユニークなメモタグを付けておくのがオススメです。
今回は、*GAS登録というメモタグを作成しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1721145087129-p9VQyqnP1k.png)
スプレッドシート側の準備
まず以下のようなヘッダー項目を持つシートを用意します。
グループキー
発生日 (yyyy-MM-dd)
仕訳種別
貸借
勘定科目
税区分
取引先
取引先コード
品目
部門
メモタグ
セグメント1ID
セグメント2ID
セグメント3ID
取引金額(税込)
消費税額
備考
証憑ファイルID
セグメントタグは、使用できないプランの場合は、削除してもOKです。
仕訳種別は、TRUEとFALSEで指定して、TRUEの場合は決算整理仕訳、FALSEの場合は日常仕訳となります。ただ、未指定の場合でも日常仕訳に自動的になるので、これも運用によっては削除しましょう。
消費税額は、空欄しておいても税区分から自動計算されます。ただし!入力してしまうと、税区分はお構いなしに入力値が消費税額として登録されるので注意です。
![](https://assets.st-note.com/img/1721144092499-Cre3JRwzcI.png?width=1200)
こんな感じのスプレッドシートを用意しました。
このシートの項目で最重要なのがA列のグループキーです。ここに入力されている値(数値でも文字列でもOK)が同一の明細をグループ化して1つの振替伝票が作成されます。
複数の振替伝票を一括で作成したい場合は、複数のグループキーを指定して、明細を入力してください。
そしてスクリプトを実行したところ…無事登録されました。
![](https://assets.st-note.com/img/1721144389907-bGlvZCzYfy.png?width=1200)
今回は、単純な振替伝票のため、むしろ振替伝票テンプレートや未決済取引を作っておくなど他の運用のほうが簡単だったりもします。
しかし、スプレッドシートから振替伝票を登録できるということは、スプレッドシート関数を使えるということで、売上に応じて配賦比率を調整したいといったような複雑な計算を関数を組んで仕上げることも可能です。
工夫次第で色々と使い方は広がります。
ということで、スクリプトの実装に移ります。
事前準備
このスクリプトには、freee APIを利用します。以下のマガジンで解説している事前準備が必要です。
注意と免責事項
スクリプトはテスト環境で動作テスト済ですが、ユーザー個々の環境で動作しない場合があります。
またGoogle Apps Script(以降GAS)はじめ、各種APIやサービスの仕様変更によって動作しなくなる場合があります。
一部のスクリプトでOpenAIのChat API(Chat GPTに相当)を利用しています。そのため、出力結果が必ずしも期待している内容にならない場合があります。
以上を踏まえ、本記事はコードの共有のみを目的としており、動作保証やサポートは必ずしもお約束しません。
賞味期限(管理人によるバグ修正や仕様変更に伴うアップデート対応期限)は本記事公開後3ヶ月とします。ただし、利用しているAPI等の大幅アップデート(破壊的変更)があった場合はこの限りではありません。
また、このスクリプトの使用から生じるいかなる結果に対しても責任を負いかねますので、ご自身のテスト環境で十分にテストを重ねた上で、使用者の自己責任にてのみご使用ください。
スプレッドシートから振替伝票を登録する関数
まず前提として、今回のGASはスプレッドシートのコンテナバインドスクリプトとして作成してください。
実際のスクリプトは以下の通りです。
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