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未だ見ることなき蛍の灯り はじめて見る時は できれば独りがいいなあ
本音を隠す 巧みな言葉ばかりが増えていく
独りの部屋に馴染みの怠惰が横たわる
鏡に向かって問いかける おまえはいったい誰なのだ
いかんせん 気の向くままにしか生きられぬこの不自由
何度も注意深く確かめて 確かに感じる覚醒 煙草の煙 音なき夜の幽かな灰音