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VOL.2 おもろい木目のDulake Flat
なんとも珍しい木目パターンの木地が上がって来た・・・・
“ チーター!” (水前寺ではないヤツ)
先ず直観的にそう閃いた。
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あまりにも木目が個性的、 営業側 も落としどころが見えないようで、今回色の指定は無く
「任せますので、なんか良い感じに吹いてください」
との指示。
F.C.G.R.では職人にお任せ指示が出た場合、それらを総じて
“ freedom ”
とします。
そんな時、担当職人は誰に文句を言われるでもなく好き勝手に。
時には孤高とも言うべく腕を振るいます。
コノ材、初見で既に3パターンの色イメージが湧いていた。
先ずは木地に直接着色をしてみる。
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・・・ガーン!!!。。。
この材の持ち味の木目が消えてしまった。。。
ん~~~・・・色を剥いてみるとしよう
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・・・少し木目が見える様になった。
ここでシーラーを吹いてみる。
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シーラーを吹いたことでクッキリ木地状態を判断できるようになりましたね~
ここで・・・
☝ワンポイント講座
シーラーを吹く事でクッキリしたのは、写真のピントの話ではありません。
木地の状態だと色味や木目がボケた感じに見えますが、塗料を吸い込む事でクッキリ見える様になります。
服も塗れると色味、雰囲気が変わりますね、アレと同じような感じです。
木工製品、木地で使う事は少ないです。
そこで木地の見極めの際大事なのは
“ 塗装をしたらどう見える? ”
例えば、皆さんが木材選定やDIY等で木地を正確に確認、判断をしたい場合は
“ 塗装を吹いた状態をシミュレートする ”
です。
とは言え、どうすれば良いの?
“ シンナー類を含ませた布で木地を拭く ”
だけです。
手軽な物ではジッポーオイルなんかが良いと思います。
これで皆さんワンランク上の木地判断が出来るようになります。
※シンナー類色々で、塗膜、体調に影響を与えるものもあります。諸々ご注意確認、お試しの上、自己責任で作業を行ってください。
さて、本題に戻ります。
ここまで来るとほぼ木材の特性は掴めます。
こちらの予想を裏切る嬉しい材です!
と、今回はここまで。
次回は初見でイメージした色に落とし込んでいきます。
F.C.G.R. Factory Manager & 塗装 : 船越
*当記事は2017年5月29日の投稿記事を再掲載したものとなります。登場する人物・製品名・各種名称等は現在とは異なる場合がございます。
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