【後編】「会計freee1年生」を集めて法人向けコミュニティを始動したので、リアルな過程を綴ってみる
こんにちは。freeeのSMB事業部でカスタマーサクセスをしているSeiです。
現在、会計freee法人コミュニティの立ち上げを行っており、その立ち上げ記を書いています。
前編では、コミュニティを立ち上げようとなったところからオンラインイベントを実施するまでの流れを書いて来ました👇
後編ではイベントの様子と、その後の取り組みについて書いていきたいと思います。
顔合わせとリハーサル
出だしこそ暗雲が立ち込めていた登壇者探しでしたが、蓋を開けてみたら12月の初旬には全メンバーが決定。願っても無い滑り出しとなりました。
スケジュール的にも余裕があったので、登壇者の顔合わせとリハーサルを実施。これは前編に記載したのCS HACK女子部のイベント登壇で学んだ大事な点です。
いきなり本番で「こんにちは」ではなく、その前からコアユーザさんとのコンタクトポイントを多く作っておくことで仲間感が醸成できます。
登壇者との連絡をチャットグループで取れたことも大きかったです。
(打ち合わせの写真撮っておけばよかった…残念)
いよいよ本番
お正月が明けてから募集を開始したのですが、当初の集客目標に対して1.3倍のお申し込み!やはり、他社同職種で横のつながりが欲しいというニーズは強いと再確認。
当日は歩留まりも少なく、多くの方にご参加いただけました!
(「#会計freee同期会2020」で検索していただくと、twitterに当日の様子が投稿されています。)
今回は「LT4社+座談会」という構成だったのですが、終了後のアンケートには以下のような嬉しい声が沢山。
◉登壇者の話が参考になった
◉座談会で話し足りなかった
◉座談会のチーム分けを変えて、もうひと回しして欲しかった
平均満足度も5点満点中4.1と言う結果となりました!
(ちなみに座談会運営の反省点は色々ありまして…ここに書くと長くなってしまうので割愛しますが、オンラインイベントを控えている方で気になる方は個別DMください!)
なお、LTの様子につきましては別途noteに記事を掲載していく予定ですので、お楽しみに!
オンラインイベントを終えて
さて、もちろんイベントの実施が目的だったわけではありませんので、イベント内で次のアクションにつながる施策を2つ考えました。
①座談会にfreee社員も参加してもらい、コミュニティ運営に協力していただけそうなユーザーさんを探す
②イベント終了後のアンケートで、コミュニティ運営への興味を測る
②のアンケートでは「コミュニティの運営に興味はありますか?」という質問を設定しました。ちなみにこの質問はダメもとで、イベント前は「手を挙げてもらうのは難しいだろうな」と思っていました。
しかし、これが予想に反して「ガッツリ関わりたい」と回答してくださった方が、なんと3名もいらっしゃったのです!
まさか自主的に関わりたいと思ってくださる方が現れるなんて…
(この結果を見てあらためて、案ずるより産むが易し、自分の思い込みをもっと外していきたいと思い、「アウトプット→思考」の大切さを感じたのでした。)
そしてイベント後、登壇者さん&アンケートで「運営に関わりたい」と言ってくださったユーザーさんにインタビューをしていきました。
ユーザインタビューでの発見
インタビューの目的は「コミュニティ運営へのモチベーションが何なのかを解明していくこと」。(そしてあわよくば運営メンバーにスカウトすること)
これを達成するために、主に以下のような質問をさせていただきました。
◉イベントの感想
◉これまでのキャリア、これからの展望
◉コミュニティ運営に携わっていくとしたら、どんなメリットがあったらいいか?
こういったことをお伺いしていく中で、私の中で大きな発見がありました。
それは、「ユーザさんに何かしらの大きなビジョンがある」ということです。
例えば、地方の人手不足を解消したい(DX進めたくても人手が足りない)、経理業界に風穴を開けたい、第一次産業に貢献していきたい… など。
これは本当に大きな発見でした。
というのも、「モチベーションが何なのか?」という問いに対する私の仮説は、
・同職種で横のつながりが欲しいのでは?
・プレゼンの練習機会が欲しいのでは?
・自分の発信に反応してくれる人がいたら嬉しいのでは?
といったものだったからです。
ですが、ユーザさんそれぞれに実現したい大きなビジョンがあって、コミュニティの場がそれを実現していく一助になるのではないかと考えていらっしゃったのです。
ニーズの整理とコミュニティの新たなコンセプト
ここまでのイベント運営と一連のユーザインタビューから見えたのは、コミュニティに関わる人たちのニーズにも種類と段階がありそうだなということでした。
どういうことかというと…
コミュニティにはリーダー・フォロワー・ワナビーズがいるという構造は知っていたのですが、私は、このレイヤーは人の性格で別れてくるものだと思っていました。具体的に言うと、目立ちたい人、目立ちたくない人、といったことです。
しかしそうではなく、コミュニティへの参加形態はその人の欲求によって別れてくるものなのではないかという仮説が立ちました。
「マズローの欲求5段階説」にあてはめて考えるとわかりやすいかも知れません。
つまり、リーダーほど上位欲求を持っているのではないかという仮説です。
(欲求の種類が性格につながってくる、という側面もあるので、欲求と性格が完全に別物ということでもないのですが…)
これを受けて、私はコミュニティのコンセプトに「スモールビジネスに想いを持つユーザーさんの、自己実現の助けになるコミュニティ」を加えて運営をしていきたいなと思ったのでした。
ちなみに、運営メンバーのスカウトは順調です♩運営メンバーについては、正式に決定次第順次ご紹介していければと思っています。
まとめ
さて、コミュニティの立ち上げからここまでを簡単にまとめます。
コミュニティを立ち上げるぞ!となった時に私は、一人悶々と悩んでいました。理由は、コミュニティ実現までのステップが見えずに混乱していたから。
では、なんで混乱していたかというと、いきなり以下の図の「☆(=ユーザ自走型コミュニティ)」を目指そうとしていたからです。ですが、以下の図のように縦軸と横軸を整理したことでだいぶ自分の中でも最終ゴールまでの道のりが見えてきました。
丸印は現在地で、これまでもfreee主催のユーザ会は何度も開催してきました。ですが、それでは前編で記載したようなコンセプトは実現出来ません。が、いきなり「☆」の実現もハードルが高すぎる。
そこで、点線の丸印をまずは目指すことにしました。イメージは「freeeとユーザさんで共催するコミュニティ」。ここを実現できるように目下取り組んでいる状態です。
仕事全般においてそうですが、いきなりパーフェクトを目指そうとせず段階を細分化してまず出来ることから始め、トライ&エラーを繰り返して行くことが大事だと再認識したのでした。
そして今、「会計freee同期会2020」コミュニティは次の動きに向けて絶賛仕込み中です!活動の様子は随時noteに上げていきたいと思っておりますので、お楽しみに!
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このnoteは、これからコミュニティの立ち上げを行う方の参考に少しでもなればと思って書いています。現在進行形の施策なので、今実践している方法が正しいのか、正しくないのかはわかりません。
是非このコミュニティを、世のカスタマーサクセスの皆様に見守っていただけますと幸いです😄
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