「とりあえず」で始めて、続けてみる

2022年もあっという間に1年が経過しました。
年始には「今年は〇〇を頑張るぞ！」と決めていても、なかなか続かない、、、。そんな人も多いのではないでしょうか？
私は3日坊主は悪いことだとは思っていないのですが、「やろう！」と決めたことは、続けられるなら続けたいものですよね。

そこで、何かを続けるちょっとしコツを紹介していきたいと思います。

鋼の意志という誤解

400mハードルの日本記録保持者である為末 大さんがとある番組で

「よくアスリートは誰もが鋼の意志をもっていると思われるけど必ずしもそうではない。人並みにトレーニング面倒くさいなと思うこともある。」

と、おっしゃっていました。少し以外だと思うと同時に安心したと感じる方も多いのではないでしょうか。当時の私もそうでした。
ただ、その後にこう続けています。

「ただ、練習に行かない日は少なかった。練習に行けば皆、アップをしているし、そ気付いたらそのまま練習に取り組んでいた」

つまり、「トレーニングが面倒くさいと思いつつも、とりあえず練習場には行ってみた」それを続けていたら、日々トレーニングを続けていたというわけです。

とりあえずの偉大さ

「とりあえず」というと、”いい加減に取り組む”といった感じであまり良いイメージがないかもしれません。
しかし、「とりあえず」という言葉は偉大なのです。

仕事から帰ってきた後、走ると決めたけど面倒くさい。
そんなとき、

・とりあえず「着替えてだけみるか」

と考えてみましょう。その日は、それだけで目標達成！
その後、すぐに部屋着に着替えてもOKです。
そして、次の日はとりあえず「着換える」にとりあえず「靴を履く」を加えてみてください。
それを少しずつ続けてみてください。そのうち、

・せっかく着替えたし、とりあえず「外に出てみよう」
・せっかく外に出てみたし、とりあえず「歩いてみよう」
・せっかくだからとりあえず「そこの電柱まで走ってみようか」

いよいよ辛くなってきました、、、。
すると、目の前を後ろ姿がとても素敵な方が走っている、、、
・とりあえず「その方のお顔を一目見れるまで走ってみよう！」（笑）

そんなことを続けていけば、不思議と徐々に距離が伸びたり、走る日が増えたりしていきます。
ここで大事なのは、「本日の目標を達成したら本当に止めて良い」ということです。今日の目標が「とりあえず着替えてみる」だったら、着替えたら目標達成なので、本当に止めて良いのです。
着換えるだけなら気楽ですよね。

意志を鍛えるのではなく、仕組みと環境を整える

冒頭の為末大さんのお話で「練習場に行かない日は少ない」と紹介しました。これは為末さんが練習に行かざるを得ない環境に身を置いていたことが大きいと言えます。

・コーチと約束しているから
・チームメイトの皆が待っているから
・好きな人に会いたいから

自分との約束は簡単に破ってしまう方でも人との約束は守るという方は多いのではないでしょうか？
その気持ちを利用したのがこの「仕組みと環境を整える」です。

例えば、「毎日10000歩は歩く」と決めたなら

→定期券を1つ前の駅の区間で購入してみる
→歩くの大変だな、、、。でも、定期券も無いし、「とりあえず」電車を降りよう
→次の電車を待つのも嫌なので、とりあえず歩いてみるか

こんな感じです。
もちろん人によっては、電車賃を使っても「歩きたくない」と思う人もいるでしょう（そう思う人は、そもそも歩くという目標を変えた方が良いかもしれませんが）。その場合は、別の「やらざるを得ない環境設定」を考えてみてください。

とりあえず決めてみる

「とりあえず」の力いかがでしたでしょうか？
私は現在、30歳ですが献血を130回やっています。
献血を続けられているのも「とりあえず」の力です。

なんとなく献血に興味があったので、

・とりあえず「高校に来ていた献血カー」で献血してみるところから始めてみました。
→その後、看護師さんに「献血ルームにも是非、来てみてください」と言われたので
→・とりあえず「献血ルームに行ってみました」
そしたら、私が当時、読んでみたいと思っていたマンガが置いてあったので、
・とりあえず「この漫画を読破するまで通ってみよう」と決めました。
→10数回通ったところで、100回やったら表彰されると聞いたので、
・とりあえず「20代のうちに100回やることを決めよう」

こんな感じで続けていき気付いたら、ここまで来ました。

「頑張りたいことがあるけど、続かないなぁ～」と悩んでいる方。
気楽な気持ちでとりあえずの力に頼ってみませんか？