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冬至
「最近うちの会社ヒマなのよぉねぇー」諏訪通りで大行列に混じって並んでいると、ボクらの真後に並んでいるご婦人集団の一人がそう言う。気になってこっそり振り返りチラ見すると、随分と羽振りの良さそうなおばあちゃんだ。えっ、マジっすか?全然景気悪そうに見えないっすよ。大体、うちの会社ってことは、あなた、経営者か会長さんじゃないっすか。うっ、、、。オイラなんか、50過ぎの契約社員ですぜ…。ピュー。嗚呼、木枯らしが身に凍みるぜぇ。
さて、今日は春の訪れのきざしが現れる冬至ですな。一般庶民の寒い懐事情に、温かなテコ入れをするラッキーデーなのをご存知の方も多いでしょうね。早稲田の穴八幡様では、今日から「一陽来復御守」が頒布されるので、諏訪通りは大行列を成していたのです。
ボクら黒猫ハチワレコンビは、朝10時から、有難い金運の御札をいただくために大行列に並んでいたというワケ。結局一時間ほど並んで、御札をいただくことができました。
冬至といえば、いとこ煮を食べるって風習があるけど、子供頃に食べて「ちっとも旨くないよ!」って閉口した記憶がある。ところで昔の日本人は、いとこ煮を美味しいって思ったのかなぁ。謎だ…。
謎といえば、穴八幡様の境内で毎年不思議な屋台を目撃するんです。なんと、足袋売り屋さんなのだ。それも相当な数と種類。どういう需要があって、やっているんだろうか。確かに高齢者の参拝客が多いから、そういう人たちが買っていくのかも知れないな。利益が出なかったら、わざわざ出店しないだろうしね。ひょっとして、境内で足袋を売るのには、縁起のいい古くからの言い伝えみたいなのがあるのかも。
そんなワケで、今年もいとこ煮は食べなかったけど、せめて柚子湯に入ることにしよっと。あっ、しまった!柚子買うの忘れちゃった。バスクリンの柚子の香りのじゃダメかなぁ。