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木地の剥き出しは極力避けております!

狂い、耐久性への配慮のため、木地の露出は極力避けます。

「あんなところや、こんなところまで塗っちゃいます!」

塗装の目的は

  • 見た目

  • 水分、汚れ等からの製品保護

です。

 木材加工を進めそのまま塗装工程に流すと、実は細かい所で塗料が塗られていない所が存在してしまいます。

四季がある日本。

外気、冷暖器具等、環境変化の影響を受けることが多くなります。

 F.C.G.R.は、なるべく木地の露出を避け、なるべく狂いが出ないようにと考えます。

そこで木地加工段階等々、塗装工程以外でも必要に応じ塗料を塗っています。

画像にて作業を幾つか紹介します。※使う塗料や粘度は箇所に応じ適宜に対応しています。

P.U.コントロールキャビティ類
下穴類
ネックジョイント1回目

ネックジョイントはコンマ数mmの話です。

作業途中の微妙な温度、湿度の変化で、締まり具合が変わります。

そこで1回目は

“ 最終調整までなるべく動かない様に ”塗ります。

ネックジョイント2回目

組み込み時、ネック&ボディ合わせで1回目に塗った塗料は落とされてしまいます。

そこで、ネック&ボディの最終調整後に “木の保護として”再度塗料を塗ります。

指板類

実は何も塗っていないようですがローズ指板等も、浸透性の高い、粘度の低い塗料を塗っています。

そして摺り合わせ後は Lemon Oil / SP-P-11 を塗り、指板を可能な限り保護しています。

紹介していないその他細かい箇所がありますが、この様に表向きには全く分からない作業です。

非常に小さいことかもしれませんが、こんな小さいことの蓄積が役に立てばと、地味~~~な工程も取り入れております。

F.C.G.R. Factory Manager:船越

*当記事は2017年4月18日の投稿記事を再掲載したものとなります。登場する人物・製品名・各種名称等は現在とは異なる場合がございます。

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