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その「 ネズミ 」、獰猛につき…

全ての【 歪み 】は一夜にして成らず。


多くのハンドメイドエフェクターは、その製作者が思い浮かべる「 理想のサウンド 」を実現するために、 パーツ選定からハンダ、組み込みに至るすべての工程を、製作者自らで手掛けて組上がります。

そうして組みあがったひとつのペダルと、そのペダルがもつ基本サウンドに魅せられた演奏者が、そこからさらに長い時間をかけて一喜一憂を繰り返した後に獲得できる、その組み合わせならではの【 自分の音 】

特にドライブ系ペダルにとっては、それこそがどのような状況にも左右されずに心を揺さぶる、 【 究極の歪み 】ではないでしょうか。

F.C.G.R.が取り扱うエフェクター・ブランド【 KATANASOUND 】

※ 2024/12/17現在、KATANASOUNDはブランド終了となっております。
2021.9.17 KATANASOUND EFFECT PEDALS ブランド終了のご案内
Pedals & Amps

Official Website

以前このコーナーでもご紹介させていただきました、 ドスの効いた王道のファズサウンドから、高密度の太いドライブサウンドまで表現可能な、全方位型ドライブペダル “ FURIOUS MAN【 怒漢 】 MULTIFACETED FUZZ ” が、新製品として絶賛発売中ですが….

今回はその 【 KATANASOUND 】の「 歪み 」の本流である、名器【 HUMSTER 】をご紹介いたします!

「 ハム…バッカーのような音を、ストラトキャ…スターで 」という初期衝動

もともとはストラトキャスターをマーシャルアンプで使用する際に、ハムバッカーのように太い音が出せるドライブペダルが欲しいというリクエストに応えて開発された、ブースター / オーバードライブの【 HUMSTER 】は、代表である高木氏の工房【 mt'Lab 】設立時に手掛けた伝説的モデル。

1997年の初代モデルをリリースしてから20年が経ちますが、その間歪みの度合いのヴァリエーションやベース用、マーシャルアンプ以外のアンプにもマッチさせたもの等、いくつものバージョンを経て、2012年7月に15周年記念モデルを限定15台でリリースしました。

そしてこの時、この記念モデルのサウンドに、我々販売担当者がヤラれたのです!


その15周年記念モデルの感触とは….

● 新しいオペアンプ等の採用により、 初代オリジナルモデルのサウンドもカバーしつつ、どのようなアンプに繋いでも太く、かつ一音一音のピッキングが見えるかのごとく分離の良い「立体的ドライブサウンド 」

● ブースターとして使用した際の豊かなトーンレンジを響かせる自然なクリーンサウンドは、ギターはもちろん、ベースでプリアンプのように使用しても威力を発揮


一度使うと手放せなくなるアイテムだなぁ….と思い、我々は高木氏に新たなる 【 HUMSTER 】のリリースを切望していることを、お伝えしたのでした。


それからしばらくして、高木氏から一台の試作エフェクターが届けられました….

何とそれが、【 HUMSTER Ultimate “響” 】だったのです!

ギタリストA:このアンプ30ワットか…ドラムに負けちゃうな~
ベーシストB:今日は苦手なトーンキャラクターのベーアンしかないのか…

そんなつぶやきが出ちゃいそうな予感がしたら、ケースのポケットにコイツを突っ込んで持って行くだけで大丈夫。

音作りのストレスを吹っ飛ばして、様々なセッションで「 イイ仕事 」をしてくれます。


自分のサウンドシステムに常にセットしたくなる【 HUMSTER 】15周年モデルは自由度の高いブースターとして、すでに高い完成度を持っておりましたが、新たに 【 KATANASOUND 】の主軸製品となるべく誕生したHUMSTER Ultimate “響”は、

製作者の高木氏曰く、「 まさに集大成と言うべき作品 」。


「 ULTIMATE ( 究極 ) 」という称号を冠したこのモデルは….

■ 歴代モデルに比べてトーン・コントロールでの音作りがより緻密に行えるようになった

これはレンジが広いということではなく、多くのギタリスト / ベーシストが音作りをする上で、使用する楽器やアンプ、演奏環境等に応じて本当に必要な(オイシイ)ポイントが見つかりやすく、その調整幅の中で絶妙に微調整も効くということです。

アンプの製作者でもあり、リペアマンでもある高木氏の、豊富な経験則から割り出されたこのトーンコントローラーこそHUMSTER Ultimate “響”が手放せなくなる要因の一つではないでしょうか。


■ ブースター状態からオーバードライブ状態に変化させた時の、歪が含む倍音バランスに新たな調整が施され、今まで以上に艶やかで存在感のあるドライブサウンドを獲得

多くのクリーンブースターは入力ゲインを上げると、音の分離は良いが「 バリバリ 」とした少しいなた過ぎるサウンドになり、それ単体での歪は正直….といったところですが、この金色の「 ネズミ 」はピッキングに対する追従性を含め、弾き手のピッキングの表現や表情を損なわずに、単体のドライブユニットとしても、使用するアンプの特性を生かしてドライブさせても、納得のサウンドメイキングが可能となりました。


ブースター / オーバードライブ系のペダルは、それを使用するプレイヤー独自のサウンドキャラクターを左右すると言っても過言ではありません。

プレイスタイルや機材、演奏するアンサンブル形態等で、複数のペダルを使い分けている方もたくさんいらっしゃいますが、 HUMSTER Ultimate “響”は「 縁の下の力持ち 」が如くブースターとしてはもちろん、プリアンプ的に使うことで、どのような状況や組み合わせでも「 自分のサウンド 」を作り上げる事ができ、さらには艶やかで太く存在感のある単体の歪みとして、ドライブサウンドの主軸を担うことも出来るのです。

どんな現場でも弾き手のタッチや、愛器のキャラクターを損なわずに演奏を支えてくれる、ツボを得たサウンドとコントロール。

ただ….これだけだと….優秀なだけで….、飽きちゃいますよね!

そうです、人間の感性は我儘なもので、優等生だけを愛することは無理なのです。

やはり何か突き抜けたワイルドさ、野蛮でイナたいサウンドが、絶対に欲しくなるのが、ミュージシャンの宿命。

いくら熟成されたとしても、深い「 FUZZ 愛 」が根源にある高木氏の製作したものですから、優秀なだけでは終わりません!

ジワジワと、GAINコントローラーを時計回りに回してください。

60~70年代のロックを燃え上がらせた、弦の鳴りに纏わりつく程よくダーティーで、野蛮な歪が聴こえてくるはずです。

これが 【 HUMSTER 】が長年愛され続けた理由なのです。

初代リリースから20年の間に、様々な進化と温故知新を得て熟成された “ 大吟醸 “ ならぬ “ 大金醸 “ HUMSTER Ultimate “響”

この金色の装いを纏った「 ネズミ 」はなかなか賢いやつなので、臨機応変にあなたのプレイをサポートしてくれます。

とは言え、こやつは気性が荒く、一筋縄ではいかないところがあります。

でも、そこを乗りこなせれば、あなたとネズミはいつだって最高のコンビネーションで、音の世界を自由に暴れまわることができるはずです。

営業部:民谷

【 SPEC 】

入出力:Input、Output、DC. Input

コントロール:True Bypass Switch,、Volume,、Tone,、Gain

電源:DC9V(センターマイナス)

消費電力:5.5mA

重量:311g (電池含まず)

サイズ:W68mm×D111mm×H51mm

※ 9Vバッテリー、ACアダプターは別売りとなります。

本体対応のACアダプター⇒ 電圧:DC9V、電流:100mA以上、センターマイナス2.1mm

*当記事は2017年10月5日の投稿記事を再掲載したものとなります。登場する人物・製品名・仕様・各種名称等は現在とは異なる場合がございます。

*2024/12/17現在、KATANASOUNDはブランド終了となっております。
2021.9.17 KATANASOUND EFFECT PEDALS ブランド終了のご案内

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