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復活!愛器 レスポールカスタム“ NOBODY’S PERFECT ”

こんにちは、製造部:江成 です。

主に 製造 や ピックアップ開発 に携わっておりますが、その他アーティスト・リレーションもいたしております。

普段見られないプロミュージシャンの方々とのやり取り。

音楽・楽器に対し、どの様な視野視点?等々、皆様の素敵なミュージックライフの参考になれば幸いです。


今回は・・・

JUN SKY WALKER(S) : 森 純太 さん

氏が長年愛用されている72年製レスポールカスタム。ファンにとってはトレードマークの “ NOBODY’S PERFECT ” のロゴ。

そんな氏の愛器を全体オーバーホールした時の話です。

森純太さんは私がエレキギターを弾き始めるきっかけとなったギタリストであり、ダウンピッキングでレスポールをかき鳴らす姿に憧れ、コピーバンドも組んでいました。

そしてF.C.G.R.に入社後、知り合いの音楽事務所スタッフからご紹介いただいたことがきっかけで、 楽器の修理等を通じて憧れの森純太さんとのお付き合いが始まりました。

*当時は BARBIE ATTACK DOLL(S) を結成された頃でした。

JUN SKY WALKER(S) 再結成時には “ ツアーに備えて ” と、純太さん所有の歴代レスポールを多数メンテナンスさせていただきました。

森純太さんと言えば “ レスポール ➡ マーシャルアンプ直 ” というサウンドが基本ですが、デビュー当時より

  • 細かいヴォリューム操作

  • リアピックアップをタップコントロール

する事で多彩なサウンドを構築されています。

「憧れの純太さんの為に、より良く何かできないか?・・・」

幾度となくLIVEに伺い、純太さんのサウンドを考察。

「・・・!?、Hybrid Humbucker!!!」

F.C.G.R. Hybrid Humbuckerの特徴としては、音の分離が良い ので・・・

  • バラードでアルペジオを弾いた時

“ 一つ一つの音がしっかりと聴こえる ”

更に

“ 弦振動を自然に出力でき、音域の幅が広く抜けが良い ”

純太さんの演奏にHybrid Humbuckerの 特徴 を当てはめ想像すると・・・

  • カッティング奏法でタップコントロールを中間にしてハムバッカーより音の芯、エッジ感が際立つ

  • ハムバッカーで8ビートをダウンピッキングでかき鳴らしても、コード感、音抜けを損なわず表現出来る

氏の演奏スタイルに合うのではないかと思い、ご提案させていただいたところ・・・

「非常に興味深いですね!」 

「72'sレスポールカスタム“ NOBODY’S PERFECT ” を十数年ぶりにオーバーホールしたいので試しに搭載してみようか!」

そして今回・・・

「フロント / リア 共に Hybrid Humbucker を搭載させていただきました!」

その他・・・

  • ナット交換

  • アッセンブリー全交換

  • 全体調整

をさせていただきました。

そして結果は・・・・

以下、森純太さんご本人からのコメントです↓↓↓


F.C.G.R. Hybrid Humbucker

粒ぞろいでパキッとしていながら粘りのある音。

パワーがあるのにつぶれない音。

クリーンから激しい歪みまで幅広い表現が出来そう!

歪んでいてもコード感が綺麗に出ます。

リアをシングルPUで新し目のファズにつないだら、超カッコ良いグランジサウンドが出た!

僕は普段鳴らさない音だけど、最新のオルタナサウンドに感動した!

リアのシングルPUのクリーンサウンドは、今までのコイルバランサーとは比較にならない充実したサウンドです!

凄く良いので、もっと使い込んで行きたいです。

リフレット、その他諸々、よくぞこの “ NOBODY’S PERFECT ” を復活させてくれました。

バランス良く調整されて弾きやすくなり、ブリッジ、テールピースも新しくなったので、新品のギターを弾いている気分☆

フリーダムさんいつもありがとうございます。

江成君、これからも色々な音楽談義しましょう!

純太さんご本人のインスタグラム でもご紹介していただきました。

純太さん、職人冥利に尽きるお言葉ありがとうございます!!!

「この仕事を続けてきて良かったです!最高に嬉しいです ★GET HAPPY ! 」

2018年 JUN SKY WALKER(S) デビュー30周年 に向け愛器のリペアありがとうございました!自分にとっても非常に感慨深い仕事となりました。

今後の BARBIE ATTACK DOLL(S)JUN☆KOBAJUN SKY WALKER(S) の現場でガンガン使用していただけたら嬉しいです! 

製造部:江成


~ 森純太さん裏話 ~

ファンにとっては、もう一つのトレード・マーク

“ 弦の要らない部分を切らない ”

その理由は・・・・

弦を切らないのは、

昔、ギター専門誌でプロのギタリストが『弦の先を切ると音が死んでしまう』というような迷信めいたインタビューを読んでそれを鵜呑みにしたから。

ただそれだけ。

デビュー当時はアコギの弦もそのまんまでした。

レコーディングの時にエンジニアさんに『カチャカチャとノイズが入る』と、ヘッドから出ている弦をテープでぐるぐる巻かれたよ(笑)


*当記事は2017年12月1日の投稿記事を再掲載したものとなります。登場する人物・製品名・各種名称等は現在とは異なる場合がございます。



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