【フロリダのビーチ】なにかビーチに打ち上げられていた
時々、地元のビーチにウォーキングに行く。
フロリダの日中は暑すぎるから、夜明け前のまだ暗いけどすずしい時間に歩き始める。
時間が経ち、朝日が海から登ってくるのを見届けてウォーキング終了。
この時間帯に歩くのが汗をかかないし人も少ないのでベストだと思っている。
陽が出ると、みるみる気温が上がっていく。
明るくなって、ビーチにやって来る観光客と入れ違いに、帰宅の途に着く。
4月のある日のこと。
朝日が出て、そろそろ帰ろうと思ったらビーチのすこし先に人が集まっていた。
なにかいるのかな?
まず考えたのは、海亀の産卵。
でも季節的に早すぎる。
野次馬根性で近づいてみると、海面に突き出す白いヒレが見えた。
先端が黒い。
大型のエイ?
イルカではない、というのがヒレの感じから直感で分かった。
すぐそばまで来てみた。
なんと、傷のない綺麗なボディのハンマーヘッドシャークだった。
このへんの海で時々素潜りしているけど、
水中で未だハンマーヘッドにはお目にかかったことがない。
時々見かけるサメ類はナースシャークだけだ。
フロリダ南部、東海岸のビーチ沖には、ガルフストリームという海流があって、陸地から比較的近く(といってもボートじゃないと行けない距離だけど)に、大物回遊魚やサメが泳いでいる。
スクーバダイバーや大物釣りをしたい人、スピアフィッシャー達はそういう大物を狙ってボートを海に出す。
このうち上がった若いハンマーヘッドも、そのガルフストリームからビーチに流れついたものに間違いない。
死因は不明。
体が綺麗なままなので、この夜明けに流れ着いたばかりだろう。
フロリダの海のポテンシャルが実感できた朝だった。
いつかこの地域の海中でハンマーヘッドに会ってみたいなあ。