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独自改良ベース用 “ブリッジ・ミュート” のススメ
今回ご紹介するのは、私自身がベース演奏時に必要となり独自に研究、改良を重ねた “ ブリッジ・ミュート ” です。
![](https://assets.st-note.com/img/1732245170-WgSNxYlXs8iG0MbCA3T6VmrQ.jpg)
元々PBタイプを愛用しており個人的に好みなので、JBタイプのベースにもこの形状のブリッジ・カバーを取り付けています。
ちょっとした工夫ですが・・・↓↓↓
![](https://assets.st-note.com/img/1732245220-bqVTjhUiMdAPyGfJkpYL5mHr.jpg)
弦交換
ミュートの脱着
の利便性を上げるため
取付ネジを通常の “ ドライバーが必要な木ネジ ” ではなく、ブッシュを埋め込み “ 手で外せるタイプのネジ ” にしています。
さて、本題です。
エレクトリックベースに於いて、スポンジやフェルトなどによるブリッジ・ミュートは古くから採用されている定番の機能でした。
従来のミュート方法は
強いミュート効果
その独特の音質
オールディーズやソウルなどのジャンルでは現在でも使用されているプレイヤーの方々がおられますが
音程への影響(狂い)
サスティーンの著しい減少が伴う
等々、現在利用されている方は決して多くはありません。
![](https://assets.st-note.com/img/1732245268-YTlc62SHiyAnz75PUt3Ne9hV.jpg)
私自身も音程に大きな狂いが生じる事が理由で、従来式のミュートの取付には積極的ではありませんでした。
ベースの音作りや演奏方法を研究する中で、右手でのブリッジ・ミュート奏法は単に音色やサスティーンをコントロールするだけではない・・・
「“ ピッキングの瞬間から一番大きい初波が発せられるまでの音像 ” をコントロールする上で非常に重要である」
事に気づきました。
しかし問題がありまして、私のピッキングスタイルがワンフィンガー。
親指をピックアップ・フェンス付近で固定してのフィンガーピッキングでは、右手でのブリッジミュートを同時に行う事はできません。
そこで、右手でのミュートの代りになる様なブリッジ・ミュートの研究、改良を重ね・・・
違和感のないサスティーン
狂いが極めて少ない音程
「私自身で満足のゆく音を得る事が出来ました!」
![](https://assets.st-note.com/img/1732245293-zTuS4X3BgIsVdOF2D150YnEP.jpg)
仕組みは簡単ですが、心地よいミュート効果を得るには・・・
「緻密なセットアップが必要となります。」
◆まずは・・・
ネックのロッド調整
弦高やテンション感のバランスをしっかりと整える
オクターブ調整
を行います、これで基本的なセットアップが完了している状態となります。
◆次は・・・
弾き手のピッキングの強さに合わせた “ 硬め・柔らめの2種類のスポンジ ” を用意
各弦の高さやオクターブ位置を考慮して取付ける
時間をかけて、スポンジを馴染ませる
圧迫具合の調整
を行い完成となります。
![](https://assets.st-note.com/img/1732245322-DLtlcNuxZwKV0nHmUoQh6FgY.jpg)
◆結果・・・
右手をサドル上に添えた様な “ 絶妙な位置と圧迫を再現 ”
◆効果は・・・
音程の狂いが殆どないです
自然なリミッター効果が得られます
弦振幅の乱れが適度に整う事で、立ち上がりの発音が良く感じられます
均一感が増したサスティーンは不思議と長く伸びた様にも感じられます
強めにピッキングした場合のバズの発生も軽減される為、強弱の表現が広がる感覚があります
個人的に重宝しておりますが、古き良き時代のベースサウンドを好まれるお客様を中心に好評を得ております。
一例として、GibsonEB-3タイプの場合・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1732245348-L8Hdq1iPCNB2txVW5oKTb7MR.jpg)
PBタイプのブリッジカバーが取付出来ない為、アンティーク調のドアノブを用いて同様のミュート機能を搭載させて頂いた事もございました。
![](https://assets.st-note.com/img/1732245394-YHzRdpWVStLJMeN1j3FAc6rf.jpg)
今回、ご紹介させて頂いた “ 独自改良のブリッジ・ミュート” はほんの一例です。
楽器のセッティングやプレイスタイル等々、お客様に合わせたご提案を致します。
お悩みなどございましたら、お気軽にご相談くださいませ。
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*当記事は2017年8月18日の投稿記事を再掲載したものとなります。登場する人物・製品名・各種名称等は現在とは異なる場合がございます。
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