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Retro Series にニューラインナップ登場!!!
*当記事は2024年2月27日の投稿記事を再掲載したものとなります。登場する人物・製品名・仕様・各種名称等は現在とは異なる場合がございます。
25周年も終わりちょっとのんびりするつもりが、のんびりし過ぎたみたく気が付いたらあっという間にもう2月も終わりですね・・・
さて今年1発目のWebマガジンは、『 Retro Series 』に新しいラインナップが加わったのでそちらのご紹介になります!
そして今回のインプレは “ ギタリストのあの方 ” に再登場してもらっています!!
Retro Series TE-TL
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まず、いきなり Retro Series とは話が変わりますが、この記事の公開前にもお知らせしていたように ネック&ボディ共にオールマホガニー で独自のホロウボディ構造を採用した「 Pepper Series 」は製品名が変更になりしました。(TEシェイプのモデルのみ)
*旧名称 ⇒ 新名称
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発売以来、TEシェイプの Pepper Series は各ボディ構造ごとのイメージカラーをそのまま名称にしていましたが、後発の ST Pepper と同様に「 ボディ内部構造の違いを示す表記 」を製品名の後に付ける形になりました。(それぞれのボディ構造の違いは後述します!)
という訳で、ここからは Pepper Series の新名称を交えつつ、今回の本題「 Retro Series のニューラインナップ 」に関するお話に入っていきたいと思います。
今迄、ネック材やボディ材の種類を問わず “ TE Pepper のボディ構造を採用した製品は全て Pepper Series としての扱い ” となってました。(お客様や楽器店様からのオーダー品も含め)
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今回、メイプルネック/アッシュボディで作った TE Pepper がようやく日の目を浴びる時がきたのですが、Pepper Series は 「 マホガニーネック 」であるという点が大きな特徴の一つなので、これを機に…
「 ホロウボディでメイプルネックの物は Pepper Series ではなく Retro Series のニューラインナップにしよう!」
ってことになりました。
ボディ構造は TE Pepper 各種 を踏襲してますので、ネーミングもそれと合わせて以下のようになります。
・ Retro Series TE‐TL HollowⅠ
・ Retro Series TE‐TL HollowⅡ
・ Retro Series TE-TL Semi Solid
・ Retro Series TE-TL Semi Hollow
(以下、R.S.TE-TL)
ぱっと見では R.S.TE-TL と TE Pepper では、どっちがどっち!?ってことになる可能性が高いので、最も大きな特徴(違い)を明確にしておくと…
● R.S.TE‐TL の特徴
ネック材:メイプル
ヘッド形状:R.S.TEオリジナル
ボディ材:L.W.アッシュ
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● TE Pepper の特徴
ネック材:マホガニー
ヘッド形状:Pepperオリジナル
ボディ材:マホガニー(Semi Hollowのみトップ&バックはゼブラウッド)
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Pepper Series だとヘッド形状は 「 Pepperオリジナル 」 になりますが、Retro Series にすることでヘッド形状を 「 R.S.TEオリジナル 」 と 「 トラディショナルタイプのTEヘッド 」 も選べる様になるし、従来の Pepper Series と分ける事で、分かりやすくて良いのではないかとのことで決まりました。
ボディ材の基本仕様はL.W.アッシュですが、ボディの構造は今迄の Pepper Series と同様に4種類の構造から選択可能です!
*F.C.G.R.フリークの方は既にご存知かもしれませんが、TE Pepperから受け継いだ4種類のボディ内部構造はこちら。
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そして今回ご紹介するのは…
● R.S.TE-TL Semi Solid
● R.S.TE-TL Semi Hollow
の2機種となります!
● R.S.TE-TL Semi Solid Proto
カラー: 紅碧(べにみどり)
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● R.S.TE-TL Semi Hollow Proto
カラー: 褐色(かちいろ)
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メイプルネック/アッシュボディ仕様をやろうと思った時に、どのモデル(ボディ構造)からにしようかな~っ?てちょっとだけ考えました!
なんとなく、センターブロックのない、ほぼフルホロウ構造の HollowⅠと HollowⅡでは無いかな~、と思い・・・
・ センターブロックがびっしり入っている、シリーズ中で最もソリッドボディよりな「 Semi Solid 」
・ トップ&バックに密着しない、特殊なセンターブロック構造の「 Semi Hollow 」
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をまずは試してみたいっ!てあっさり決まりました。
せっかく2本作るなら指板材も違うパターンにしてみようと思い、メイプル指板とローズ指板で作ってみました。
なぜ Semi Solid の方はメイプル指板にしたかと言うと…
こんなの作りたいんだけどまでは自分で勝手に考えてますが、ちゃんと営業さんにスペックについては相談しているからです!
普段はかなり大雑把な人間ですが、この手の事には意外と慎重派なもんで!!
だって作ってみて「この仕様はちょっとな~」とか不評だったら嫌じゃないですか(笑)
ボディの塗装については、工場長で塗装担当の船越にお任せで丸投げしたところ、日本の伝統色を採用した 温故知新シリーズ のカラーでいい感じに仕上げてくれました。
そして気になるそれぞれの音に関しては、長年 TE Pepper HollowⅡ (旧Brown Pepper) と、TE Pepper Semi Solid (旧Black Pepper) をご愛用いただいており、最近では ST Pepper Semi Solid も使っていただいている、このお方に再登場してもらいます!
Impression
"toconoma"のギタリスト 石橋 光太郎さん
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● R.S.TE-TL Semi Solid
・ オールマホガニーの TE Pepper Semi Solid の音と比べて、若返った感じがしますね。ヤンチャになった感じというか。マホガニーの方は落ち着いている印象です。
・ プリッとした元気の良い音なので、昨今のバンドサウンドにも合いそうな気がします。
・ 中高音域に焦点を当てた感じの音ですね。フロントハムの音がすごく好きです!
・ フロントPUをコイルタップすると、指で弾いた時の音が気持ちいいですね。思わず指弾きしたくなる音です。
● R.S.TE-TL Semi Hollow
・ R.S.TE-TL Semi Solid と比べると、こっちの方はアタックした時の感じが優しくて、弾きやすく感じる音ですね。
・ カッティングしやすい音です。各弦のバランス、音のまとまりが良いので、コード弾きしたくなります。
・ こっちはフロントP.U.が F-90 ですが、Hybrid Humbucker にしてバンドで使ってみたいです!
・ 歌もののバンドで、ギターでグイグイ行くというよりは、アンサンブルで楽しみたい音ですね。
こんな感じのインプレをいただきました。ありがとうございます!!
そして R.S.TE‐TL HollowⅠと R.S.TE‐TL HollowⅡのサンプルも今後作っていく予定ですので、出来上がったらまたご報告します。お楽しみに!
木工長:郷右近
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*当記事は2024年2月27日の投稿記事を再掲載したものとなります。登場する人物・製品名・仕様・各種名称等は現在とは異なる場合がございます。
*2025年2月6日現在、Shop & Show Room Universal Space にて、当記事でご紹介しているRetro Series TE-TLにスポットをあてた『 Guitar Expansion Showcase Vol.1 』を開催中です!
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