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第六回 奥深きPBピックアップの世界
こんにちは。
今回は弊社のプレシジョンベース用ピックアップに関するお話をしたいと思います。
ずーっとアメリカンメーカーの楽器が好きで、ヴィンテージが好きで、追いかけてきたその楽器。
「 何故、何が、あの音を生み出すのか? 」
この問いに対する重要な要素の一つ
“ ピックアップ ” = “ 音を拾い上げる仕事をするマイク ”。
Retrospective Seriesに搭載しているオリジナルピックアップは・・・
「 その答えを出す為に開発しました 」
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実際に現場で求められる音像や使い勝手を考えた場合、ヴィンテージサウンドのみのラインナップでは対応しきれない事が想定された為、用途に応じて方向性を変えた以下の2種類を開発しました。
■ PB Vintage / FPU-PB01 の特徴
・モチーフとしているのは、65年以前の ヴィンテージ PBサウンド。
全体をやや元気にさせて・・・
• 広いレンジ
• PB独特のアタック時のローミッドの倍音が出易い
• 右手のタッチ感が音に伝わり易い
王道PBサウンド!PBサウンド愛する全てのプレーヤーにお勧めできる一品です。
ヴィンテージと総称するにおいて肝と考えたのは、やはりPre.CBS時代のフェンダーサウンド。
年代によってその方向性は変わり、ピックアップも変わります。
人がイメージする “ ヴィンテージサウンド ” というあいまいな言葉への一つの答えとして、弊社のオリジナルピックアップ “ PB Vintage ” は存在します。
■ PB Modern / FPU-PB02 の特徴
・本物のヴィンテージPBを土台に、現代の音楽や演奏状況にマッチしやすいサウンドにアレンジ。
PB Vintageと比較すると・・・
• 全体の倍音をやや抑えてある
• 出音の主要周波数帯域を、若干高めにしてあるピックアップです
バンドでの演奏時、各楽器は多様な低域を出しています。
それらの音のマスキングに埋もれずに、ベースのメロディーラインを簡単に前に出す事が可能です。
特にピックでの演奏を多用される方へもお勧めできます。
シンプルな物は奥が深い。
その代表的なベース用のピックアップがPBですね。
スプリットコイルでハムバッキングされている所がこのピックアップの特徴で、この造りはその後多様な形で応用されて行きます。
偉大なる先駆者が作り上げたこのピックアップのサウンド。
現在のF.C.G.R.が解釈し、出した答えがこの2つのモデルに備わっています。
• タッチニュアンスの出やすさ
• 音のスピード感の速さ
• しっかりとした低音感と音抜けの良さ
繊細ながらも力強さを直ぐに感じられるピックアップです。
良い意味で弾く人を選ぶかもしれません。
別視点では “ あなたの演奏に新たな可能性をもたらす道具 ” として一役買ってくれるかもしれません。
“己を開放せよ”
深野 真
*当記事は2017年7月31日の投稿記事を再掲載したものとなります。登場する人物・製品名・各種名称等は現在とは異なる場合がございます。
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