こんばんわ、Kaloです。
暗闇の記事の翌日にひかりの記事。
我ながらよくできています(笑)。
昨日書いた「暗闇」からの反転。
「闇とひかり」です。
でもきっとどちらも同じなのかもしれません。
もう半年以上、晴れた日はお日様を見ていますが、
白いひかりを放っているお日様を観ていると途中から、
なぜか真っ黒に見えるんですよね。
今日、GOMAさんの個展、「ひかりの地図」に行ってきました。
展覧会リンク先の解説文にもありますが、オーストラリア先住民アボリジナルの伝統楽器であるディジュリドゥ奏者のGOMAさんは、2009年に交通事故にあい、高次脳機能障害と記憶喪失となりました。そして事故の2日後から突如緻密な点描画を描き始めたそうです。
私がGOMAさんを知ったのは、2018年でした。
GOMAさんが事故後10年を経ても記憶喪失を抱え、突然襲う意識障害などに不安と、突然絵を描きはじめた自分に対する「なぜ?」をも抱えていて、アメリカの研究所を訪れ、そこで脳に傷を負ったことで特異な能力が開花する「後天性サヴァン症候群」と診断された。というNHK ETVのドキュメンタリー番組を観たのがきっかけです。
この番組を観て、私のなかで、なにかが深く心に残り、それがなんなのか?自分でもよくわからないので、それについて話をしたくて、当時おつきあいしていた彼氏に何度も録画を観るのを勧めましたが、なぜか彼は興味はあるものの、すぐには観てくれず、(そうこうしているうちに別れてしまったのですが(笑))結局、話すことができず、なんとなく心に抱えたまま、そのままでした。
ただ、ご本人は私にはとても想像できないほど大変な思いをされているのだろうと思うのですが、誤解を恐れずにいうなら、彼はなにか、見えないものに導かれているような感じがして、私にはそれがとても羨ましく感じていました。
そして今日!!!
個展会場へ伺ったら、ご本人が在廊されていてお会いできました!!!(喜)
じゃーーーーん!
そして直接お話を伺えました💛
会場は暗い色の作品から〜真っ白な世界に移り、そのあとにだんだんと色のついた世界に戻っていくという流れになっています。
彼は意識を失った時に見える映像がいつでも頭に焼き付いていて、その世界を実際に描いているそうなのですが、意識を失ってから戻ってくるまでの変化の流れをこの会場で観ることができるようになっています。
だから「ひかりの地図」。
知らなかったのですが、事故後10年以上経った今でも前触れもなく突然、
頭の中に電気が走り、意識を失って倒れるそうです。
もう何十回もそうしたことが起きていると…。
私が一緒に写真を撮ってもらった場所は白いひかりのゾーンなのですが、
この白いひかりがみえるようになったのは、ここ2〜3年だそうです。
「とても美しくて、圧倒される真っ白なひかりが現れて、多分、そのままだったらこちらに戻ってこれない、その先は死の世界なのだと思うのです。」と話されて、そこから徐々にこちらに戻ってくる世界の様子を聞いていたら、私は涙がじわっと出てきてしまって。
兄はこの世界を観たのだろうか...。とふと思ったのですよね。
GOMAさんが心配そうにされたので、7月に兄が天逝した話をしました。
そうしたら、背中をそっとさすってくださって、静かに耳を傾けてくださいました。(優しい〜(涙))
私はこの白いゾーンがとても心地よくて、しばらくそこにいました。
最後に、個展に向けてGOMAさんがインスタにアップされていた
とても素敵な言葉を転載しておきます。
兄が意識不明で倒れてから、入院している間、病院に通いながら、兄の「意識」はどこに在るのだろうか...とずっと考えていました。
なぜ、私が、今ここに来たのか。
なんだか腑に落ちた気がしました。
今年は本当に「生と死」を考えさせられています。