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ワイルドな杢のレッドウッド

今回のグっときた!材料は・・・

“ レッドウッド ”

「そういえばレッドウッドって使っているけど原木は知らないな~」
先ずはそんな疑問が湧いてきたので色々と調べてみてビックリ!!
“ アメリカ西海岸の海岸山脈に生えている木 ” なんですが、平均的なレッドウッドは【 高さが80mで直径が5m 】。

「 直径が5m ってワンボックスカーの長さぐらいで、高さ80mって高層マンションだと大体 22~23階 辺りです!」

高さの比較をしますと・・・

  • スカイツリー (634 m) の 約1/8

  • 東京タワー (333 m) の 約1/4

  • 横浜ランドマークタワー (239 m) の 約1/4

  • 大阪 通天閣 (108m) の 約3/4

  • 同級生、田中くんち団地4階 (14.5m) の 約5.5倍

正直そう言われてピンとこないと思いますし、自分でもピンときていませんが、とても大きい木なのは伝わりますかね(笑)。

意外に頑丈な木で住宅や橋などにも使われたり、インディアンの作るトーテムポールにも使えわれているそうです。


さて今回ご紹介するレッドウッドですが、これは今年のNAMMで買ってきた材ではなく昨年末にアメリカの材木屋さんから購入した物です。

なんて言えばいいか分からなかったのでワイルドな杢って書きましたが、メイプルのカーリーやフレイムメイプルとは違う感じで

「 “ 杢目の太さや長さが不均一 ” なところが良いんです!」

レッドウッドって木目の部分とそうでない部分の硬さの差が凄くあるので、刃物や生地磨きでRの形を整える際、綺麗な面にならずに凸凹になり易いんです。

「 実は物凄く気を遣い、加工がとても大変な材料なんです!」

この材はそれを忘れてしまうくらい、グっときた!1枚です!

まだ塗装前なので想像でしかないですが、塗装したら絶対更にワイルドでグっと来る!1本になるはずです!!

いつもならオススメモデルのご紹介ですが・・・

「 実は今回ご紹介しているレッドウッドと、以前ご紹介したスポルテッドメイプルを使い “ Dulake Flat-5 ” を作る事になりました!」

この秋に発売出来るように現在必死に作っております!!!


ここで本企画ミーティング時、弊社代表:深野のコメントを。

● タッピングしてみてどう?(材をノックするように叩き、鳴り方等々音の傾向を探る方法)

※ 人により方法は様々です

「スプルースに近い音の方向性だけどピークの出方は違い、もっとフラットで、よりウェットで粘りがある感じかな」。

Dulake Flat になったらどんな感じになる?

Dulake Flat の基本仕様はトップ材にメイプルを使い、バック材との間にウェンジを使っているよね。

このウェンジの音響特性が強く影響してくるので、トップ材を違う種類のものに変更しても、ものすごい大きな音響特性差は出ないけれど、最初に振動を受けとめる木材が変わるので音の変化は出てくるよ。

スタンダードなメイプルトップは、倍音をやや抑え込みベースとしての音の芯が出しやすい特性で、ロックやフュージョン的なアンサンブルでのマッチングが良い音色。

レッドウッドトップは、アタックにウェットな倍音が増えてくるからボーカルバックとかの落ち着いた雰囲気の中で更に活かされる気がする。

スポルテッドメイプルトップの方は、さらに丸目でウッディーな感じの音色になってJAZZとかのマッチングに良いと思うよ。

音には関係ないのですが・・・

「 実はレッドウッドって好きなんだよね~、美しいじゃん!! 」

「 あの独特の赤さと、メイプルにない杢の出かたが良いんだよね!」


このスペシャルなトップ材の Dulake Flat-5

今後、他のコーナーでも随時ご紹介していきますのでご期待ください!!

次回もグッときた!1枚をご紹介していきますので、よろしくお願いします

木工長:ごう(郷右近)

*当記事は2018年5月29日の投稿記事を再掲載したものとなります。登場する人物・製品名・各種名称等は現在とは異なる場合がございます。

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