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温度、湿度の管理 “ 良い物を作るためには必須です ”

技術や工法だけでは良い物は作れません。

“ 素材の管理 ” も重要な要素です。

“ ものづくり、職人 ”というと、とかく技術にフォーカスされがちですが、大事な要素は

  • 技術

  • 道具の管理

  • 素材の管理

です。

【木材の管理】

F.C.G.R.には、5つの木材倉庫があります。

ただ材を保管する物置としての意味だけでなく

“ 仕入れた楽器用の木材を寝かせることで、更に乾燥させつつ使用する環境に馴染ませる ”

つまり、シーズニングも兼ねております。

※ 材の種類、使用箇所によって異なりますが、3~12ヵ月ぐらいです。経験を基に、季節や気温に応じて除湿器等々で温度湿度を調節します。

  • まずはラフカットをし、3ヵ月程度寝かせます

  • その後、大まかに工程を4段階で区切り、工程毎に2週間程寝かせます

こうすることで“接着剤の水分”や“木の動き”を加工の段階でなるべく出し切ります。

その狙いは・・・

“ 先々なるべく狂いが出ないように ”

ということです。

ユーザーとなっていただいた方に、安心して末永くご愛用いただけることを強く願いつつ、製作しています。

【塗装乾燥室】

その後,塗装工程においても、乾燥室で温度、湿度を調整しています。

極度な強制乾燥は行いません。急激な温度、湿度の変化をなるべく与えず、土台(木)を労りつつ、良い塗装の状態へ硬化させます。

特にラッカーは“ 硬化剤を使用しない、自然乾燥のみの1液性塗料 ”ですので、乾燥の際はより気を遣います。

日本全国、地域によって気候は異なりますが、この様に “ 作業 → 寝かす ”の繰り返しで、材入荷時からゆっくり使用環境に馴染ませつつ製作しております。

F.C.G.R. Factory Manager:船越

*当記事は2017年4月17日の投稿記事を再掲載したものとなります。登場する人物・製品名・各種名称等は現在とは異なる場合がございます。

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