【一部公開】よく働き、よく食べよう!フリーランス限界突破メシ|マガジン『pathports』
世の働き者フリーランスは、
どんなメシで限界突破している?
料理をする上で、丁寧な盛り付けや栄養バランスはたしかに大事。でも今は、細かいことは気にしていられない!!!!!そんな「限界」が、誰にでも一度は訪れます。けっして見栄えがいいとは言えなくても、自分がその日を乗り切るために作った一品は心の栄養。世の働き者たちは、どんなメシで限界を乗り越えてきたのでしょうか。誌面では、さまざまな分野で活躍し、ハードな日々を送る9人のフリーランスに、限界メシならぬ「限界突破メシ」を聞いてみました。
本日は、その中から3人の限界突破メシをピックアップ!
①青臭いトマトに砂糖をかけるだけ。
学生時代、中国で出会った「糖拌西紅柿」
酒徒(中華料理愛好家・『あたらしい家中華』著者)
材料
トマト、砂糖
作り方
薄切りにしたトマトに、たっぷりと砂糖をかけるだけ
限界突破メシと聞いて、学生時代の中国旅行で出会った糖拌西紅柿を思い出した。直訳は「トマトの砂糖和え」だが、実態は和えてすらおらず、薄切りのトマトに大量の砂糖をかけただけのものだ。「これが料理?」と少々鼻白みながら箸を伸ばすと、意外にも悪くない。当時の中国のトマトは香りと酸味が強かったので、そこに砂糖の甘味が調和していたのだ。
ふと懐かしくなり、先日自分で作ってみたところ、何かが違う。そう、今のトマトは元々甘いので、砂糖が余計に思えてしまったのだ。「なるほど、あの糖拌西紅柿も、食材の個性を踏まえた『料理』だったんだな」と、30年の時を経て腑に落ちた。青臭いトマトが手に入ったら、また作ってみるとしよう。
②せっかく意識した栄養バランスを
カプサイシンで台無しにする限界突破メシ
ヒラヤマヤスコ(おかん) 編集/ライター/料理人
材料
白米120g、ゆで卵、ツナ、納豆、青菜のおひたし、ネギ、たくあん、糠漬け、粉唐辛子
作り方
白米にその他の材料を乗せるだけ
ご飯に各種おかずをトッピングした「なんでも乗っけメシ」をよくつくります。栄養バランスを意識して白米は120g。ノンオイルのツナにゆで卵や納豆でタンパク質を。青菜のおひたしやネギで野菜を。たくあんや糠漬けで発酵食品もプラス。ここまではいいものの、限界時はそこに粉唐辛子をアホほど振りかけて食べます。
豊かな具材が織りなす風味のち、脳をぶん殴られるような辛さ! ほとばしるアドレナリン!京都の某居酒屋に、ご飯にツナマヨ・なめたけ・漬物などを盛った「猫飯」なるメニューがあるのですが、これはそのインスパイア版。しかしその敬意や健康志向を過剰なカプサイシンで台無しにして、ワシワシとかき込む瞬間に刹那の幸せが訪れるのです。
③ヒハツとプライムジャワカレーがミソ。
〆切前の「一日これだけ食べてれば大丈夫メシ」
増田薫 思い出野郎Aチーム サックス/漫画家
材料(一日分)
牛赤身肉300g
玉ねぎ2つ
ヒハツ(パウダー)小さじ1
水450~500ml
プライムジャワカレー(辛口)2袋
ロウカット玄米 2合
その他
プロテイン30g
作り方
1 ご飯を炊く
2 カレールウ以外の材料を適当な大きさに切り圧力鍋に入れ、20分加圧
3 圧が抜けたらカレールウを入れ、ご飯に盛り付けて完成
(プロテイン込みで1528kcal、タンパク質105g、脂質26g、炭水化物235gになるので、ご飯の量などで適宜調整)
今日は家でずっと原稿やるぞと決めた日の朝は、ボディービルダー・シャイニー薊氏が考案した完全食「沼」に影響を受けて、一日分のタンパク質・脂質・炭水化物が摂れる「一日これだけ食べてれば大丈夫メシ」をよく作っています。
自分がよく作るのはカレー。必須条件は、なにも考えずに作れて、最低限の素材で、一日中食べていても飽きない美味さ。あれこれ具とかスパイスを入れ替え差し替えした結果、たどり着いたものがヒハツ。ヒハツの、シナモンのような胡椒のような風味があればもう他に何もいらんわということになりました。そしてプライムジャワカレーのルウ。なんと一皿あたり脂質が1.7gしかない。
これを食って絵の具が乾くのを待ってる時とかに筋トレしてたら、痩せるし原稿も完成します。締め切りに間に合ったことないけど。
イラスト=増田 薫 編集=肥髙茉実
誌面では、このほかにも、隠し味にカラムーチョを効かせた自家製ダレでかきこむ卵かけご飯や、母からレシピを引き継いだという鶏そぼろ、二日酔いの体を労る豚と大根のビール煮(!)など、個性豊かなレシピがたくさん。カレーのレシピを教えてくださった増田薫さんのイラストが華を添えてくださり、目にも鮮やかな、にぎわいのあるページになっています。ぜひご入手ください!
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